地域でのミニ集会にお招きいただき、お話しのあと、「尖閣問題どう考えた
らいい?」「北朝鮮の行動に対抗するには少しは武力をもたないと?」など
質問を頂くこともあります。

外交を考えるうえで、とても参考になる記事を「しんぶん赤旗」(4月30日)
で見つけました。「9条を生かした平和外交」でインドネシアの副大統領補
佐官のデビイさんが語っています。「現在でも東南アジアには多くの領土紛
争、未解決の2国間紛争があり、非常に緊張が生じます。しかし、決して
戦争を生じさせないできたのです」「紛争は交渉と対話で解決しよう!
それがアセアンスピリッツです」これだと思いました。
ベトナム戦争でアジア人同士が血を流す痛い経験から、対話という平和的
外交に徹し、この40年間戦争がないという事実、憲法9条の精神が見事
に生きている、そう実感しました。
外交官で長くロシア関係も担当し、オランダ大使も勤められた東郷和彦氏
は、話あいによる外交の重要性とともに、中国や韓国との交渉では歴史
認識として、日本自身が他者の痛みを感じ、苦しみを理解する謙虚さが
必要とも述べています。外交経験者らしい見解だと思いました。

東アジアでの平和的環境をつくるため、志位委員長が全国革新懇の総会
(2012年5月)で述べた基本的な観点はとっても大事だと思いました。
①「軍事には軍事」という軍事的緊張の拡大と悪循環はいかなる形でも
厳しく退ける ②米中・日中関係も軍事力で対抗する思考から抜け出し、
軍拡から軍縮に転じること ③領土をめぐる紛争の解決にあたっては、
歴史的事実と国際法にもとづく冷静で外交」的解決に徹すること
④日本が過去におこなった侵略戦争と植民地支配の反省が、東アジアに
平和的環境をつくる土台になる
詳しくは、ぜひ党の見解を参照してください