昨日のこのNHKニュースには暗澹たる気分に。
NHK・・・暗号資産投資トラブル “自殺は違法勧誘が原因” 母親が提訴
暗号資産投資トラブル “自殺は違法勧誘が原因” 母親が提訴 | NHK | 暗号資産
暗号資産の運用をうたう投資グループに出資していた20代の女性が自殺したのは、違法な勧誘で財産を失ったことが原因だとして、女性の母親がグループのメンバーなど3人に対し、損害賠償を求める訴えを2日、東京地方裁判所に起こしました。
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川上穂野香さんがこの投資グループに出資したのは、大学を卒業し、社会人になったばかりの22歳のときでした。
おととし8月、大学の同級生だった友人のインスタグラムを見て、「投資に興味がある人?」というアンケートに興味を示すと、その同級生から“高校の同級生”だという男を紹介されました。
男から投資先と説明されたのは、海外に拠点を置いているという会社で、「AIを駆使して暗号資産を運用するので、投資すれば多額の配当が出る」とうたっていました。
穂野香さんは「マルチ(商法)ですか?」と疑いましたが、男はそれを否定したうえ、考える時間を与えないかのように現金を早く用意するよう迫りました。
貯金のなかった穂野香さんは「引っ越し代金という理由にすれば消費者金融で借りられる」と指示され、3社から合わせて150万円を借りて男に渡してしまいました。
しかし、投資グループが別の出資者と返金をめぐってトラブルになっていることが分かったため、返金を求めましたが断られたということです。
その後、心療内科を受診し、「うつ病」と診断されるなど精神的に不安定な状態が続き、おととし10月、みずから命を絶ちました。
母親に宛てた遺書には「投資詐欺の件で沢山迷惑をかけ、心配をかけてしまって本当にごめんなさい」などと記されていました。
穂野香さんは2歳のときに両親が離婚し、父親から養育費がほとんど払われない中、母親の苦労を見ながら育ったといいます。
社会人になり、自身の奨学金400万円の返済も始まる予定でした。
母親は、投資は自己責任だとしたうえで、決して裕福ではなかった家庭環境の中で、少しでもお金を得たいという気持ちがあり、そこにつけ込まれたのかもしれないと話しました。
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11月7日付の民主青年新聞は「その投資 あおられてない?」との大特集。
成年年齢も下がった中、若い人が被害者になるケースがさらに増えかねない。
私も民主青年新聞を18歳から読み始めてもう40年以上。20歳代にはまわりでの「マルチ商法」被害があり、悪徳商法問題にも取り組んだ経験があります。
ぜひ多くの若者が民主青年新聞や赤旗なども参考に、「怪しい話し」「うまい話し」の犠牲にならないように、と思いますね。
11月7日付け 民主青年新聞より