蒸し暑い日があったり、肌寒い日があったりを繰り返しながら、それでも少しずつ季節が変わっていっているのを感じる。まだまだ平年並みの気温よりは高めで、10月下旬を迎えているのに暖房器具の出番も無しだ。長く厳しい夏を耐え忍んだのだから、もう少し、冷暖房が要らないこんな快適な時を過ごさせてもらいたいと思う。長期予報では、11月も平年より̝高めの気温で推移するとここと。もうしばらく気持ちの良い秋であって欲しいと思う。
先日の新聞投書欄で、28歳の保育士さんの投稿が載っていた。読書の秋によせて、〈好きな本の世界に浸る〉といった内容だった。電子書籍やSNSがある時代でも、やっぱり紙の本の感触が好きと書かれていた。通勤電車の中や寝る前のわずかな時間に好きな本の世界に浸るのは、忙しい日々の中での小さな癒しでもあるとも書かれていた。
いやあ~ 分かるわ~ 本を手にした時のあの重さ、行間に漂う空気、ページをめくって行く時のワクワク感、やっぱり紙の本でなければ味わえない。(分かったようなことを言っているが、実は電子書籍を読んだことがないので、その良さを分かっていないと思う。電子書籍にもそれなりの良さがあるとは思っているが、何せ、本を読むなら紙の本でという呪縛に縛られているので・・)
今、私の横には図書館で借りた本が4冊、「居眠り磐音」の本が4冊積んである。これくらい積んであると安心できる。投書した彼女もそうであるように、私も何冊かの本を並読みする。登場人物がごちゃ混ぜになりそうだが、不思議とそうならないのだ。ごった煮みたいな読み方が好きなのだと思う。もし、手元に読む本が無くなったら気持ちが落ち着かず、不安になりそうだ。積んどく本は高いほど結構。彼女と一緒で読書は秋に限らず年中読んでいる。同じように思う人がいると思うとうれしくなる。さて、今宵は「磐音」の世界に浸ろうか、それとも借りたばかりの「はないちもんめ」に浸ろうか。秋の夜長は本読みには最高だ。