もっきぃの映画館でみよう(もっきぃの映画館で見よう)
年間100本の劇場鑑賞、音声ガイドもやってました。そんな話題をきままに書きます。ネタバレもありますのでご注意を。
 



なんとも残念だ。
私が小学生の頃からのファンである、歌手・尾崎紀世彦さんが
5月31日未明、東京の病院でなくなった。

最後に生で聞いたのは、2010年10月3日京都コンサートホール大ホール
尾崎紀世彦&京フィル「ラブソングスinKYOTO」。満員であった。まだ、
1年8ヶ月しかたっていない。
意表をついて舞台反対側から出てきたり、会場とのかけあいで急に
アンコール曲を決めたりでスタッフの方が指揮者のところに走って楽譜を
もってくるなどドタバタの中、「予定にないことをするのが大好きなんです」と、
嬉しそうに笑っていたのが印象的。歌はいつもながら本格派、声の感じが
むかしから変わらないのも良かった。そして、お約束の小話は、らしかった。

昨年、「尾崎紀世彦ワールド研究室」というブログを書かれている
Kumikoさんという方のHPかメーリングリストで、インフルエンザを
こじらせて休養中と聞き心配していたが、きっとまた戻ってきてくれるだろと
思っていた。今年の4月、失踪と女性週刊誌に載っていたときにも
レベルが高い人なので、そこまで戻さないと人前に現れないのかなあと。

69歳、若すぎる。
2007年にリリースされた、約百曲、306分収録の4枚組CD
「尾崎紀世彦の世界」は、すぐに売り切れて、買いそびれてしまった。
確か6000円ぐらいだったと思うのだが、今AMAZONでみると中古で8倍の
48000円である。前述のコンサートの3年前ぐらいにも同会場に
聞きに行ったのだが、そのときも満員。1週間前に残り券が、舞台後ろの
ポディウム席しかなく、顔がみえるかなあと心配しのだが、気をつかって?
楽団のまわりをまわりながら、曲によっては後ろの席に向かって歌ってくれて
正面のお客さんに悪いのではと思えるほど十分楽しめた。
地元のDJ山崎ひろしとの漫才のような掛け合いも楽しかった。
健康であれば、まだまだ、活躍していただろう。

本人いわく「京都はあまり呼んでくれないの」「(すねたように)嫌い」だとか。
通算でも6回だそうだ。私はそのうち3回、聞かせていただく幸運に恵まれた。
最初行ったのは80年代だったと思う。また逢う日までが1971年なので、だいぶ
たってから。会場は、京都会館第一ホール(1960誕生-今年閉館)。
中年のおばさんファンが多くて、次々と舞台にお土産を持っていくのを丁寧に
受け取りながら「次は現金ですか?」なとど言って笑いをとったり、ファンが
ハンカチを渡して額に軽くあてて返したりというシーンもあった。
アンコールは「サングリア」、これも別れの曲だった。

ステージ以外では、役者としての活躍も記憶に残る。以前も書いたが
1975年TVドラマ「悪魔のようなあいつ」。三億円事件犯人役の主演沢田研二
が歌う「時の過ぎ行くままに」は大ヒット。尾崎紀世彦の印象は、酔っ払い。
1977年「ハウス」。女子高校生役の池上季実子主演。大場久美子もでていて、
女子高校生が旅行へ行って次々と食べられてしまうお話。尾崎紀世彦は、
引率の先生役で「そんな、バカな、バカな、バナナ・・・」と叫びながら
バナナに食べられてしまうコミカルな役どころだ。
2005年の「釣バカ日誌16 浜崎は今日もダメだった」では、頑固親父。
娘(伊藤美咲)の結婚に揺れる思いを演じるシリアスな役だった。
このころ自分の娘が結婚したときの話をしていたのだが、
ご本人が2度目の離婚をしていたのは知りませんでした。

生の歌も、役者ぶりも見られなくなったのは残念だが、「また逢う日まで」は
これからも歌い続けられるだろう。映画でも、重要な場面で登場している。
2003年「昭和歌謡大全集」は、松田龍平の「恋の季節」で始まり、
「また逢う日まで」は誰が歌うかと思っていたら、本人の声でラストにでてきた。
2005年「メゾン・ド・ヒミコ」では、「また逢う日まで」ディスコ・バージョン。
重苦しいシーンが一転、会場一体となって踊るシーンを、主演の柴咲コウは
「ダンスシーンが一番好き」と言ったという。
2012年、今月公開「愛と誠」。まだみてないけど、前述のブログによると
劇中劇で「また逢う日まで」がでてくるそうだ、歌は安藤サクラ。どんなんかな。

話は尽きないが、一番最初にみたのはTV「紅白歌のベストテン」。劇場からの
公開生放送番組。エンディングで、出場者がズラリと並び、尾崎紀世彦のアップ。
Vサインをして、指の第一、第二関節を1回2回と曲げながら笑っていたシーンは、
あまりにもカッコよかった。「また逢う日まで」の印象があまりにも強烈だが、
あれから40年超、そのカッコよさ、スケールの大きさ、歌っているときの
一貫したレベルが高く真摯なイメージと声を、一度も壊すことなく亡くなられた。
これぞ、本物の中の本物。本物に魅せられた私は幸せであった。

ありがとう。そして、なんとも残念だ。

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
ただただ残念です・・・ (橋本久恵)
2012-06-03 22:56:53
コメント、とても共感しながら、読ませていただきました。私が中学生の時、音楽シーンに突如現れた尾崎さん!その圧倒的な歌唱力に魅了され、上手さでは今も尾崎さんは私の中では、ベスト1!最後の生ライブは、2010年2月。久留米のライブは超満員でした。まだまだ聴いていたかった。ユニバーサルミュージックから2007年に発売された、4枚組CD「尾崎紀世彦の世界」を買い損ねてました。再発売されないかなと思ってます。ご冥福をお祈りします。
 
 
 
橋本久恵さんコメントありがとう。 (もっきぃ)
2012-06-03 23:20:11
そうですよねえ、圧倒的ですよねえ。
私の中でも、ベスト1、オンリーワンです。
また、久留米でも超満員とお聞きして
嬉しく思います。

4枚組CD「尾崎紀世彦の世界」買い損ねた人
きっといっぱいいるんでしょうね。
私も、再発売を期待しています。

そして、ご冥福を祈りましょう。
 
 
 
Unknown (玲子)
2012-07-02 02:35:17
はじめまして。私は根っからの大ファンではありませんでしたが、とても素敵なおじさまになっていかれてるなあ、って憧れてました。皆様の残念無念なお気持ち、同感です。次も歌手でまた逢う日まで。有難うございました!
 
 
 
玲子さんコメントありがとう。 (もっきぃ)
2012-07-02 22:39:06
玲子さんコメントありがとう。

先日「愛と誠」をみてきました。
歌声は、安藤サクラさんでしたが
「また逢う日まで」を聞いているときは
そこだけ、突き抜けたような感慨深さと
嬉しさを感じました。
まだまだ、歌い継がれてゆくことでしょう。
 
 
 
新入りのKeiyoファンです (くろねこ)
2012-11-06 23:34:20
今年に入って偶然YouTubeで見た尾崎さん。映像ではなく音声だけでした。最初聞いたのは「また逢う日まで」でした。はちみつおじさんみたいなひげでカッコよくてかわいい印象を受けました。
尾崎さんが今年亡くなったということを11月になって知り、とてもショックでした…。
追悼も込めてYouTubeにアップされた紀世彦さんの動画を片っ端から見ました。
年を重ねるごとに増していく音の深み、音楽の先生が見たら怒るような口の開け方にもかかわらず、誰にも負けない声量と歌の中に引きこむ最高の美声。
あんなすばらしい歌手がわずか69歳で亡くなってしまったというのは心をえぐられる気持ちです。

昨日AMAZONで「尾崎紀世彦の世界」というアルバムを買いました。昔はもみあげがすごかったんですねww

尾崎さんが歌う日本語版のマイウェイ。まさに尾崎さんにぴったりの曲だと思います。

この世にいらっしゃるときにファンになりたかった…

いつまでもキーヨファンの心の中で尾崎さんが生き続けることをこころから願いたいです。

合掌
 
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