ごく最近までほとんど知られていなかったウクライナのクリミアへの軍事介入が焦点となっている。
ウクライナ共和国は、東側にロシア、北に白ロシア、西にポーランド、更にヨーロッパが
控え、南は黒海に面する位置にある。黒海は温暖な地域で避暑地として各国が活用して
いる。オリンピックのあったソチは、黒海の右側下部に位置するし、戦後の日本の領土
をアメリカ・イギリス・ロシアで秘密的に決めたとされるヤルタは黒海の北側にある。
海にせり出したクリミア半島は昔から政争の地として有名。世界を震撼させたチェルノ
ブイリの原発事故はこのウクライナの南部に位置し、原発事故防止へ日本政府との二国
間協力があると記憶しているし、実は、金沢在住の東さんや浅妻さんらが、現地のこど
もたち・母親との交流をつづけ、「裸足のゲン」の出版もされた。
日本とは国土は日本の1.6倍で人口4500万強。ウクライナ人が圧倒的だがクリミア
半島は逆に75%がロシア語を日常語としている地域事情がある。日本とは京都とキエフ
市が、横浜とオデッサ市が姉妹都市をむすび、交流も行われている。ヨーロッパの穀倉
地帯といわれたように子どもの頃の記憶だが、近年はロシアからヨーロッパに供給される
パイプラインの通過地点としてクローズアップされた。経済的に脆弱なウクライナのため、
格安の価格で供給されていた天然ガスの価格交渉をめぐってかなりのやりとりがあり、
大統領選挙での大きな争点だった。黒海にあるロシアの艦隊の駐留期限が当初は2017
年だったが、プーチン再登場のもとで、天然ガスとの価格引き換えに期限を大幅に延長
したといわれる。
貿易に従事していたとき、モスクワ出張時は、多くの日本人はモスクワ川沿いのホテル
「ウクライナ」を定宿としていた。モスクワ大学と同じ立派な建造物で、ホテルでいえば
「ウクライナ」と「ペキン」。エレベーターなど古くてゆっくり昇降するが、天井の高さ、
調度品、料理もふくめ歴史を感じるホテルのこともあり、ウクライナは愛着のある言葉だった。
そのウクライナでロシアの軍事的圧力のもと、クリミアの議会でウクライナからの「独立
宣言」を採択した。しかし、ロシアへの編入はウクライナ憲法と国連憲章はじめ国際法の
侵害であるし、ウクライナの将来を更に複雑にする。91年の時も同じ動きがあったが、
98年のウクライナ憲法で「ウクライナの不可分の領土で、ウクライナ憲法の範囲内で
自治をおこなう」とされ、ロシアも認めてきた。他の国に住む「同胞」を自分たちで守る
として、軍隊を派遣し、地域の分離と併合をすすめるのは、ベトナム戦争のアメリカの言い
分と変わらず、侵略行為と変わらない。
日本共産党の笠井議員は国会での委員会で、鋭く追及した。
ウクライナ共和国は、東側にロシア、北に白ロシア、西にポーランド、更にヨーロッパが
控え、南は黒海に面する位置にある。黒海は温暖な地域で避暑地として各国が活用して
いる。オリンピックのあったソチは、黒海の右側下部に位置するし、戦後の日本の領土
をアメリカ・イギリス・ロシアで秘密的に決めたとされるヤルタは黒海の北側にある。
海にせり出したクリミア半島は昔から政争の地として有名。世界を震撼させたチェルノ
ブイリの原発事故はこのウクライナの南部に位置し、原発事故防止へ日本政府との二国
間協力があると記憶しているし、実は、金沢在住の東さんや浅妻さんらが、現地のこど
もたち・母親との交流をつづけ、「裸足のゲン」の出版もされた。
日本とは国土は日本の1.6倍で人口4500万強。ウクライナ人が圧倒的だがクリミア
半島は逆に75%がロシア語を日常語としている地域事情がある。日本とは京都とキエフ
市が、横浜とオデッサ市が姉妹都市をむすび、交流も行われている。ヨーロッパの穀倉
地帯といわれたように子どもの頃の記憶だが、近年はロシアからヨーロッパに供給される
パイプラインの通過地点としてクローズアップされた。経済的に脆弱なウクライナのため、
格安の価格で供給されていた天然ガスの価格交渉をめぐってかなりのやりとりがあり、
大統領選挙での大きな争点だった。黒海にあるロシアの艦隊の駐留期限が当初は2017
年だったが、プーチン再登場のもとで、天然ガスとの価格引き換えに期限を大幅に延長
したといわれる。
貿易に従事していたとき、モスクワ出張時は、多くの日本人はモスクワ川沿いのホテル
「ウクライナ」を定宿としていた。モスクワ大学と同じ立派な建造物で、ホテルでいえば
「ウクライナ」と「ペキン」。エレベーターなど古くてゆっくり昇降するが、天井の高さ、
調度品、料理もふくめ歴史を感じるホテルのこともあり、ウクライナは愛着のある言葉だった。
そのウクライナでロシアの軍事的圧力のもと、クリミアの議会でウクライナからの「独立
宣言」を採択した。しかし、ロシアへの編入はウクライナ憲法と国連憲章はじめ国際法の
侵害であるし、ウクライナの将来を更に複雑にする。91年の時も同じ動きがあったが、
98年のウクライナ憲法で「ウクライナの不可分の領土で、ウクライナ憲法の範囲内で
自治をおこなう」とされ、ロシアも認めてきた。他の国に住む「同胞」を自分たちで守る
として、軍隊を派遣し、地域の分離と併合をすすめるのは、ベトナム戦争のアメリカの言い
分と変わらず、侵略行為と変わらない。
日本共産党の笠井議員は国会での委員会で、鋭く追及した。