西園美彌 Blog ~情熱的にGoing My Way~

バレエ・モダン・コンテンポラリーダンサー 振付家 西園美彌(Miya Nishizono)のブログです。

経過報告・術後2週間

2015-07-18 07:35:03 | ドイツ生活
・・・本当はもう少し動けるようになってから

「ジャジャーン!!」ってみんなをびっくりさせよう♪♪♪


と目論んでいましたが、精神衛生上良くないと判断しました。


黙っているのは苦痛ですね(笑)
発信する、ということだけでも人とコミュニケーションとりたい。


……

先日、リハビリを開始しました!

繊細な情報共有ができる日本人同士でのリハビリが絶対に不可欠だと思っていたため、近くに日本人理学療法士さんがいなければ留学を諦めて日本に帰ろうと思っていました。

しかしなんと、見つかりました!

日本にいる理学療法士の知人に探していただきました。(留学の2ヶ月前に知り合ったばかり。あ、今回のために出会ったのか?!と思いました。)
物凄いネットワークの持ち主。唐澤さん、ありがとうございました!

私って運が良いー!!

早速教えていただいた理学療法士さんに連絡をして病状を伝え、住所を伝えたところ、その方と家が近いとのことで初顔合わせ・ミーティングは我が家にて。するとその理学療法士さん、4年ほど前に姉夫婦が行っていた和食レストランの店員さんだったらしく、「あら、お久しぶりです」っていう展開。

世間て狭いな~!

その方曰く、ドイツには日本人理学療法士さんは5人ほどしかいない模様。ミュンヘンにはその方1人だけだとか。そんな中でこうして出会えるとは。

私、持ってるな~

というわけでリハビリ施設に通い始めました。松葉杖でゆっくりゆっくり。姉の家が本当に便の良い立地なのでひとりで電車で通えます。



まずは希望していた体幹トレーニングを。

「体幹強いじゃないすか。女性でここまでできる人あんまりいませんよ。」ってアレ?強い?

片足バランス(怪我してない方)のチェックから、今度は内転筋をやってみましょう、と。

「内転筋はへなちょこっすね。」

・・・へなちょこ・・・_| ̄|◯

他にもいろいろと繋がってないラインがありました。



「ココがこうなのね!そしてココがうまく動くようになればもっと大きく踊れるようになるんだな!」

とワクワク!身体MAPつくってどんどん改造していこうと思います♪

私は感覚は悪くないから、知ればできるようになるはず。イメージつくって動いてみて、繰り返し練習する。繰り返しが一番大事。

あとは恐怖感の克服。
痛みなんかに負けないぞ~!


………………………………


余談ですが、我が家(姉家族)に新しい家族が増えました~!女の子です。

母(@日本)曰く、「Y(姉)の産まれたばかりの時の顔とそっくり!」と。母は覚えてるもんなんですねー。

一番目も産まれたばかりは姉似で超アジアンでしたが、その後変化していきました。果たして二番目はどう変化するのか♪

女の子を生んだ姉。妊婦の時から「なんか優しい顔になってるから女の子でしょー」と友人に言われたと話していて、出産した当日見舞いに行った時に私もなんか人が変わってみえました。その「優しい感じ」が加わってるなと。



………………………



立場が人を育てる

とはよく言いますが、本当にそうですよね。準備が完璧にできてからなるんじゃない。母になる準備が整ってから、じゃなくて、母になったら母として成長させられるんですよね。

だからきっと、「プロになる準備が整ってから…」じゃなくて、プロの世界に飛び込んでしまえば、プロ意識はおのずと影響を受けて成長するってものなのかなと。



来年3月までに間に合うか?!
なにかはやり遂げたい。



FBで友人たちの活躍・活動を見ては焦りと落胆の気持ちに苛まれます。でもみんなきっと苦しみを味わっている。立場や種類が違うだけで、みんなそれぞれの苦しみを乗り越え、それをうまく楽しみに変えている。



だから、私は私。

私の“道”を行く。
私がやりたいことやワクワクすること、それらの直感を信じて、歩もうと思います。



……オマケ………

ボルトの入った足。


私は元気です

2015-07-10 16:17:03 | ドイツ生活
その後の経過報告です。

ひとまず、元気にしています。

退院して自宅療養に切り替えました。




………………………



今回の事故は自宅で起きました。

「この隙間の掃除したいから、この暖房器を傾けてくれるー?」

と姉が言うので傾けたところ、その暖房器が倒れてきました。女2~3人では動かない重さでした。救急車で運ばれて、即手術。

現在、脛骨にはボルトが入っています。これを取るのは1年後だそうです。

こんなにも運が良い私が(!)、こういうことになったのには、なにか意味があると思いました。

ふと


「遠くへ行くな」


という父の想いなのかも…ということが頭に浮かびました。

父は私が2歳、姉が4歳のときに亡くなりましたが、いつも私達を見守ってくれていたと思います。

私がドイツに行くと決めたこと、
ドイツ到着の初っ端から歯医者、
そしてこの事故。

家族の協力無しでは乗り越えられないことです。

ずっと、ダンスに命を注ぎ込むことに躍起になる私は家族を蔑ろにしてきました。福岡-つくば-ドイツと物理的距離もありましたが、精神的にも家族と距離を置き、家族にも自分にも言い訳をしない自分になるためでした。独り立ちをして強くならなければと。

しかし私が骨折をして何も出来なくなってしまったことで、家族の輪に入らざるを得なくなりました。だから、こう仕向けられたのでは?と。あとは、


「悪いことは言わない、プロへの道はやめておけ。お前には向かない。」


という意味もかなと。

ダンスの実力以外にもこの世界のいろんな側面を知り、プロへ向かないことは自分でも薄々気づいていました。



でも父の想いからすると、一番は家族がバラバラになってほしくなかったのではないかと思います。

我が子が遠くへ行くことを恐れるのは、母の想いでもあったと思います。私が福岡を出た時も、ダンサーになったことも、海外へ行くことにしたことも、母は、「美彌には絶対ムリと思っていた」と言います。

私の幸せを願う様々なチカラで、このようになったのではと思っています。


………………………


昨日より自宅療養に切り替えました。

病院ではもちろん3食ともドイツ食。パンやハム、肉料理を身体が受け付けずにいました。帰宅して姉に念願のお粥を作ってもらい食べれてホッとしました。


松葉杖を使ってトイレまで歩いています。それ以外はまだ足が痛むためほとんど横になっています。術後の痛み・内出血がひくのを待ちます。


薬とストレスのせいか胃腸の調子が思わしくなくずっと気持ち悪いため、湯たんぽでお腹を温めています。

DVDを見たり、ストレッチしたり匍匐前進したりして気を紛らわせています。

というわけで元気です!




………オマケ………

姉と私。

「美彌、なにが食べたい?!」

『お粥食べたい…』

「うん!わかった!白粥??卵粥??おじやも作れるけど??」

『ノーマル…』

「うん!わかった!他には?!」

『野菜…』

「野菜…野菜…うーん…考えるね!」



(私)ガサゴソガサゴソ…

「あー美彌ちゃんやる!私がやるけん!怪我人はムリせんと!」

『…妊婦が言うセリフ?』
※姉、実は本日出産予定日。


「そーやった!すっかり忘れとった∑(゜Д゜)」←本気

「『 わはははは 』」

『…( 恐るべし姉の体力 )…』




姉の献身的な看病に支えられています。とことん世話好きな姉。こういう人が“お母さん”に向いてるっていうんでしょうね。


私は、、、やはりダンサーを目指します。

残念なご報告

2015-07-04 14:29:43 | ドイツ生活
左足脛骨(スネ)を骨折しました。
年内の復帰は難しいみたいです。

スウェーデンから戻った次の朝、ずっと考えてきたことをまとめたメールをジョーくん(アスリートメンタルコーチ)に送った直後でした。
私がこの2ヶ月考えていたことをみなさんに伝える意味で載せます。

………

ジョーくんへ

お疲れ様です。
前回のセッションの時に、「学校は12月までにしてそれ以降はオーディションを受ける」ということを話していましたが、そこからまた変わり、自分の特性や性格と、私が心からやりたいことをずっと考え、結局ダンス学校に入学することにしました。来週審査があります。

学校へ通いながらもオーディションやカンパニーのレッスンを受けに行ってみたりと、欲張っていこうと思います。

ダンス学校での1日6時間の練習についていけなかったら、どこにいっても通用しないでしょう。最近知ったのは、レベルの様々なカンパニーがあるため、必ずしも相当レベルのスキルが必要というわけではないということ。ヨーロッパのダンスシーンは、「ダンス“で”何をするか」と「新しいもの」。でもお金がもらえるからと安易にカンパニーに入るのは私のやりたいことではありません。

強い精神力や身体と向き合う時間がダンサーの存在感に影響を及ぼすわけで、私がほしいのはここなんです。日本を飛び出したのはたくさん踊るためだったし、様々なダンサーを見て引き出しをつくって、作品が作りたくなれば作ろうかなと。30歳だから働くべき、というのは一般的な考えであって、私にはまだお金があるのだからあまり人が出来ない経験をしよう、と。
導き出された心の声は、自分を高めたいことと、訓練をしたいこと・キツくてもその先に行けるようになりたいというものでした。完全に知的好奇心と経験欲です(笑)一般の人が働いてためたお金で、車を買うのと同じかなと。

というわけで、学校へ行くという報告が遅くなってすみませんm(_ _)m

スウェーデンの合宿から昨日の夜帰ってきましたが、直前に決めたので結構交通費がかかったものの、とっても視野が広がったので本当に有意義でした。

これからも頑張ります。

………

…このメールを送った直後でした。救急車で運ばれ、すぐに手術となりました。

踊るためにドイツまで来たのに3ヶ月で終了。やっと悩み続けたトンネルを抜けワクワクしていたところで起きた事故。悔しくてたまりませんでした。

でもそのまま学校で身体を酷使していたら、もしかすると一生踊れない怪我を負っていたかもしれません。
そう考えると、1~2年で踊れるようになるのはまだ良い方ですよね。
逆に「守られたのかも」と捉えました。

まだいつからリハビリ開始となるかは分かっていませんが、膝下なので体幹は鍛えられるのでは、と。知り合いにジャイロキネシスのトレーナーさんがいるので、そこに通って身体の使い方を覚えたら、もっと上手くなれるかもしれないです。

私の活躍や成長、私の踊りを見にヨーロッパに来ることを楽しみにしてくださっていた方々には、このようなかたちで楽しみを奪ってしまい、本当に申し訳ないです。

残りの9ヶ月をどのように過ごすかをこれから考えたいと思います。

LEAP INTENSIVE in Sweden

2015-07-01 23:00:22 | ドイツ生活
お久しぶりです!


私はいまスウェーデンにいます

LEAP INTENSIVE(ワークショップ)に参加しに来ました。

スウェーデン第二の都市ヨーテブルグからバスで約2時間のターヌムというど田舎スタジオ




歩いて5分のところにユネスコ世界遺産「ターヌムの岩絵」が…!




ユネスコ世界遺産をわざわざ来るには何もなさすぎな場所(笑)見れるなんてラッキー




ここは主催者が所有する、レジデンスカンパニーの製作や活動にも用いられる共同生活スペース付きのスタジオ。







ダンサー&先生たちと寝食を共にしながらの、合宿型の集中ワークショップです。


私が参加した1~3日目のスケジュールは、


10:00~11:30
ゆったり系(フロアテクニック)
12:00~13:30
激しい系(マーシャルアーツ+インドヨガ)
15:00~18:00
機能解剖学とケアの実践的方法論


といった流れ。

参加者はプロフェッショナルダンサーばかり。

最後のクラスでは先生に自分の膝の悩み(過進展)を相談し、ワークショップの中でも取り上げてもらい、アドバイスをもらいました。今後の自分のスキルアップのためにも教わったことを実行に移していきたいと思います。

有意義な3日間!

(メモ魔)



食事は基本自炊で朝昼はそれぞれに食べ、夕食は代わりばんこで誰かが作る事にして、みんなでワイワイと食卓を囲みます




1日目
インドカレー
byインド人の先生

2日目
豚の生姜焼き、野菜炒め、卵焼き、きゅうりの酢の物
by日本人(はまだくんと私)

3日目
野菜のチーズ煮込み?麦ご飯?スイートポテトとパンケーキ
byノルウェー人


ベジタリアンの人もいるので、ベジタリアン用と普通の人用とを毎回作ります。

数人で協力し合って作りましたが、なかなか15人分のご飯というのは大変でした(笑)でも楽しかったし、みんなに喜んでもらえて嬉しかったです


(和食メニュー)


あらゆる国のダンサーたち。みんなとっても良い人たち。共同生活って楽しいなぁと感じました。(英語のできる日本人がいてくれるのが大きいけれど…)

私を誘ってくれた濱田くんは、このワークショップを最後に1年滞在したヨーロッパから日本に帰るとのこと。

こんなに好条件で有意義なワークショップを紹介してくれて感謝!!
来て良かったー!!

濱田くんと、スウェーデンでカンパニー作ってるダンサーのお友達。



土曜の仕事のため7日間中3日間のみの参加でとっても残念ですが、

また来たいなー!!