機動教授財前ガンダム 2009-07-22 00:49:40 | 昭和モノ 白い巨塔 山本學さんが語る 2 いささか古い話題ではありますが 世のいわゆる「ガンヲタ」の方々がきっと泣いて喜ぶ「ガンダム お台場に立つ」 アニメ放映30周年企画として、高さ18メートルの“実物大” 「ガンダム」像が完成。何でも10日間で70万人以上の見物があったとか。 さてそのガンダム放映の前年、田宮二郎による「白い巨塔」が放映されてました。まあ両番組とも「名作」とされていますが この両番組とも音楽担当が渡辺岳夫センセ。同じ人だからってわけでもなかろうが メロディーとか楽器編成、アレンジなど まあよく似てます。差し替えてもわかんないじゃないかってくらい。特にストリングス、ピアノなどのアレンジ 和音進行なんか おんなじじゃんってとこがあって 今見ていてもみょうに可笑しいんですが さすがです。数々の名シーンにはセンセの音楽がある。 いや それ抜きにしては成り立たない。 どちらも原作、脚本、人物の描写がしっかりしているもんで 音楽としてはどうしても心理描写の方向に行ってしまうのかねえ 作曲家としては大変な苦労があったのではなかろうか。音が語るんですから さてこの両作品とも延々と続編 リメイク版などが作られヒットしてはおりますが ガンダムなら1st 、財前なら田宮とかたくなに昭和崇拝の私ですが その理由のひとつに渡辺岳夫センセの音楽があります。 まあ 勝手な想像ですが 白い巨塔放映中に、主演の田宮二郎の自殺があり、そして翌年のガンダムです。 それまでのテレビアニメには無かった、 あっけなく登場人物が死んでいくシーンをみて センセの心には田宮二郎のことが二重写しになっていたのかも知れん。 あるいは田宮二郎演ずる財前五郎の死、癌の専門医でありながら末期癌で死んでゆくという皮肉さは ニュータイプとして共感しながらも戦場でララアを殺してしまったアムロに通じて見えてしまう。 どちらもリアルで非情なシーンであるが故、音楽が不気味なほどに美しく感じます