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萌ちゃんのひとりごと

後期高齢者になりました。老いという壁をどう乗り越えていくか
難題に向かって、試行錯誤のあがきを綴ります

八本目の槍

2024-11-17 13:34:44 | 日記

今村翔吾著「八本目の槍」、吉川英治文学新人賞受賞作。この本は図書館でよく見かけていて、そんな本があるということは知っていたが、カバー裏の解説では石田三成のことを書いたものだというので何となく敬遠していた。三成って何か暗い感じで、最後も悲惨な状況だし・・そんな本、なんか読みたくないなあ~と思っていた。なのに、つい手にしてしまった。

加藤清正、福島正則、片桐且元など秀吉配下の有名武将たち(「賤ヶ岳の7本槍」と呼ばれている武将たち)と三成の関りが書かれている本だが、話が過去に戻ったり、現在に戻ったりとややこしくて、初めは何かとっつきにくかったが、読み進めていくうちにグイグイ引き込まれていった。久しぶりに深く心にしみた本に出会えて、読み終えた今、ちょっと放心状態。

翔吾さんの本はどれもハズレがない(私にとっては)。どの本でも登場人物の一人一人が魅力的で、人物像が目に浮かぶような描き方をされている。今、山陽新聞に翔吾さんの「未だ本能寺にあり」が連載されている。本能寺で信長が殺されたところから始まっているこの連載小説は、「八本目の槍」と時代が重なっていて、登場している人物も重複している。(「八本目の槍」を読んでみようかと思ったのは、そんな理由からでもある)

石田三成ってどんな人? 歴史は勝者側の物語、敗者は常に悪者。本当にそうだったかはわからない。三成って本当に陰湿で冷血で何を考えているのか分からない人だったのか、権力を得ようとして関ケ原の合戦をおこしたのか。たとえ小説とはいえ、歴史的事実を変えることはできないので、信長が生きていたとか、関ケ原の合戦で西軍が勝ったとか、そういうことは書けないが、その時の人々の心のうちは如何様にも書ける。

「八本目の槍」の8人の主人公、裏切ったり、寝返ったり、騙したり、ひどいのは暗殺したりだが、この本の最後福島正則(市松)が淀君に放つ「この城(大阪城)を守ったのは八本目の槍です」という一言が、この本の主題なんだろうと思った。

さて、ちょっと前のめりになりすぎたので、今度はちょっと軽く「照らす鬼灯」(知野みさき著)で律さんと涼太さんのほのぼの恋物語でも読みますかな。

 

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カレンダーを買った

2024-11-11 13:49:51 | 日記

来年のカレンダーを買った。もうそんな季節になっているんだ。今年は暑さが何時までも続き、11月も10日過ぎた今日も、暖房が要らないほどの暖かさだ。そんな〈季節外れ〉に慣れて、今年も終わりが近づいていることに無頓着だった。時が経つのが早く感じられるのは、歳をとったせいか・・と、思ったりもする。

今年も後50日、元日の能登半島地震に始まった年だった。災害も多かった。夏が異常に暑かった。あまりいい印象はないが、終盤にきて大谷選手の活躍にドキドキ・ワクワクした。異常報道との物言いもあったが、彼の活躍が日々の活力になっていたのは否めない。9月・10月を大いに楽しませてくれたし、ウキウキさせてもらった。

この1年、私の近辺では、迎える人は皆無。去り行く人ばかりだった。突然の訃報も何件かあった。そんなゾーンに入っていることを実感した1年でもあった。故に今日1日を大切にと、強く思う年でもあった。この先、どれくらい寿命が残っているのか分からないが、流れに逆らわずなるがままに、だけど悔いを残さないようにと思っている。

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ウオーク、冬時間に

2024-11-07 13:28:32 | 日記

今日は立冬、暖かい日が続いているので〈立冬〉とは思えないのだが、暦の上では冬の始まり。北海道では雪が降ったらしい。富士山もやっと冠雪を観測したらしい。少しは冬らしいところも見えだした。

気温は高目に推移しているが、日の出は例年通りで、ウオーク開始時間が薄暗くなってきた。ウチの周辺はイノシシ銀座で、毎夜群れを成して闊歩しているらしい。朝、歩いていると、前夜、イノシシに掘り返されたと思われる跡があちこちに見られる。薄暗い時間帯はイノシシに出会う可能性があり、危険を避けて十分明るくなってから歩くことにした。

今日、お大師堂のそばの池に水鳥がたくさんやってきていた。渡り鳥のお出ましだ。山の木々が少しずつ色づきだした。冬に向かっての足音が聞こえだした。

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葉書料金、上がりましたねえ

2024-11-04 13:01:23 | 日記

季節外れの大雨の後、快晴が続いている。朝の冷え込みは一段と厳しくなったが、日中は秋本番の天気で、気持ちいい。大掃除もおおむね終わった。どうやら暖かい天気のうち終わりそうだ。

大谷フィーバーで影が薄くなってしまった衆議院選挙も終わり、次はアメリカの大統領選挙が話題になっている。さて、どんな結果になるであろう。支持率が伯仲しているようで、予想は困難、開けて見ないと分からないとか・・。他国のことではあるが、大国だけに世界に大きな影響を与える選挙だ。関心は高い。

郵便料金が改正され、葉書は85円に値上がりした。今までの切手を貼り足して、85円分を作ると切手だらけになってしまった。

貼り方を間違えて、宛名書きがのスペースが右寄りになってしまった。失敗!! 次回からはもう少し貼り方を考えないと・・ 私の葉書はイラストが中心で、文字はほんの少しだけ添える。言いたいことはイラストに託す。ただ、伝えたいことに最適なイラストを探すのが難儀で、いつもここで時間を取られる。読む葉書より見る葉書で、一目見ただけで伝えたいことがわかってもらえたら最高の作品になるのだ。

さて、今回は大きな笑顔のイラストをど真ん中に配してみたが、相手方にどれだけ伝わってくれるだろうか? LINE を使えばイラストの豊富だし即時に送れるのが、敢えて葉書を書くというのは、私自身が産みの苦しみを楽しんでいるのかもしれない。この楽しみのためには、かなりの値上げがあっても、葉書を書き送るというのはやめられないなあ~

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プロジェクトX~地下鉄サリン事件~

2024-10-27 11:06:46 | 日記

昨日のプロジェクトXは「オウム地下鉄サリンと科捜研・闘いの真実!」というタイトルだった。平成7年3月、地下鉄サリン事件が起きた。当日のTVでは中継を交えて異様な光景を映し続けていた。30年近くたつというのに、その時のことは今だに鮮明に覚えている。その事件の解明に警視庁の科捜研が尽力したという。教祖が逮捕された時のような華々しい活躍ではないが、オウム真理教の犯行であることの裏付けを、地道に探り出していった科捜研のメンバーの働きを初めて知った。

昨日のプロジェクトXでは、オウムのメンバーがサリンを作り出すために作った施設(ほぼ自力でやったというその施設内)を映していた。タンクや配管が張り巡らされているその施設の内部はすごかった。サリン製造のリーダー役だった土谷正実とその仲間たちの超越した頭脳、私は化学とはずぶの素人だがその才能のすごさにびっくりした。なんでその才能をもっと有意義な方に使わなかったのかと残念な気もした。

一方、科捜研の面々も膨大な資料からサリン製造の証拠を見つけるべく必死になっていた。化学頭脳のバチバチの対決とでもい言おうか、取調室での6時間にも及ぶ攻防は見ごたえがあった。

化学分野の隅で仕事をしている次男にメールで感想を聞いてみたら(彼もその番組を見ていた)、やはり土谷の才能を惜しんでいた。どこで迷ったのか、何がいけなかったのか、裏の道を行かざるを得なかった人の才能を、本当に〈惜しい〉と思う。

 

 

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