ついにこの作品を観ることができました。
「カフェ・ミュラー」と「春の祭典」(二本立ての公演)。いつもこの2つはセットで上演されているようです。
「カフェ・ミュラー」は10年ほど前に見たことがありました(日本公演ではこの2つはセットではない場合が多い)。出演者も代替わりし、自分の見方も変わったためか、印象が違いました。
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この2つの作品は初演が2年ほどしか変わらないものの作風は対照的で、やはり「春の祭典」の激しさがぐっとくるのですが、「カフェ・ミュラー」のなんともいえない空気感もまた脳裏に焼きつくものがありました。
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「春の祭典」は奇才・ストラビンスキーが作曲した有名な曲で、使用の際は編集不可とされており、全編約35分。物凄い魂とエネルギーの込められたこの曲は多くの振付家が創作に挑んでいます。
ピナ振付の「春の祭典」。
始まる前から観客の間に緊張感が漂っており、始まってからもダンサーの緊張感とエネルギーがものすごくて、それに呼応するかのごとく私の身体は震えっぱなしでした。(1年前「春の祭典」の舞台に立たせていただいた時の身体の記憶が蘇り、反応していたのもあるかもしれない。)
ラストは涙が溢れました。
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からだ、からだ、からだ。
鼓動。リズム。
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やはり私の中でNo.1のカンパニーです。
ヴッパタール舞踊団のダンサーは、国籍も容姿も身体も本当に個性的です。それらの個性から生み出された作品や振付ばかりの中、代替わりをしながらも継続して公演を行っていることは本当に凄いことです。任されるダンサーのプレッシャーも半端ないものだろうと思います。
再演を繰り返していくことは観客(世の中)がそれを支持しているからこそ可能であって、今の時代、クラシックバレエ以外でこれほど繰り返し再演され続けているカンパニーはとても少ないのです。
私がこうして巨匠と呼ばれたピナの作品が観れるのも、ピナの亡き後その意思を受け継ごうと踊り続けるダンサー、舞踊団のお陰なので、心の底から感謝したいです。
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…………………
「春の祭典」DVD買いました。
1978年撮影。(1975年が初演なので、オリジナルメンバーかな?)
鑑賞しましたが・・・やっぱり
生で観たのの方が良い!!!!!
これこそ息遣いからほとばしるエネルギーから何から、ライブで観ないと。
映像だと納まりきれていない・・・
もしこの「春の祭典」を子供に見せるなら、DVD持っていても見せないか、生の舞台を観てから見せたいですね。最初にDVDでイメージを作らせたくないなと個人的には思いました。
どこかネットの記事で見ましたが、「子供をバレリーナに育てたいのなら、テレビやネットの映像は見せないことです」と書いてあって、その理由が分かった気がします。
エネルギーの出ている生の身体、実際の身体、集団のエネルギー、臨場感を感じてこそ感動があるものですね。。
日本に来ないかなぁ~
「春の祭典」は難しいのかなぁ~
(「NELKEN」は2017年、来日予定のようです!)
---おまけ---
「春の祭典」土のフロアのセッティングの様子。
ヴッパタール・オペラハウスではいつも幕を閉じずに全部見せてくれます。
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完成すると観客からスタッフへの歓声と拍手。
観客とダンサーやスタッフとの距離が近い感じがして、この空気、好きです。
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