5日、名護市辺野古の米軍新基地建設めぐり、とうとう重い腰をあげざるを得なかっ
た菅官房長官と翁長(おなが)沖縄知事との初会談がおこなわれました。「知事
がんばれ!」声援を送る県民が大挙し、知事はガッツボーズで応えました。
「沖縄は全国の面積の0.6%に74%の米軍専用施設がおかれ、日本の安全保障
を支えてきた自負、無念さがあります」「私は、沖縄県が今日まで自ら基地を提供し
たことはないのだと強調したい。普天間もそれ以外も、全部戦争が終わって、県民
を収容所に入れて、「銃剣とブルードーザー」で土地を奪って基地に変ったのです。
全て強制収容されたわけです。自ら奪って県民に苦しみを与えておいて、そして普
天間基地は世界一危険だから、その危険性除去のために沖縄が負担しろ、おまえ
たち代替案は持っているかと。日本の安全保障をどう考えているのか、こういった話
をすること自体、日本の政治の堕落ではないのか。」「沖縄は27年間、日本の独立
とひきかえに米国の軍政下に差し出され、その間に日本は高度経済成長を謳歌しま
した。私は22歳までパスポートをもって、ドルで送金を受けていました」「米軍の軍政
下でキャラウエイ高等弁務官が『沖縄の自治は神話だ』と言いました。官房長官から
『粛々』という言葉が何度も出てくると、高等弁務官の姿と重なる感じがします。・・
『粛々』という言葉には脅かされない。上から目線で「粛々」という言葉を使えば使うほ
ど、県民の心が離れて、怒りは増幅していくでしょう」。
とても全てを紹介しきれない、心にしみわたる知事の怒り・沖縄の心です。
私の大学時代も、パスポートをもった沖縄の学友もおり、共に沖縄を考えました。
昨年9月に使用した同じ部屋での会談。菅官房長官が「負担軽減」と述べるたび
に「ありがとうございます」と頭をさげた前知事と違い、「政治の堕落」「上から目線
だ」と予想を超える厳しい言葉で新基地建設反対の民意を伝えた翁長知事。知事
の決意に、84人の国会議員、県議、市町村議が参加し、新基地建設反対を訴えた
、しんぶん赤旗は報じています。戦争まっしぐら突き進む安倍暴走ノーの民意を、
地方から、何としても県議、市町議員の誕生してこそ、沖縄に連帯できます。よ~し。