『 南海トラフ地震臨時情報から一ヶ月 』
南海トラフ地震臨時情報が 初めて出されてから
一ヶ月が経った
何事もなくて 良かった良かった と喜ぶべきだが
やっぱりな という気持ちが それを上回っている
あの発表で 地震に備える気持ちを 啓蒙できた
という意見があるそうだが 自画自賛の気がする
今後も この種の発表を行うとすれば
コメや水や加工食品などの 流通確保や
交通への影響に関する 情報提供など
国民生活への悪影響を 手当てすることも
同時に行うべきだ と思う
☆☆☆
『 「核エネルギー」あるいは「放射性物質」を完全にコントロールすることが出来ないとしても、「火」のように、それなりの犠牲を承知しながらつきあっていくのか、何とか廃絶の手段を考え出すのか、難しいところです。 』
かつて、人類は「火」を手に入れました。それによって、人類は飛躍的な進化を遂げましたが、いまだに「火」を完全にコントロールできているかと言えば、若干の疑問があります。世界中で「火」により命を失っている人がどれだけいるのかを考えてみれば、完全にコントロールできているなどとは言えないでしょう。しかし、今となっては人類は「火」を手放すことはできません。
「核エネルギー」もまた、いつの日にか人間がコントロールできるとは考えにくいものです。しかし、石油であれ石炭であれガスであれ、化石燃料はやがて枯渇することは間違いありません。私たちの世代は大丈夫だとしても、それほど先のことではないでしょう。
「核エネルギー」あるいは「放射性物質」を完全にコントロールすることが出来ないとしても、「火」のように、それなりの犠牲を承知しながらつきあっていくのか、何とか廃絶の手段を考え出すのか、難しいところです。
ふたたび実戦に用いられれば、今度は世界中の過半の人類が死滅する恐れがある核兵器ですが、それを廃絶することだけでも簡単なことではないようです。
「ノーモアヒロシマ・ノーモアナガサキ」と祈るばかりです。
( 「小さな小さな物語」第十一部 NO.652 より )