私たちの宇宙の誕生はおよそ百五十億年前と考えられています。そして、私たちが属している銀河系銀河もその直後に誕生したと考えられています。
銀河の中では次々と星が生まれ、それらの星は寿命が尽きる時には大爆発を起こしその輝きは何千億倍の明るさになります。星の中にため込まれていたエネルギーを一気に吐き出し、その後は僅か一年ほどの間に漆黒の闇に戻って行きます。超新星爆発といわれる現象です。そして、この大爆発で飛び散った物質などは、次の新しい星を誕生させる源泉となるのです。
この超新星爆発という現象は、現在の銀河系の中では百年に一度程度しか起こりませんが、銀河系誕生から十億年ほどの頃には今の百倍程の頻度で発生していて、荒々しく、次々と星たちの消滅と誕生を繰り返していたそうです。
銀河系銀河の荒々しい活動は少しずつ落ち着いていきましたが、およそ百億年ほど経った頃、その活動の中から一つの星が誕生しました。太陽です。
そして、太陽が星として整っていく過程で大小無限といえるほどの惑星群が誕生し、その中の一つが地球として育っていったのです。
私たちの地球には、多くの生命体を育むために元素などが存在していますが、その主要なものである炭素・酸素・窒素・鉄といった重い元素が誕生するためには果てしなく繰り返されてきた大爆発が必要だったのです。
今私たちに姿を見せてくれている彗星は、いつ誕生したのでしょうか。
かの彗星もまた、太陽活動の一つとして生まれた天体の一つですから、生まれ年はともかく、私たち地球と極めて近しい関係にある天体だといえるのではないでしょうか。
太陽の惑星といえば、つい「水・金・地・火・・・」などと数え、冥王星は仲間うちであるとかないとかという論議もありましたが、とんでもない話で、小惑星といえども太陽系天体の一つであることに変わりはないのです。彗星もまた惑星の仲間であることに何の疑いもありません。
地球の誕生はおよそ四十六億年前と考えられています。
よく博物館などに地球の歴史をカレンダーにたとえているものがあります。地球の誕生を一月1日の午前零時として、現代を大晦日の年が変わる寸前としたものです。
それによれば、地球上に最初の生命が誕生したのは三月下旬の頃であり、その生命体が水中から陸に上がったのは十一月中旬のことなのです。
ある時期繁栄を誇った恐竜が絶滅したのは十二月二十六日のことであり、私たちの祖先が姿を見せたのは大晦日の午後十一時五十七分の頃であり、電気や火薬や原子力などといったとんでもない力を持ち出したのは、年が変わるつい二秒ほど前のことなのです。
それにしても、かの彗星はいつ頃から宇宙空間を飛び回っているのでしょうか。
東日本大地震から二年が過ぎました。
この二年を、長いか短いか感じるのは、それぞれの方々によるのでしょうが、テレビの特集番組などを見て感じましたのは、傷ついた心を癒すのには、まだまだ短すぎるという気がしました。だって、地球の歴史カレンダーに当てはめれば、二年などというのは、息をのむ間もない時間なのですから。
同時に、各地の復旧に関するレポートなど見ていますと、大変だと思うとともに怒りさえ感じられてきます。「単なる復旧ではなく復興だ」などとは、どの口が言ったのか追及したい思いとともに、わが国の国力というものは、結局この程度だったのかというあきらめの気持ちもしています。
もちろん、地道に、雄々しく、一歩一歩進んでいる人たちのレポートも数多くあり、頭が下がりました。
遠く離れた当地からは、やはり関心が薄れていっていることは確かです。もっともっと関心を持ち続けることが何より大切であることと、どんな理由があろうとも、復興予算をくすねている結果となっている自治体は、少しは恥ずかしいと思って欲しいものです。そこの市民もですよ。
( 2013.03.14 )
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