フレット溝が広くて、フレット足を拡げてフィットさせたい。というフレット難民さんへのお道具は、あることはあるのですが国内のお店で買うと12,500円超えで、直接注文すると色々含めてやっぱり同じくらいかかります。てなわけで
自作。
いちおうフレット足は拡がります
まあ微妙な力加減が要りますが…
しっかし楽器の手入れのために部品を交換、その装着のために道具を自作。その都度あれやこれや工具、ツールなどが必要になるもんで結構な時間とお金がかかります。これならばプロに頼んだ方が結局お得ですな。などということを何度思い知らされ、この先何度思い知ることになるんだか。
…そしてフレット打ち2台目。
今度はフレット溝が狭くて打ち込み難くて、指板が黒檀材で硬くてもろい。というさらなるハードルがおじちゃんを待っていたのであった。
南無三。
作業BGVは
これ某大陸では
男女糾察隊ってタイトルで放映されてるんですな。
全国1千万のフレット打ちファンの皆様、こんばんは。
去年購入したはずと思い込んでいたフレットタングクリンパー(フレットの足の幅を拡げる道具、フレット足幅より指板フレット溝が広くてゆるい場合に使います)が、完全な勘違いで、記憶力がすでに何かの兆候を示している哀愁の52歳。ジョンポール常時林檎でございます。
やっちまったなあ。ということで、フレット打ち。このギターだけフレット溝がちょと広い。フレットゆるゆるやん。わざわざ米国から取り寄せるのもなあ。どっか国内ショップで…と探しましたがなかなかありやせん。
しゃあない。溝にタイトボンド流して乾燥したとこで再度溝切りでもって打ち込みという流れですね。今回からフレットを一定のRつけて曲げる道具やら、フレットを指板に圧着させるプレスもあります。しかし打ち込みはプラスチックハンマーが早くて確実ですわな。打ち過ぎ、打ち損じの凹みも確認できますし。さすがにフレットに一定のRがつくといい感じで高さが揃ってきます。手で曲げるとやはりバラツキが多く、合わせるのが容易でないですわ。
弦のビビリ、弦高などに関わってきますのでこの工程は慎重に行きます。
慎重に行きますとか言って作業中はテレビ代わりのPC動画でございます。1977年NHK大河ドラマ「花神」。遠山の伝七親分が和蘭陀の歌を、イネ・リリー松岡さんと歌っております。かと思えば、雅俊さん三味線抱えて「ふれあい」ならぬ🎵三千世界の~、を秋吉おうのさんにラプソディー。
この頃の大河は司馬遼太郎さんモノが結構幅利かせていて、これは「花神」ですがいろんな原作からエピソード引っ張ってきてますね。土方歳三さんの最期はほぼ「燃えよ剣」からですし。
さてまた戻ったら2台目にかかりやすか。
久しぶりに楽器調整すると、年々目が悪くなってるのが身に沁みてわかります。つい先日また歳をとったもんで思いはひとしお。
そんな中、かかっておりますのは寺田楽器製のEL DIGAS NO 300という、3年前に滝川のリサイクルショップでケース付き7000円の代物。
実際弾いてみてなかなかいい音するではないの、ということで即購入でしたが、ネックはこれでもかというほど反っていて、塗装剥がしてわかったのがオール合板。言ってみりゃ丁寧に作られたベニアですわな。
ま、乗りかかった舟の亭主は波平さん。(実は再婚だったという設定らしいすな)早速定番の改造から。
300っつうから実売価格30,000くらいのギターなんでしょう。ナットはプラスチックで接着剤で貼り付けです。これだとすり減って交換となると剥がさにゃならん。ま、だいたいその作業の際、焦って無理にやると指板やら溝を痛めてシャレにならんことになります。カッターなどで隙間を作りゆっくりはがしまして、接着剤も取り去って、黒檀材でナットの受けを作ります。できた溝の隙間にナットを切り出して装着します。溝の平滑さが肝ですわな。
でもって、ブリッジ周りは、弦の止め方を3通り楽しめる改造でございます。弦巻きの部分を半分削り、弦の通し穴を2ホール式にして、なおかつブリッジから表面板裏まで垂直に穴を開けて象牙のチップで止めるやり方です。1ホール、2ホール、裏からチップ止めでそれぞれテンションが違います。ナイロン弦にあまりテンションをかけると音の伸びやら高音やらがあまり芳しくありません。
なにぶん硬い木材なので削るのも一苦労です。悲しき単純作業。
こんな時はつい心の中で妄想が膨らみます。
ギレンとドズルの夢のデュエットでお送りする「兄弟船」。
ギレン総帥の「ア バオア クーで逢いましょう」。
兄を想う一途な妹の真心を謳う「キシリアのバラード」~わたしのお兄ちゃん~(倍賞千恵子さんカバー)
🎵あーなたーとわーたしの合言葉ぁ~ アバオアクーでー 逢いましょう🎵
…まあ、写真は半分切り取った図と、サドル溝用に半分くらいに削った彫刻刀、でもってブリッジが隅の方若干浮いてます。とりあえず弦張ってこのままにします。飛んだら飛んだ時じゃあ。

そういうお前は......
はい。新年度でございます。約半年のご無沙汰でございます。みなさまいかがお過ごしでございましたでしょうか。
昨年春以来放置の各楽器群、ようやく踏ん切りがつき修理に入っております。ネックの反り修正、フレット打ち替え、ナット&サドル製作と調整、再塗装などなど。
思えば去年の今頃、修理は駒が飛んで表板も破壊されたワライチョだけだったはずが、この際とばかり、ギター3本のネック修正、フレット打ち替えとなり、ついでにチャランゴもということになり。
結局、実用品として仕上がったのはチャランゴのみ。
もう一気にかからないとまた年越しになりそうでこわいですわ。
まずはギターからかかっておりますが、クラシックギターでは比較的珍しいとされるR付き指板をどう削っていくかに迷いまして、いろいろ試行錯誤の結果、元の指板にサンドペーパーを貼り付け、2X4材の端材をすりつけてRをコピーするという安直かつ確実な方法を思いつきまして、これをサンディングブロックとしてフレット調整にも使おうという魂胆です。
さて、これよりは日々、ギター修理の忘備録となる予定ではございますがあくまで予定。おひさしぶりにて拙文ご容赦、完読感謝でございます。

演劇の音響さんなど音の叩き出しですっかりスタンダードとなったAbleton Live9 suite をせっかく入手したので使ってみようの試みではございますが、さてLIVE9.1.1 64bit Windows7。なんと、m4aファイルが再生できず、というかユーザーライブラリフォルダ内のサンプルフォルダに入れても読み込まず、ドラッグも出来ずというところです。
もう一台の同じモデルのPCに入れたLIVE9.1 32bitヴァージョンではなんてことなく読み込み、再生も可能。
英文のフォーラムを見るとどうやらQuicktimeコーデック絡みのバグらしい。インストールされとらんとか。が、自分のPCにはインストールされとるし。こりゃ原因調べて潰していくよっか32bitモノをインストールして使う方が早いか。