寒空

2016-03-21 05:35:36 | 日記

 

 時々小雨で寒い北風の中サクランボの摘雷。昨年は花芽がほころびかけた時期の低温で酷い晩霜被害にあった。蕾を破いて開いて見ると中のメシベが枯死して黒く変色していた。酷い状態だったが近年酷い晩霜被害がなかっので安易な考えで開花まで摘雷を続けた。その影響もあってか着果率が悪く収量が激減って散々な目にあった。

 今年は少雪で融雪も早く果樹の生育が早っている。晩生種の紅秀峰なんかは花芽の先が青みを帯びて来た。余り生育が早まると晩霜被害が心配されるが着果後の摘果作業だけでは手が廻らない。全ての果樹の摘果作業が一緒に重なり仕事は遅れてしまう。大玉で良品質な果物生産にはいかに適期作業をするかにかかっている。

 サクランボは開花期から2ケ月後には収穫出きる果物で摘果等の管理作業は短期間で忙し。特にサクランボは早期販売が経営の良し悪しに影響する。今年の桜の開花前線も4日~1週間ほど早まって東北地方にも来るようだ。その分、晩霜被害は心配だが天気だけは当てにはならない。

 あまり先の見通しを暗く考えず出たとこ勝負でも摘雷をする。冬用の防寒帽子、作業着、、マスクをかけて寒風の中黙々と摘雷作業。