稲藁

2014-10-01 04:35:28 | 日記


 今年は天候が良く山口沢の圃場の稲刈り作業は盛りを過ぎた。バインダーでの稲刈りは極僅かで大部分の圃場はコンバインで脱穀調整をやっている。組合員でのコンバイン所有者は少なく大きい米作り農家や他所の法人組合に頼んでいる。小さい圃場に化け物のような大きいコンバインが入って刈り取りをやっている。
 天候が良いので刈り取り作業は面白い程捗る。刈り取った後の稲藁の畜産農家に譲り厩肥と交換している農家が多い。それでも高齢化で厩肥を水田や果樹園に有機物として施肥する農家は少なくなった。高価な化学肥料だが厩肥を散布するには重労働で出来ない農家が多い。有畜連携での共同で土作り為の機械購入をしたがなかなか利用者は増えない。
 晩秋に一輪車で園地に厩肥を散布したり、春先に水田に厩肥を散布したする農家は見当たらない。
 昔の畜産農家は飼料用や敷き藁に貴重な稲藁だった。他所の農家から杭掛け自然乾燥米の脱穀後の稲藁を購入して利用していた。日中は自分の脱穀や果物出果等で忙しく稲藁集めは出来なくて月明かりの中夜仕事での稲藁集めだった。翌日雨の天気予報だと脱稿作業は雨降る前にと一斉に始まり藁集めは深夜まで掛り小屋に入れて冬季の飼料に利用した。 時代は変わり数少ない畜産農家は稲藁の反転、乾燥、集草、結束と全て大型機械でやっている。効率は良いが機械代。燃料代として全て経費が掛り大変なようだ。
 牛乳、牛肉の消費が伸びず、円安で乾草や農濃飼料の購入代金が嵩みなかなか思うようには行かない。町工場の経営者も大変だが農業者も一経営者で大変。