前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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映画「渡されたバトン さよなら原発」を観て、敦賀3,4号機建設をめぐる住民運動を思い出します

2013年06月23日 | Weblog
  昨日は、映画「渡されたバトン さよなら原発」を観ました。
これは新潟県の巻町の原発建設をめぐる動きを描いた映画です。
 敦賀の山本市議が敦賀での住民投票求める動きをブログで書いています。

■敦賀の山本きよこ市議のブログより・・・・
1993年の冬、敦賀でも日本原電3,4号機増設の是非を問う住民投票を求める運動があり、私も署名をあつめに軒並み回りました。
ほとんどの家で断られず、「もう、これ以上、原発はいらない」「子どもや孫の代まではいらない」「原発事故が心配」「住民に是非を問うことは必要」等々、署名をしてくれました。
障がいを持った方は、家の中をはって出てきてくれて署名をしてくれました。
「原発事故が心配で、ムラサキツユクサを植えている」というおばあちゃんもいました。

当時、必要な署名は有権者の50分の1で、1200筆。
住民票に登録された正式の住所でないとダメ。
印鑑もしくは拇印が必要。
署名を集められる期間は1ヶ月。

限られた日数の中ではありますが、集まった署名は、必要な数の10倍以上、12000筆を超える署名が集まりました。
そして、1993年12月の臨時議会。
「住民投票条例」に賛成したのは共産党市議3名ともう1名だけ。
いとも簡単に不採択とされてしまいました。・・・・・

       ★


 巻町の3年ほど前に、敦賀でも原発についての住民投票をもとめる運動が起こりました。

当時、私は共産党の嶺南地区委員長で、当時は赤旗の仕事を夫の山本雅彦さんとしていた山本きよこさんとともにこの運動に取り組んだ思い出があります。

 最初に共産党のなかで、「敦賀原発増設に反対する署名を集めましょう」と提案したら、当時の幹部の方から「佐藤さんは福井の人だからまだわからんかもしれんが、敦賀には関係者がたくさんいて、そんな署名は無理」と言われました。

 しかし黙っているわけにはいきません。そこでどうするか、いろんな方々と議論する中で、原発の賛否でなく、増設するかどうかは市民で決めさせてほしい、という住民投票を求める運動をすすめることに住民団体のみなさんとも相談して決めたのです。
 当時はあまり先例もなく、私も本を買って勉強しました。

その後は山本市議のブログにもあるとおりです。

マスコミが共産党市議団に取材に来て、「法定数は超えるのでしょうね」と河内猛議員に質問した、と聞きました。
マスコミも敦賀でそんなに集まるのかな、と思っていたのでしょう。
 当時の高木孝一市長が、署名簿をみて驚く姿がTVで放映されました。ショックだったのでしょう。
 署名簿が「点検」され、署名した人への圧力も相当ありました。

 開会された市議会傍聴席は早々に電力関係者で埋められ、傍聴にかけつけた市民が入れない事態でトラブルもおこりました。
市議の態度を「監視」し、市民を排除するために大動員をかけたのです。

 わたしは、敦賀市民の「反撃」だったと思います。私自身、「敦賀の人は本音では原発推進の市政に疑問をもっているのだなあ」と痛感しました。
このような敦賀市民と日本共産党が力をあわせた運動があり、3,4号機増設も計画通りにすすみませんでした。
 新潟県の方からも「敦賀の運動が参考になりました」と言われました。
 

 いま、福島原発事故を忘れたかのような原発再稼働、原発輸出に安倍政権が暴走し、福井県政も追随しようとしている時に、県民のみなさんと日本共産党の新たな連帯の世論と運動をつくりだすことが、暴走ストップの道だと思います。