今日から八月です。
「梅雨明け十日」という言葉がありますが、当地は、梅雨が明けてから雨らしいものを全く見ていません。夜中に短時間のにわか雨らしいものがあったのかもしれませんが、少なくとも、地面が濡れていたり、降水量が記録されるような雨はなかったと思います。
体温でも、私などは38℃にもなれば大騒ぎしなくてはならないのですが、最高気温が41℃に達したとか、40℃を超えている地点が何か所あるとかと聞かされますと、当地の36℃やそこらは可愛いものだと言うことかもしれません。
しかも、各地の最高気温として伝えられているのは、今どき百葉箱などがあるのかどうかは知りませんが、直射日光が当たらず、風通しも良い条件下で観測されてた温度でしょうから、炎天下のアスファルト道路上などでは、どれほどの温度になっているのでしょうか。
しかも、これらの情報は7月末時点のことですから、まだまだ猛暑の季節はスタートしたばかり、まだまだ続くということなります。
熱中症への注意を呼びかける中で、「災害級の暑さ」といった言葉をよく耳にします。
日傘や帽子を被る、水分補給を心がける、真昼の外出を控える、などといった注意喚起がなされていますが、それでも、熱中症で救急搬送される人は増加傾向のようです。
つまり、並みの注意などでは、「災害級の暑さ」は防げないということのようですから、ある期間、例えば7月下旬から8月半ば頃までは、国家をあげての特別な対策が必要になってくるのではないでしょうか。炎天下のスポーツなどは論外で、厳しい条件下での労働を避けられない人には、相当厳格な暑さ対策を義務付ける、といったことを「呼びかける」のではなく義務化する必要があるのではないでしょうか。
冷房の効いた部屋で、パリオリンピックを楽しみながら書いている猛暑の話題に説得力がないかもしれませんし、今さら遅すぎるかもしれませんが、「単なる呼びかけで酷暑を避けさせる」程度で対処できるレベルは超えているのではないでしょうか。
国民全体としては、「8月1日の午後1時から3時までの間どうしていたか」という調査が出来たと仮定しますと、危険な暑さの条件下にある人は、案外少ないのではないかと思うのです。と言っても、全く想像できないのですが、1千万人もいないはずです。その中から、スポーツや旅行やレジャーなどを楽しんでいる人に制限をかけ、配達や工事など屋外での作業が避けられない人に対する労働条件に制約などをかけることで、熱中症などの発症を相当減らせるのではないでしょうか。
「何を寝ぼけたようなことを言っているのか」という声が聞こえてきそうですが、温暖化対策とか、脱炭素などといった立派な施策も、果たしてどれほどの効果を示しているのでしょうか。おそらく、「そうした対策をしないでいたら、もっとひどい状態になっている」という答が返ってくるのでしょうねぇ。
とはいえ、地球全体の温暖化の問題を無視することも出来ないのでしょうが、わが国の、真夏の1か月間程度に思い切った制約をかけることの方が、実現性があり効果も期待できると思うのです。
今年の、熱中症の被害者などがどの程度になるのか承知していませんが、やがて、救急車の運用に大きな影響を与え、他の疾病者を救えない状況も懸念されるでしょう。
「災害級の暑さ」への対策は、喫緊の国家プロジェクトだと思うのですが、その一手段として、「夏の高校野球を中止せよ」とは、誰も言い出せないのでしょうねぇ。
せめて、ご同輩、首をすくめるようにして、この夏を耐え忍ぶとしましょうか。
( 2024 - 08 - 01 )
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