貿易に従事していた頃、3月は、その年の契約交渉でロシアに出かけていました。
3月8日の朝は、街角で「パズドラバーユ」「おめでとうございます」の声かけ、そし
て「スパスイバ」「ありがとう」と女性から返事の声。3月初めは、寒く、モスクワの
まちかどの花屋さんで買う花も結構高かった記憶があります。
90年代の初めでしょうか、シベリアのブラーツ
ク市に出張し、ちょうど国際婦人デー(当時はこうした呼び方)にぶつかりました。
知己の市長さんの厚意で、職場集会にも招待をうけ、「今日は、私たちの友人で
ある日本人の亀田さんたちが来ています、紹介します」と。生意気にも平塚
らいちょうさんの言葉を引用して「原始、女性は太陽だったという言葉もあります。
私たちはすべて女性からこの命をうけました。女性がいつまでも健康で、幸せで
ありますように」みたいなことを片言ロシア語で挨拶した気がします。夕方の工場
主催のショーなどにも招待をうけ、そこでも日本の友人が来ていると紹介もされました。
子育て、家事、仕事と一人で何役もこなす女性。男性が手伝うと言っても、やはり
女性の負担が大きい。そんなわけで、この日は家庭でも妻・母・女性への感謝の
集いも開かれます。知人からおいでと招待をうけ、家庭でのホームパーテイにも
参加もし、乾杯、乾杯をしたものでした。
平和とくらし、女性の権利を求めて世界各地で取り組まれてきた100年以上の
歴史もつ女性の共同行動の日である、「国際女性デー」。昨年からNHKで放映の
朝ドラ「花子とアン」「マッサン」でも、戦争でわが子を失い、悲しみで白髪になる
(白蓮)、苦しむ女性・母の姿が映されています。戦争でたった一人の尊敬する兄
を亡くした私の母からも絶対に戦争だけはだめ、だから憲法を変えようとする
安倍さんは嫌いだと私に。この言葉を昨年の選挙でもお話しました。
戦後70年の今年は、女性参政権をえて70年、日本政府が国連の女性差別撤廃
条約を批准して30年になるそうです。今日の日を、平和と憲法を守る、男女平等
と権利の運動の共同への決意を新たにしたいものです。