
75才になったら別の高齢者だけの保険にはいり、維持のためには保険料も
自動的にあがっていく、世界でも例がない後期高齢者医療制度ができて5年
たちました。県社会保障推進協議会は、該当する高齢者の方によびかけ、
こんな不当な制度反対・撤回のため集団で不服審査請求をしようとよびかけ、
毎年県へ申請しています。敬老の日を前に、9日皆さんが県庁を訪れました。

「私は後期高齢者になって、悲しくなった、させられた。法の下では平等なの
に、年齢で差別するなんて法治国家として許せない。普通働いていたら、制度
の適用は年度末が当たりまえ、せいぜいが誕生月の月末なのに、75歳になっ
た日に別の制度に入れられるなんておかしい。絶対に再考すべきだし、審査会
の方々は真剣に考えてほしい」初めて75歳になられたKさんが訴えました。

戦争の苦しさを体験し、戦後家族と国の繁栄のため、懸命に努力されてこられ
た世代の皆さん、本来なら「長い間、ご苦労さまでした。今後は医療も暮らし
もご心配なく、安心して長生きしてください」と言われる世代です。かつては
こうした世代の方々は、医療費は無料でした。しかし、毎日4000名(石川
でも数十名?)が後期高齢者医療制度に加入させられ、際限なく保険料が引き
上げられようとしています。私のご近所のおばあちゃんも月1万に満たない
年金からも容赦なく保険料を納めます、しかも払えないと差し押さえまでされ
る制度です。民主党は廃止の公約を破り、安倍内閣も制度は定着したとして存
続です。高齢者の尊厳をまもり自己決定権を大切にするためにも、何よりも
社会保障の充実を求めて運動を支援しましょう