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Ring☆Rang☆Rung!

ばかわいらしいもの・お人形・手作りetc.…そこはかとなく綴っています…

グイン・サーガ 127巻

2009-06-17 12:04:22 | 

Photo_2 【 グイン・サーガ

 最新刊 127巻

 『 遠いうねり 』

 

 

 

 

 前巻、ゴーラ王:イシュトヴァーンが パロの女王:リンダに求婚しに 突然やって来ました。

 さらには 侍女フロリーが生んだという まだ見ぬ己の息子に逢わせろと、宰相ヴァレリウスに詰め寄ったところで この巻に続きました。

 ヴァレリウスの知略をもってしても イシュトヴァーンの勘には敵わず、イシュトバーンは フロリー母子の向った場所がミロク教徒の聖地:ヤガであることを見抜いてしまいます。

 そこで、イシュトヴァーンは ヤガへ往くことを決めます。

 折りしも 豹頭王グインの国:ケイロニアでは、恐ろしい流行病:黒死の病がサイロン市中に蔓延するという非常事態に…。

 そして、アルゴスの黒太子:スカールとパロの王立学問所教授:ヨナが、ヤガへと到着します。

 ミロク教徒の聖地:ヤガ…何事も質素で清らかに生活し、欲を去り、偶像崇拝を禁止し、平和主義で一切不戦を信条とする教えのミロク教の都…。

 敬虔なミロク教徒であるヨナは、戸惑いを覚えます。

 何故なら、ヤガは自分の信じてきたミロクの教えとは 反する様相を呈していたのです。

 出逢った店の主人に訊くと、ここ7,8年でかなり変わってきているとのこと…。

 今まで僧官・祭司ですら設けられていなかった筈のヤガに、今では 《 超越大師 》 ヤロール様の下 、《 五大師 》 《 ミロクの騎士 》 《 ミロクの聖姫 》 《 ミロクの使途 》 なる者達が存在しているのだとか。 

 諸国にじわじわと増えつつあるミロク教徒…。

 噂とは程遠いミロクの聖地ヤガと ヤガを仕切る者たちの存在…。

 謎の地:ヤガに足を踏み入れたスカールとヨナ、ヤガを目指すイシュトヴァーン、パロを守るリンダとヴァレリウス、サイロンの非常事態に奔走するグイン…。

 ますます物語は、複雑な展開を見せています。

 面白い…面白いのに…。

 ご存知の方も多いと思いますけれども、作者の栗本薫さんは、先月亡くなられました…。

 つまり、この先 【 グイン・サーガ 】 が完結する日は来ないのです。

 栗本さんはとっても筆の早い方で、私たち読者が新刊を手にする頃には 既に2,3巻先の原稿が上がっていることも多かったので、もしかしたら 出版社にはストックがあるのかも知れません。

 でも、最終巻である 『 豹頭の花嫁 』 を読むことは 叶わないのですね…。

 私たち 【 グイン・サーガ 】 の愛読者は、それぞれの心の中で、それぞれの物語を紡いでゆくしかないのです。

 それがどんな結末であろうと、栗本さんは きっと笑って許してくれることでしょう。

 私も、私の 【 グイン・サーガ 】 の頁を増やしてゆこうと思います。

 この巻の帯に、こんな言葉が添えられていました。

 

Photo_3 栗本先生、

 すばらしい物語を

 ありがとう

 ございました。

 

 

 

 本当に、本当に、そう思います。

 素晴らしい物語を、本当にありがとうございました…。