小雪

2016-03-10 05:42:16 | 日記

 

 住宅に囲まれた他所のサクランボ園地の剪定。10アールにも満たない小さい面積だが毎年結実は良く収量は安定している。市道と住宅地帯の園地なので風当たりは少なく晩霜被害も少ない。雪解けも早く結実の環境条件が良いので毎年大玉で真っ赤なサクランボが早期に捥いでいる。

 幼少の頃はりんご畑で他所のりんご剪定とは違うここの園主の独特は強剪定で良質、大玉生産をしていた。特に当時の流行していた品種のスターキングは素晴らしいかった。一昔前でまだ未舗装道路沿いの園地、硫酸銅、生石灰の混合材のボルドウ液をたっぽり散布した大玉のりんご。

 防除薬剤で汚れた白くなり、それに砂利道の県道の土ぼこりで変色したのが鈴なりになっていた。通りすがりの農家の方々から一目おかれるりんご栽培の篤農家だった。今は亡き老夫婦では荷物の重い労働のりんご栽培からサクランボの改植してから半世紀近い。放任園地にして置くと借りる人もいないのでと言う気持ちから高齢者になってからサクランボに植え替えした。

 今はその孫達が暇を見つけては防除、ビニール被覆、収穫等で園地を維持管理している。りんごのワイ性台を使った1本支柱でふじりんご栽培に手がけて頑張っていた。研究熱心で自己流での剪定だっが今にして思うには理に適ったやり方だった。

 いろいろ御世話になった幼少の頃を思い出しなら他所の剪定をやっている。日食のテレビ報道もあったが1日中ドンヨリとした寒い雲空。時折り小雪混じりの強風で今まで暖かい日が続いていたので体感温度は寒い中の剪定。