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ジョンポール常時林檎 音のこと なんやらかんやら 雑記

さても さても うららかな 春の海のごとく
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ベルリン1936 2009

2009-08-24 03:07:43 | 日々雑感
なんだか日がな一日テレビでのスポーツ観戦
朝一から甲子園 夜七時から女子バレーボール 23時30分より世界陸上と、こんなに長い時間テレビを見るのは
久しぶりである 
特に今年の世界陸上はベルリン。会場はあのオリンピックスタジアム。
1936年のベルリンオリンピックのメインスタジアムである。あのヒトラーさんが五輪開会宣言をしたところですな
 第二次大戦末期に大空襲とソ連軍の砲撃を受けてベルリンが壊滅状態にあったなか、あれだけの大きな施設がよくもまあ残ったもんだと思います。
サッカーのワールドカップやら何やらもこの会場で開催されているので、改修、改築しながら現役の競技場として機能しているのがなんとも頼もしい。
面白いのが概観のデザイン。1936年竣工時からほぼ変わっていないとこです。このスタジアムのデザインは当初、当時流行していたモダンアートを意識してガラスを多用した近代的なデザインとなる予定だったらしく、それを嫌ったヒトラーが新古典主義建築風のデザインに改めさせたとも言われております 
まあもともと画家志望でデザインにもうるさかったヒトラーのことだから 設計者も気を使ったろうなあ 下手すりゃクビだけじゃすまなかった時代だろうし。

生まれてから70数年 ナチスドイツの全盛期からベルリン陥落、冷戦時代を経て現在に至るまでを見続けてきたこのスタジアムは
スポーツ施設というよりドイツの文化財ですな 1936年のオリンピックでの思惑やら偽善やらをそのまま内包して存在している。
自国のかつて辿った路を、訪れる者、目にする者に人の業として 無音の警鐘として今に伝えている。

都合の悪いことは武力でねじ伏せ、事実の改ざん 歪曲 でっち上げなぞ朝飯前のどっかの国の鳥の巣運動場なんぞとは重みが違います。

そんな重い歴史のあるスタジアムでは昔も今も記録に挑む人間が汗を流している しかもその様子を酒呑みながらひっくり返ってテレビで見ていられる。こういう時代がこれからも続いてほしーなー

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