国の特別天然記念物である「トキ」について、分類の変更があったことが明らかになりました。
つまり、トキを含むトキ科の分類について、これまでの「コウノトリ目」から「ペリカン目」に変更になったことが日本鳥学会から発表されました。近年のDNA解析の向上の結果のようです。
まあ、端的に言えば、トキはコウノトリの仲間だと思っていたのが、実はペリカンの仲間だったということでしょう。
この結果、トキの正しい所属先は次のようになりました。
『動物界・・脊索動物門・・脊椎動物亜門・・鳥綱・・ペリカン目・・トキ科・・トキ属』のただ一種の鳥ということになります。
さあ、それがどうしたと言われますと、話は行き止ってしまうのですが、確かにペリカンの仲間というよりコウノトリに近い感じがすることは確かです。これが、「トキはコウノトリの仲間だと思っていたが、実はライオンの仲間だった」というのであれば、相当驚くのですがね。
因みにライオンの所属先はと調べてみますと、『動物界・・脊索動物門・・脊椎動物亜門・・哺乳綱・・ネコ目・・ネコ科・・ヒョウ亜科・・ヒョウ属』のライオンという種だということになります。トラも同じヒョウ属のトラという種になります。
ライオンとトラは極めて近い種属ということになりますが、当然ネコもそうだと思っていたのですが、意外に分類上は離れているようです。
ネコは『動物界・・脊索動物門・・脊椎動物亜門・・哺乳綱・・ネコ目・・ネコ亜目・・ネコ科・・ネコ属』の中のヤマネコ種のイエネコ亜種ということになります。さらに、もっと詳しく言えば、それぞれの項目の間に「上綱・亜綱・上目」という区分けもされているのです。
何がどう違うのか、ですか? 書いている私が「ジュゲムジュゲム・・」を唱えている感じになっています。
地球上に、どのようにして命が誕生したのか、そして、最初の命は一つだったのか、それとも多くの命があちらこちらで誕生したのか、そして、それらがどのような経過を辿り、どのような進化や絶滅を繰り返しながら、現在の地球上にその種を保っているのか、そのどの一つをとっても壮大なドラマが隠されているのでしょう。
トキについても同様です。
かつては、東アジア一帯に広く分布していたのですが、二十世紀前半の頃から激減していったようです。人間による、開発という名の環境破壊がその原因であることは間違いないことでしょう。
わが国においても、二十世紀中頃にはいったん絶滅したと考えられていたようですが、その後わずかな数が発見され、捕獲して保護にあたりましたが、わが国の固有種は2003年についに絶滅してしまいました。
この間、中国から二羽を貰い受け人工繁殖に成功し、現在は野生化を目指す所まで来ているのです。
絶滅したわが国の固有種と、中国のトキとでは、「亜種」というほどの差はなく、環境の変化による差異程度の僅かなもののようです。
トキがペリカンの仲間だったというのも驚きと言えば驚きですが、私たちの身の回りにも、「まさかあの人が・・」とか「あんな人とは知らなかった・・」といった声を聞くことが少なくありません。
見かけだけで人を判断することはとても難しいことであるのは、遠い昔から教えられていることなのですが、世の中には、悪い人も立派な顔貌で生きているものですから困ったものです。
さすがに、「あの人はペリカンだったのか」という話は聞いたことがありませんが、「サギだった」という話は珍しくもありません。
一人一人をDNA鑑定して、あの人は『動物界・・脊索動物門・・何某・・』に属しているから大丈夫だというわけにもいきません。お互いに十分注意をして、サギの餌にならないように注意したいものですねぇ。
( 2013.02.15 )
つまり、トキを含むトキ科の分類について、これまでの「コウノトリ目」から「ペリカン目」に変更になったことが日本鳥学会から発表されました。近年のDNA解析の向上の結果のようです。
まあ、端的に言えば、トキはコウノトリの仲間だと思っていたのが、実はペリカンの仲間だったということでしょう。
この結果、トキの正しい所属先は次のようになりました。
『動物界・・脊索動物門・・脊椎動物亜門・・鳥綱・・ペリカン目・・トキ科・・トキ属』のただ一種の鳥ということになります。
さあ、それがどうしたと言われますと、話は行き止ってしまうのですが、確かにペリカンの仲間というよりコウノトリに近い感じがすることは確かです。これが、「トキはコウノトリの仲間だと思っていたが、実はライオンの仲間だった」というのであれば、相当驚くのですがね。
因みにライオンの所属先はと調べてみますと、『動物界・・脊索動物門・・脊椎動物亜門・・哺乳綱・・ネコ目・・ネコ科・・ヒョウ亜科・・ヒョウ属』のライオンという種だということになります。トラも同じヒョウ属のトラという種になります。
ライオンとトラは極めて近い種属ということになりますが、当然ネコもそうだと思っていたのですが、意外に分類上は離れているようです。
ネコは『動物界・・脊索動物門・・脊椎動物亜門・・哺乳綱・・ネコ目・・ネコ亜目・・ネコ科・・ネコ属』の中のヤマネコ種のイエネコ亜種ということになります。さらに、もっと詳しく言えば、それぞれの項目の間に「上綱・亜綱・上目」という区分けもされているのです。
何がどう違うのか、ですか? 書いている私が「ジュゲムジュゲム・・」を唱えている感じになっています。
地球上に、どのようにして命が誕生したのか、そして、最初の命は一つだったのか、それとも多くの命があちらこちらで誕生したのか、そして、それらがどのような経過を辿り、どのような進化や絶滅を繰り返しながら、現在の地球上にその種を保っているのか、そのどの一つをとっても壮大なドラマが隠されているのでしょう。
トキについても同様です。
かつては、東アジア一帯に広く分布していたのですが、二十世紀前半の頃から激減していったようです。人間による、開発という名の環境破壊がその原因であることは間違いないことでしょう。
わが国においても、二十世紀中頃にはいったん絶滅したと考えられていたようですが、その後わずかな数が発見され、捕獲して保護にあたりましたが、わが国の固有種は2003年についに絶滅してしまいました。
この間、中国から二羽を貰い受け人工繁殖に成功し、現在は野生化を目指す所まで来ているのです。
絶滅したわが国の固有種と、中国のトキとでは、「亜種」というほどの差はなく、環境の変化による差異程度の僅かなもののようです。
トキがペリカンの仲間だったというのも驚きと言えば驚きですが、私たちの身の回りにも、「まさかあの人が・・」とか「あんな人とは知らなかった・・」といった声を聞くことが少なくありません。
見かけだけで人を判断することはとても難しいことであるのは、遠い昔から教えられていることなのですが、世の中には、悪い人も立派な顔貌で生きているものですから困ったものです。
さすがに、「あの人はペリカンだったのか」という話は聞いたことがありませんが、「サギだった」という話は珍しくもありません。
一人一人をDNA鑑定して、あの人は『動物界・・脊索動物門・・何某・・』に属しているから大丈夫だというわけにもいきません。お互いに十分注意をして、サギの餌にならないように注意したいものですねぇ。
( 2013.02.15 )
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