前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

小豆島の甘夏をいただき会議。不破哲三「時代の証言」。飯舘村長の涙。

2011年05月08日 | Weblog
  昨日は共産党福井県委員会の会議で、先日の全国都道府県委員長会議の報告をうけ、いっせい地方選挙の総括、今後の活動方針などを討議しました。選挙後はじめてお会いする、小浜市の宮崎市議、おおい町の猿橋町議らとも健闘をたたえがっしり握手しました。
   会議では甘夏が配られました。小豆島の中井さん(以前、福井におられた方)から、選挙勝利おめでとう!ということで甘夏を2箱も共産党福井県委員会におくっていただいたものです。おいしい!ありがとうございました!


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今朝の読売新聞の書評欄に不破哲三「時代の証言」(中央公論新社)が紹介されています。わたしも読みましたが、時代と共産党の取り組みが生き生きと描かれていてすごく面白い。

読売の橋本五郎特別編集委員は「ソ連、中国からの干渉・・圧力に徹底的に抗しながら、自主独立路線を貫いてきたことは十分評価すべきだろう。」「おもしろいのは、70年代の首相への高い評価である。答弁ひとつにも『すべてを引き受ける』気迫、覚悟があったと、郷愁を交えながら懐かしんでいる。今の政治にもっとも欠けていることを不破氏ならずとも思わずにはいられない」と評しています。

TVの「なんでも鑑定団」の大ファンであることなど笑ってしまいましたが・・・。
福井市の本屋でも平積みになっていました。日本の政治を考えるうえでの1冊になることは間違いないので、共産党の好き嫌いにかかわらず、多くの県民のみなさんに読んでいただきたいと思います。



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森住卓のフォトブログより・・・・・

昨日、当初から取材を続けている田中さんの牧場に行った。
半数近くの牛が那須の組合牧場に移動した後だった。残された牛は処分されるだろう。でもそれまで、世話を続けなければならない。
「本当にここは危険なのか」と真剣な眼差しで問い詰められた。

飯舘の長泥は最も汚染が酷く、その中でも最も高い放射線量を出しているのが田中さんの牧場だ。
「牛の事を考えると避難できない」「おれは酪農で勝負をかけようとこの地にやってきた。ここに入植してちょうど10年目。原発事故でこの勝負を放棄するわけにはいかねえ」と言っていた。
田中さんにここは危険だからすぐ避難してとずっと言えなかった。

でも昨日ようやく自分の気持ちの整理が着いて「ここはチェルノブイリの事故を起こした4号炉から200メートルの地点より汚染が酷いところなんだよ」と初めて本当のことを伝えた。
心の動揺を紛らわすように「牛の処分が済んだら、俺はあの松の枝にぶら下がっていんかもしんねよ」と冗談を言って作り笑いをしていた。辛くて、一緒に居られず車に乗り込んで帰ってきてしまった。・・・・・・・


原発立地自治体でもなく、市町村合併せずに小さくても輝く村づくりを誇りをもって、村民あげて取り組んできたという飯舘村。共産党の志位委員長の訪問に、村長は涙を流して切ない思いを語ったという。
たくさんの涙がながれ、とまらない。生業と故郷をいっぺんに奪われた悲しみになぐさめの言葉もない。
「なんでこんな事故おこした!」と東電社長にかみつく怒りは痛い。

政治にたずさわる者として、福井でこの悲劇を繰り返さないための責任はずっしりと重い。