ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

看取りの覚悟

2016-10-30 08:45:58 | 猫病気
曇り、とても寒い。
11月の気温という、ガスストーブをつなぐ。

ふじこは明け方三時から吐き気で苦しんでおり、
ついにステロイドが胃を荒らしたか?と、
同じくステロイド注射をして胃を荒らした、故みじめのファモキシン=ガスターをあげるが、
ずいぶん経ってから吐いててしまう、
嘔吐物を見ると、もう水も何もかも消化、吸収出来ていない、
トイレには薄い血尿と、大でなくわずかな粘膜である。
頭はしっかりしているが、身体が機能停止を始めた、多臓器不全なのだと理解する。
とにかく体力の落ち方のスピードが、沢山の病気を見てきたが今回は速すぎる、
刻々と身体の機能がスイッチオフになって行く。



それでもふじこは気丈に人の出入りに反応するが、
その持ち上げた顔の、
顔は痩せてこわばり縮み、何か余計なことをされるのかと眼は恐怖と緊張の色が走る。
だから何もしない、吐くものもパウチや缶詰でない、チューブ食や流動食に医療的に工夫したものもダメなのだ、
もはや、入れても消化が出来ないサインなので詰め込まない、
吐くためにさらに体力を落とし、血圧を変動し、気持ち悪いだけ、危険なだけだ。



亡き母のがんや義兄のがんの最期のように、
猫のエイズ発症も、ついにあえて何もしない、というか、何も出来ない時、
もう不可逆の時が来たのだ。
人間なら死にゆく時にファグラ育成のように何かを口に詰め込んだりしない。
溺れている者にも、浮き輪や酸素ボンベならともあれ、口に何も突っ込まない。
そう理解した。
胃が痛いのなら今夜はステロイド注射もしない、輸液少しだけで送る覚悟をした。
輸液だけで数日は生きるかもしれない。

猫がしゃんとして見えるほど、再び口に物を突っ込んだりと無理させてしまうかもしれない。
でもこの病気に完治はない、
もう目先に見えている死、
延命どころか嘔吐やトイレの血圧変動で苦しんで死亡だ。
腎不全、肝不全なら多少は無理するのだが…。
少しでも快適に息をさせてあげたい。






見守るだけの葛藤の日々が続く。




東京もついに一桁。ヒエヒエ空気で日曜スタート
コメント
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