西園美彌 Blog ~情熱的にGoing My Way~

バレエ・モダン・コンテンポラリーダンサー 振付家 西園美彌(Miya Nishizono)のブログです。

公開リハ

2016-06-10 01:29:52 | ダンス・動画


作品発表前には必ずといっていいほどやらせていただいている公開リハ。

今回も多くの方にお越しいただきました。

たくさんのご意見、ご感想をいただけました!!


超~嬉しかったです!!!!


「今日公開リハやります」って、こっそりツイートしたのをチェックてくれていた現役ダンス部(元教え子)までかけつけてくれて。





私の性格も

私の人生も

私のすべてを知っているといっていいほどの
(踊りにすべて出てしまうものだから)

生徒の皆さん。



もはや私よりも作品を観る目が肥えていらっしゃる



皆さんの声は励みになるし、ちゃんと隠さず言ってくださるし(笑)、ディスカッションしていく過程で作品が整理されていきます。


作品というのは人に見せながら創っていくものなんですよね。


元が恥ずかしがり屋なので、長いこといつもいつも隠してばかりでしたが、

それじゃダメだって思ってから、こうして時々公開リハをやってきました。


人前で踊る集中力と、

悩んでて答えが出せなかったところは諦めてとりあえず見てもらって、どう見えたかを言ってもらったり意見を交わしたりすることで

浮かぶアイデアがあります。






あぁよかった。


本当に、感謝でいっぱい。
ありがとうございました。


頑張るぞー


Alina×Catalina×Miya 映像作品

2016-06-04 16:51:33 | ダンス・動画

日本に帰国する直前(2日前)にミュンヘンの友達と作った映像作品。

 

 

「Gone with the Wind」

 

 

ちなみに「ドイツでのケガから生まれたもの」の記事で私を撮ってくれた彼女とは別の人です。

 

 

この動画の企画をしてくれたAlina(ロシア人)は、よく一緒にレッスンしていたダンサーの子

 

 

撮影を決めていた日はあいにくの雨

しかも強風

でも逆に私は大自然を感じながら動けることがダンサーとしては心地良かったのでした

カメラを持ってるCatalina(コロンビア人)は恐々してましたが(笑)

 

音楽は後からAlinaがつけてくれました。

いい選曲!

 

実際はその場に音はなく、踊りはすべて即興です。

即興ってなんなの?って思う人がほとんどだと思いますが

私は、自由なことと、偶然が面白い。

 

体の感性に脳を従わせる、といえば伝わるかな?

 

わぁ、自分ってこんなことができるんだ!とか

こんなに飛べちゃった!とか

転んだ勢いで床を押したらなんかすごい技ができちゃった!とか

あれ、なんか体が柔らかくない?!とか(笑)

 

 

この日は写真も撮りました。

これはiphoneで撮りましたが、素敵な場所が伝わるかな

 

 

悩んでばかりの1年だったけど、過去を色付けするのは今の自分だから、

「素晴らしい一年だった」というドイツの思い出に。

 

Thank you, Alina!


札幌公演のリハーサルがスタート

2016-05-24 21:53:00 | ダンス・動画

先週から札幌公演リハーサルがスタートしました!

第1回のリハの様子を先生が美しく編集してくださいました。

短い映像ですが、ご覧ください
頭がお団子の方が私です



自然光がまたいい感じですよね


この作品「Water Flow」は都内の劇場や岡山県のアートイベント(野外)などですでに何度か発表されていて、回を重ねるごとに密度を増してきているようです。

そして今度の9月は清水先生の故郷である北海道。

先生の故郷での公演、先生の想いのこもった場に参加させていただけるなんて、本当に光栄なことです。




過去の映像を見させていただくと、割と出ずっぱり。なので、体力つけなきゃなと・・・

し、しかも、先生とのデュエットがある、、、おおう…緊張する…





清水先生の創り方は、そのダンサーから生まれるインスピレーションで「こういう感じで~」とその場でどんどん振りを作っていきます。

そして、

「ここからどこに行きたい?」
「こっちに行くならどう動ける?」

とダンサーの感覚に委ねて動きを繋いだりもします。

私にはソロのシーンがあり、さっそくソロの部分を作っていただきました。すると腰にきてしまいました
ブランクはやっぱり影響するのかな~と…


でも腰にきた痛み、ストレッチポールで脚(大腿四頭筋やTFLや前脛骨筋)をほぐせばすぐ解消されました。


解剖学、筋肉の連結の知識もここで生かされています。自分の体を知って、ケアして、怪我を予防!




練習場所は公民館や会議室など。
なので、床が硬かったり滑りやすかったり。

腰に来てしまうのは動き方が悪いせい。なので、自分の動き方を改善させていく必要があります。





今回の作品はテーマがなので、全身の繋がりのある柔らかさ、ムーブメントとしての流れの方が重要。

どんな作品に向かう時も同じですが、作者の意図する表現ができる身体をダンサー自身がつくっていく必要があります。


鍛えられますねっ
新しい自分が生まれる予感




…………………


清水フミヒト先生とは私が大学ダンス部時代に北海道教育大学とのコラボレーション企画で作品を作っていただいた時以来の、なんと約10年ぶり。

その時も先生は人と自然が深く関わった作品を創られていました。とても楽しかった思い出があります。

10年前、あの頃一緒に出たみんなも、それぞれの道に進んでるよね~と先生と話してました。

ダンサーとしてバリバリ活躍している子、ミュージカルダンサーになった子、2児の母になった子、先生をしている子、、

10年後にまた先生とこうしてご一緒する機会に恵まれるなんて、考えもしませんでした。



幸せなご縁に感謝!!




ドイツでのケガから生まれたもの

2016-02-21 21:00:00 | ダンス・動画

最近の私。

 

 

これはドイツ人友達(アーティスト)が撮影した映像です。

彼女の展示会のために撮影した材料の一コマで、これは使用しない部分ということで許可をもらいました。

ちょっとしたものですが、意外な自分の姿を見れたという感じ。

 

 

去年8月末。

骨折後、まだ歩くのも痛い中「全然踊れないけど上半身だけでも!」と思い、椅子に座って上半身だけ動くというかたちでバレエやコンテのレッスンを受けていました。

 

たかが上半身とはいえ、鏡に映る自分と感覚を研ぎ澄ます、体に集中する時間でした。

坐骨に上半身を乗せる…ボールを挟み、内ももや骨を意識する。

また、実際に踊っているようなリアルな感覚を持ちながら振りを覚えて頭の中で踊る、というイメージトレーニングも兼ねて。

 

するとそれを見ていた友達(なんとアーティストだった!)の目には、

そんな風にスタジオの片隅で集中している私の姿が美しく映ったらしく、

「Miyaからインスピレーションを受けたからそういうのを撮影をしたい」とその時から言われていて、この度、次の展示会のための動画を撮るに至りました。

 

当時の私は、

再びスタジオに来れた喜び(家の中ではなく人々のエネルギーの中に混ざっている心地)、頭を使って振りを覚え音楽に合わせて動く身体の喜びに浸っていました。

集中力の高い状態だった思います。

 

そういう状態の人間は美しく見えるものなのかもしれません。

 

スタイルがどうだとか、能力が低いからとか、そんなことではなく、その人自身の中での最高の状態・集中力が人を感動させるのなら、私は私のできる精一杯で生きるべきだよなぁと思ったのでした。

 

私は踊っている時が最も幸せに感じる瞬間です。

ただ好きだから、

それだけで生きてきたのに、

こんなに素敵に(←ナルシスト!)形に残してもらえるなんて。

 

 

結果を期待せず周りの目を意識せず、その瞬間に集中すること、その瞬間の身体を感じること。

本当に、ただそれだけ、なんですよね。

 

私の留学はまだ1ヶ月以上残っていますが、私の2015-2016ドイツでの記録として残るものが出来て嬉しいです。やっぱり自分の姿・踊りは常に変化していくものだから、その断片(たくさんは必要ない)が残せたこと、振り返った時の軌跡が在るというのは嬉しいです。

 

動けるようになってしまうとありがたみが薄れてしまいがちですが、

この映像の、上半身だけってところが、きっといつまでも自分の怪我とこの時期の様々な感情を思い出させてくれることでしょう。

 
 
 
友人、Dorisに感謝です。
彼女の作品制作が万事うまくいきますように。