三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

「民営化」!正体見たり枯れ尾花?

2005年08月15日 16時25分16秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日、日本TVの「バンキシャ」に自民党から竹中郵政相、民主党から管前代表が出演をして、今回の解散・総選挙について激論を戦わせていた。短い時間ではあったが、日本TV側の公平、公正を期そうとする姿勢も見て取られ、なかなか見ごたえのある画面構成であった。 
 この番組を通して、いくつかのことが判りました。その一番大きなものは「民営化」と言う言葉の曖昧さ、いい加減さ・・・いく通りもの意味があり、使う人の意図や思惑でどのようにでもなって行くということです。
  二人の議論は予想通り、すれ違いというか、平行線のままで終わっておりますが、竹中大臣の言う「民営化」は「経営形態」の「民営化」(実際は、株式国有の国営会社化ですが)であり、最も重要な340兆とも350兆とも言われている「郵貯、簡保」の資金を民間市場の中で「民営」していくことを必ずしも意味していないこと。つまり、その資金は相も変わらず国債、財投資金など「官営」の資金として使われ続けることが、竹中大臣の言葉の端々からハッキリと見取れました。 
 管前代表の意見は「経営形態」は「公社化」のままでも、「郵貯・簡保」の資金を預金限度額の引き下げなどで、「官営」から「民営」に大きく移行させていくことであるとそれなりに理解が出来ました。 
 これらの議論を聞いていると、何のことはない「道路公団」の「民営化」と全く同じ事を二人が話していると気がついたところです。
 「道路公団民営化」の議論のときも、その目的は「無駄な道路は作らない」そのための「民営化」であったはずが、実際には予定されたすべての道路を税金すら投入して作り上げていくことになり、何のための「民営化」か?と国民から厳しい批判が起きたのは記憶に新しいところです。 
 いま、議論となっている「郵政民営化」も、本来の目的は、その巨大な「郵貯・簡保」資金をどうやって、民間市場にソフトランディングさせるか?が目的のはずが、いつの間にか「経営形態」の「民営化」論議に矮小化されてしまっている。
 結局、小泉「改革」は「道路公団」でも「郵政公社」でも、表面的な「民営化」の看板だけで、実質的な「改革」・・「無駄な道路は作らない」、「郵貯・簡保資金を民営にする」・・は全く、おざなりなものであることが誰の目から見ても明らかになってきています。 
 やはり、今回の選挙は「本当の改革」は誰がなし得るのか?・・「政権選択」を真正面から問うものにしなければならないと思います。 
 「民営化」の亡霊、幽霊に騙されたり、驚いたりする必要はサラサラありません!幻想や亡霊に惑わされることなく、本当の姿を見抜く力をもって、投票に臨むことが求められているのではないでしょうか!!
 「看板だけの改革」「本当の改革」かが、鋭く問われています!!

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