衣替えの季節にはなったが日中はまだまだ暑い。朝晩の気温も12~3度で薄着のシャッツではちょっと寒いが我慢しながらりんご捥ぎ。先日の雨で水不足はちょっと解消され園地の雑草は又伸び始める。午前中は朝露でズック靴では濡れて靴下まで浸みる。
広い面積のりんご畑で晩性種のふじ、王林がいっぱい成っている。ふじりんご一辺倒の同じ品種だけではサクランボと同じで結実が悪く、形の悪いりんごが成ってしまう。紅将軍、昂林等の中性種の大半は親がふじの交配して出来た品種なので異品種の王林を混植している。
人手を掛けて異品種から花粉を取りメンボ等で人工授粉でもやると形の良いリンゴが出来る。1個毎に手作業での仕事で大変手間、暇の掛かる仕事で訪花昆虫に任せている。同じ品種の王林だけの園地のりんごは受粉が旨く行かず種入りが悪い。
種が入ってない周辺はリンゴが大きくならず均等に伸びない。扁平や面長等の形の悪いが出来てはっきり異品種の受粉効果が分かる。早生種、晩性種の混植は防除作業が面倒だったりつがる品種のような落果防止剤の散布も晩性種に飛散しないようにとなかなか面倒な防除になってしまう。
特に王林に飛散するとりんごが過熟が進み実の軟化や表皮が剥けたりして商品化率は下がってしまう。青いりんごの王林の雹害は黒くなってはっきり分かって来た。NOSAIの果樹共済からは被害届けの通知が廻って来て忘れずに申告しなければ思っている。