西園美彌 Blog ~情熱的にGoing My Way~

バレエ・モダン・コンテンポラリーダンサー 振付家 西園美彌(Miya Nishizono)のブログです。

舞踊作家協会 報告

2013-09-08 21:21:12 | 舞台

こんばんは


今日はスタジオでは配役決めテストでした。

半期に一度のテストは、半年間の成長を確認できる良い機会です。

私とえみこ先生、
配役に意見が割れる部分もありつつ、最終的には二人の納得のいく配役で決着しました。


今年の発表会は「くるみ割り人形」!!

D-Life全体としてなるべく不公平のない発表会にしつつも、生徒一人一人が日頃の努力の成果を発揮し、輝ける舞台にしていきたいと思っています。


…………………


さて、報告が遅くなりましたが


9/1、ティアラこうとうで行われました舞踊作家協会主催の公演、

無事に終えることができました~




8/22・・・コンクールの結果を受けて作品や振付について猛省。また、場所の狭さと作品の中身を構築し直す。


8/25・・・照明合わせ。
15分作品として照明の先生と舞台監督さんに披露。動きとしてはまずまず。しかし、、、



新「Butterfly」を見ていたダンサーの方々に「初演時の方が、なんか良かった」という言葉に焦る私



テーマ、やりたい事、見せたい事、作品に込める想いなどをもう一度考え直し、、、変更!



人の意見に流されない意思の強さと客観性がもっと欲しい!!
と心底思いました。。


9/1・・・本番!
出番が一番だったためゲネプロも一番。

当然小屋入りも一番でした(笑)
誰もいない楽屋でウォームアップとお化粧。


…バレエの体を作り過ぎると動きに硬さが出てしまうけれど軸づくりと芯の通った体をにはしないといけない。そんな感じでこの日のウォームアップはなかなか難しい。。。

毎回、毎舞台、

その日の体調や筋肉の状態によってウォームアップを変えます。心がどんな反応を示すか、身体の声は、、ということにどれくらい時間がかかるかは動き出してからでないと分からないため、私は余裕を持って小屋入りします。


………


ゲネプロ前。


劇場入りした折田克子先生に先日のコンクール作品についてお聞きすることができました。(審査員だったので)



・・・私の感じたこと、コンクールを見た知り合いのダンサーの感想、そして先生の感想は一致していました。


やはり舞台に出す前に、誰かに見てもらわなければいけないんだー


練習の仕方の問題ですね。。。


終わった後では、意味がないのだ。。。


………



さて、それを聞いてからのゲネプロ。

予め照明案をもとにプログラムされた照明から、私がその場で希望の照明とタイミングを伝えながら、作品の照明は作られていきます。


確認後、一本通し。



通した後、


「フェードアウトはさっきのタイミングではなくて、さっきより10秒早くして下さい」
「あそこの照明はもっと明るく…」
「ここでこの動きをするのでこの動きのタイミングでこの照明に…」



このようにして踊りながら違うなと思った箇所を照明の先生に伝え、最終的に作品として出来上がっていきます。


舞台や作品を作るというのは、一人じゃできないんですね~


しみじみ…








ゲネプロ終了後の各先生方からのご指摘は以下の通り。


・初演時よりよくなっていた。
・羽織りものを脱ぐところがちょっと違う。



・目線と客席への伝え方がよくない。
・静と動をはっきり。


・照明合わせの時の作品の方が良かった。




ゲネプロの映像に加え照明合わせの映像を見直し、本番での動きにまた改良を加えることにしました。





さて、本番…!!



踊り切った!!が、


正直、心残りが・・・!





でも、今回福岡から母が見に来てくれていたのですが


その母が「見れて良かった。」と褒めてくれたので、その言葉に救われました


母は初演時のButterflyは映像でしか見てませんでしたし、その時よりも作品としての重みは濃くなり身体はキレていたと思うので、


「今の私!」というものをこうして見せることができたのは良かったと思います。



また、中高の同級生も見に来てくれていたのですが、作品についてや私についていろいろと感じてくれたみたいで


「これはもっといろんな人に見てもらいたいと思った。これで終わるのはもったいない。」

と言ってくれました。

本当に嬉しかったです




今の私は今までで一番よく動けています。俗に言う「あぶらの乗った」時期かなと。


いつ曲がり角が来るか分からないし、体を壊すことも考えられる・・・


もうとにかく


「今でしょ!!!」って感じです(笑)


エネルギッシュに踊るのも、そしてそんなよく動く私の体を見ていただけるのも


「今でしょ!!!」






このButterfly・・・またどこかで踊れると嬉しいな…


…………………



作品が作品として成り立つために必要な要素はいろいろあると思います。




動ける身体×間や呼吸×作品づくりのセンス×世界観



今回やってみて見えた課題がありました。


やはり本番の舞台にたってこそなんだなと改めて思いました。


“新しい自分”は本番にしか顔を出さないものなんですよね。


人間はそんなに自分に対して厳しくない。
厳しい状況に立たせてこそ成長するのでしょう。



今後ともどうぞよろしくお願い致します!!

…………………


いろいろ目白押しですが

本日より、


1月の都民芸術フェスティバルにて上演される折田克子先生の作品のリハーサルが始まりました!!!!



また難しい動きばかりで、自分の身体と向き合ったり、いろんな事を回想させたりと初っ端から充実した時間を過ごしました。



そして今回もまた出演者が・・・


現代舞踊の世界にほとんど無知な私なので、コンクール常連の人とかも知らないのですが、

リハーサル終わりで雑談してたら今日初めて見た子の経歴聞いてびっくり。


「あの子とあの子はコンクールで一位とりまくってる子だし、あの子はジュニアで確か一位とってたよ。」




・・・(゜Д゜)ポカーン








またたくさんの刺激を受けて成長するぞー!!


ワクワクするー!!

 

ではこんなところで。





昔話を少し・・・

2013-09-02 23:01:36 | 指導者として

昨日の舞台の報告はおいおい・・・m(__)m



今回は、私のことを少し。



D-Lifeダンススクールで開講している「バレエトレーニングクラス」。



このトレーニングクラスでは、「トレーニングノート」というものを利用して、レッスン内容を反芻したり、考えたり気づいたりしてもらえるようにしています。


生徒にはそれぞれに活用してもらえればと考えていますが、先生と生徒との交換日記のようなものになっています。


見開き2ページを使い、左ページに

*レッスン内容
*レッスンで気づいた事
*レッスンでの疑問
*お友達の良いところ

右ページはフリースペース。



子供たちそれぞれの性格が表れるので、意外な一面が見れたり、私が把握しきれなかった事が分かったりしておもしろいです。

また、私がレッスン内で伝えきれなかったものも伝えられるし個人的なアドバイスも出来るので、この交換ノートで生徒との信頼関係を少し築く事ができているような気もします。



さて、その中で多い質問は、今中学生の子達の

「テスト期間はどんな勉強をしていましたか?」

という質問。



私は中学生の頃、週7回レッスンに通っていました。バレエ漬けの生活です。

バレエしか見えておらず、バレエのために学校の勉強をしていました。。。




…ここからは私の「過去の栄光」です。。。


あらかじめ言っておくと、「昔は凄かった…」と振り返ったところで、なんの自慢にもならないですし、むしろそんなことを話すのは人として恥ずかしいことだと思っています。


ただ、今の生徒たちのために、「こんの人もいるのか」と思ってもらえるならばと考え、書こうと思います。



………


中学生の頃の私。夢はバレリーナ。
学校から帰るとすぐ、軽食を作って食べ、バレエスクールへ。
クラスの一時間前にスタジオへ行き、自己流のストレッチ&筋トレメニューをこなしてレッスンに臨む。
レッスンは18:30~20:30。


帰宅後は基本的に何も食べません。
そしてテスト期間はそれから勉強をしました。


テスト前の勉強法は、2週間前からテスト教科と日数を逆算して勉強範囲や内容などの計画を立て、一日3~5教科を60~120分ずつやる。日曜日は多い時で12時間自習。


私はノートまとめが大好きだったので綺麗なノート作りにハマっており(笑)、そうやってまとめているうちに覚えました。すべて自己流。でもたいがいは学校の授業中に集中して覚えるようにして、宿題は家に持ち帰らないように10分休みや昼休みなどの休み時間に終わらせました。授業中の疑問もその都度先生に聞いて解決させる、など。


テスト前にバレエを休むことはまずしませんでしたが、バレエから帰宅後に徹夜で勉強してテストに臨んでいたため、疲れ果ててテスト当日のレッスンは休むということは3回くらいありました(笑)うーん、今考えても変な子…恥ずかしい。。。

でもこのくらいやらないと自分はダメだと思っていました。
勉強に関して当時の一番のライバルは姉だったので、その存在のお陰で頑張れた気がします(笑)


………



本当に頭の良い人は、中学でそんなに勉強はしないみたいです(笑)でも私は自分が天才肌ではないと分かっていたので、努力をしていました。とにかく理解力が悲しいほど無く。。。…今もですが(笑)
でも親に負担をかけたくなかってので、塾には意地でも通いませんでした。


中学で頑張ったお陰で内申点が良く(すべての教科を抜かり無く!)、推薦で学区一番の公立高校に合格しました(その学校を選んだ理由は、母がそこを望んだことと、その高校が家から徒歩10分だったから)。

…がしかし周りが頭良過ぎて落ち込むばかりだったし、勉強についていくのに必死でバレエから遠ざかる結果になるのですが…それとバレエから遠ざかるきっかけは太ったこともあるのですが…
とにかく頭の良すぎる人の集まる高校での生活はめちゃくちゃ苦労しました、、、(笑)
良いことばっかりではなかったよ~ってことです。


しかしながら、その高校のお陰でレベルの高いライバルたちの存在があって筑波大学に合格できたので、中学のころの努力と高校での苦労はあって然るべきだった、とは今は思っています。




………


さて、今の私と、ここに書いた過去の私を見ていただくと、凄いと思われるかもしれませんが、

上記のようなバレエ一筋の過ごし方による弊害もありました。


私はテレビを見ないので話題にはついていけませんでした。
(それでいいと思う性格でしたが(笑))

友達とも遊ばなかったので遊ぶことに関しては無知。友達もあまりいませんでした。

食事は親へ任せつつ文句ばかり言うなど、自分にも周りにも厳しいという性格で、決して良い性格ではなかったように思います。



私は努力家ではあるものの、社交性がなく、家族や親戚は心配していました。

今では大人になり社交性は以前よりついて来ましたが、それと同時に今当時ほどの努力をしろと言われても絶対にできません。




いろいろバランス良く、というのは本当に難しいと思います。




しかし、私は逆に不器用だったからこそダンスしかしてこなかったし、勉強でも努力をする楽しさを知ったと思っています。






…まとめると…!(笑)





・勉強もバレエも、やりたいことがあるならすべて怠るな~!


・努力を惜しむな~!


・子供のときに携帯持って無駄な時間を過ごすのはオススメしない~!その時間をダンスや勉強にあてたほうがいいと私は思う。


・ダンサーやダンスの先生になりたいなら、夢を夢だけに終わらせないでずっと持つこと!!


・私は夢を叶えた方だと思うけれども、順風満帆ではないから、みんなもよく考えてね~!




…ということ…



私は、生徒みんなに真似してほしいとは思いません。

バレエは趣味として「楽しむ」ために習っていたい、という子もいていいと思っていますし、いて当然だと思っています。

友達との交流や家族団欒など、バレエや勉強以外にも今しかできないことなどあると思いますし、多感な時期に多くの経験をすることも大切なことだと思っています。


私は運が良かったから、ここまで来れたのも否めないですし。。。



ただ、


勉強とバレエ(あるいはそれ以外でも何かやりたい事)を両立させたい!という子には参考にしてほしいと思います。



子供の時にしか出せない集中力というのは絶対にあります。まっすぐ前だけを見ていられる時期ですから。









私は人より変わっていますが、人より少し努力をしてきている方だと思うので、これからの子供たちの参考になればと思っています。


今でも未熟者であることは百も承知です。


私がこうしてバレエ教師になったのは、自分にはダンスしかできないからというのが大きいですが、人の役に立ちたい・目標に向かう人をサポートしたいという気持ちがあったからです。そしてできれば人間形成に関わるようにもなれればと…。そのツールが私の場合はバレエなのです。




「文“舞”両道」!!


これは大切だと思います。
子供の頃の努力が、必ず大人になったときに生かされます。


というわけで、みんなファイト~