自分応援団

2010年05月25日 | 日記
今日もお店には、おいしいケーキが並んで
お客さんの笑顔に出会い、三田風月堂から旅立って行きます。

毎日毎日、心をこめて作られた三田風月堂のケーキたち。
時々新しいケーキや、季節のケーキ、
店主の気まぐれケーキなんかも仲間に加わって
お客さんをお出迎え。


“嫌なことがあったら、自分を励ますためにここに来てケーキを買うんです。”

“仕事のノルマを達成することができたから、ケーキを買いに来ました。ご褒美ご褒美!”


常連さんや、時々お顔をのぞかせてくださるお客さんから
ふわりとこぼれてくるそのひと言に
ケーキへの愛情と、信頼にも似た安心感を感じることができます。


「自分を応援するためにケーキを買っていかれるお客さんも多いねぇ。」
 久しぶりに接客して、そのことを再び実感した私が言うと、

「そうなんよ。だから私は、楽しい時や、つらい時、
 いつでも、毎日でも来てもらったってお客さんの健康が保たれるように
 できるだけ健康を損なわない材料を使おうって決めてるんよ。」
 と、店主。

たとえば、旬の食材をセレクトする、この土地で採れたもの、国産のものを使用する、
グラニュー糖は極陰の食べ物なので体を冷やしたり
摂取し続けると健康に害があるといわれているので
てんさい糖を使うようにレシピを変えていく。などなど。

家庭ではできない味と食感を保ちつつ、家庭でしか配慮できなかった優しさを考案する。
個人店ならではのとりくみ。

原価が高くつくけど、それに動じず貫く気持ち。

店主は“大切なこと”をちゃんと守って頑張っているんだなぁ。
と、心温まる思いがした一日の終わりでした。