夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』

2019年08月25日 | 映画(わ行)
『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』
監督:大塚隆史
声の出演:田中真弓,中井和哉,岡村明美,山口勝平,平田広明,大谷育江,磯部勉,
     ユースケ・サンタマリア,指原莉乃,山里亮太,竹中直人,ロン・モンロウ他
 
通天閣へ向かう前になんばパークスシネマで2本ハシゴの2本目。
前述の『永遠に僕のもの』の次に。
 
およそついて行けるとは思わなかったので、観るつもりもありませんでした。
しかし観るつもりのある他作品は、ちょっと時間的に厳しい。
映画鑑賞後に必死こいて通天閣へ向かうのも嫌で、
時間に余裕のある作品を観ようとしたら本作に。
ちょうどポイントが貯まっていたから、それを使って鑑賞。
 
「祭り屋」の異名を取るブエナ・フェスタが“海賊万博”を開催するという。
世界中の海賊たちが集結する祭典に、皆ウキウキわくわく。
メインイベントは海賊王ロジャーが遺したお宝。
モンキー・D・ルフィたち麦わら一味も万博会場の島に乗り込む。
 
しかしそこには別名「最悪の戦争仕掛け人」でもあるフェスタの罠が。
「鬼の跡目」ことダグラス・バレットが現れてルフィたちを潰そうとする。
また、海軍が海賊たちの一網打尽を狙って潜入捜査を遂行中で……。

懸念どおり、最初はまったく意味わからず。
とにかく登場人物が多くて、誰がどういう立場の人なのか全然わからん。
女性陣の体型はボンキュッボン。
歌姫アンはこれまたどういう人物なのか知らんけど、
そばかすのある少女顔のくせして、脚の付け根が見えて妙に色っぽい。
ルフィ命らしい「わらわはわらわは」という女性も綺麗なんだわ。
 
バレットがものすげぇ強くて、ルフィやばいんじゃないのと思いきや、
そんなことには絶対ならない(笑)。
ルフィといると敵も味方も巻き込まれて一丸となってラスボスと闘う、
そんな人柄みたいです、ルフィって。
 
“ドラゴンボール”のほうがだいぶとわかりやすい気がします。
“ONE PIECE”は予習してからでないと無理。
なんかワーッと始まってワーッと終わっちゃいました。
それでもまぁ面白かったですけれども。

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『永遠に僕のもの』

2019年08月23日 | 映画(あ行)
『永遠に僕のもの』(原題:El Angel)
監督:ルイス・オルテガ
出演:ロレンソ・フェロ,チノ・ダリン,ダニエル・ファネゴ,メルセデス・モラーン,
   ルイス・ニェッコ,ピーター・ランサーニ,セシリア・ロス他
 
毎夏会っているドイツ在住の友人一家が帰国中。
能勢でBBQだったり、エキスポシティで観覧車に乗ったり、
その年によって一緒に行くところいろいろ。
今年は新世界のジャンジャン横丁近くに宿泊するというので、
通天閣下の王将碑前で待ち合わせました。
 
お互いにお土産を持参するため、荷物が結構重い。
ダンナに暑い重い疲れたと文句言われるのも嫌やなぁと、
私はその日の早朝に車で家を出て恵美須町付近に駐めることに。
待ち合わせ時間まで私は映画を観て、ダンナは電車で通天閣へ。
ダンナに車で帰ってもらおうという魂胆です。
だって私はこの日の晩に同窓会で梅田へ出るから車に乗って帰れないし。
 
ところが恵美須町付近のコインパーキングは早朝から予想外の混雑。
最大料金設定ありのところはすべて満車。
空いているところはお盆特別期間中とやらで最大料金設定なし。マジかよ。
仕方なく、なんばで映画を観るときに駐める日本橋のタイムズまで戻り、
ダンナには帰りに恵美須町から日本橋まで電車で向かってもらうことにしました。
 
恵美須町に駐められたら、こちらが用意したお土産を積んだまま映画を観て、
通天閣へ向かう前にお土産を取りに一旦車へ戻ればいいと思っていたのに叶わず。
私は日本橋〜なんばパークス〜通天閣をお土産をぶらさげたまま歩くはめに。
タクシーに乗ることも考えましたが、まぁたまには歩くかと思い直し。
あ〜、暑かった。
 
で、通天閣へ行く前になんばパークスシネマで2本観る。
朝8時台から観た1本目がこれ、アルゼンチン/スペイン作品。
監督はアルゼンチンの俊英の呼び声高いルイス・オルテガで、
ペドロ・アルモドバルが製作に名を連ねています。
朝もはよからこんなマニアックな作品を観ようという人はたぶん趣味が同じ。
私の前列の男性は、予告編が始まって場内が暗くなってからも文庫本を読んでいました。
目ぇ悪くなるやんと思いつつ、私もよくやります。
予告編は覚えるぐらい観ているし、それより1頁でも先に進みたくて。
 
1970年代にアルゼンチンに実在した連続殺人犯カルロス・ロブレド・プッチがモデル。
数十件の窃盗を働いたうえに10人以上を殺したカルロスは、
およそそんな犯罪に手を染めそうにない17歳の美少年でした。
その事実が人々を震撼させ、「ブラック・エンジェル」や「死の天使」と呼ばれたそうです。
 
ブエノスアイレスのごく一般的な家庭の善良なる両親のもとに生まれたカルリートス。
ブロンドの美少年で純真無垢にしか見えない彼だが、泥棒はお手の物。
空き巣に入って窃盗を楽しんでいるだけで、盗んだものを売りさばいたりはしない。
宝飾品は知人友人にプレゼント、車やバイクは乗り回して飽きれば放置。
カルリートスのことが心配でならない両親は、息子を転校させて更生を期待する。
 
ある日、カルリートスは一匹狼で野性味あふれる同級生ラモンに目を奪われる。
ラモンをわざと怒らせて気を引くことに成功。
ラモンはカルリートスを自宅に招き、ムショ帰りの父親ホセに会わせる。
 
ホセはカルリートスを盗みの天才だと見抜き、
ラモンとコンビを組んで仕事させることに。
拳銃、宝石、絵画など、やすやすと盗むカルリートスだったが、
住人や警備員に出くわすと躊躇なく射殺する。
なんとも思っていない様子の彼を見て、ホセは危険を感じ始めるのだが……。

美しき連続殺人犯の話と聞いて、ぞっとするような怖さを持ち合わせた人物を想定していました。
実際はどうだったか知りませんが、カルリートス役のロレンソ・フェロはただただ可愛い。
『少年は残酷な弓を射る』(2011)のエズラ・ミラーのような冷たさはまるで無し。
人を簡単に殺すというけれど、相棒を救っただけのようにも見えます。
「自分のものにしたかったから」というような気持ちは私には感じられない。
 
非常に面白くは観ましたが、個人的にハマり込めなかった理由はラモン。
野性的だかなんだか知らんけど、まるで私のタイプじゃない(笑)。
そのうえ頭も悪そうで、こんな奴に魅かれるカルリートスの気が知れん。
 
やっぱり年代問わず、タイプの俳優かどうかというのは重要。
そうだなぁ、ジュード・ロウ辺りがラモン役だったら、私の目もランランしたかも。
 
いずれにせよ、印象に残る作品です。
楽しげに踊るカルリートスの姿が頭から離れない。

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『ライオン・キング』〈IMAX2D字幕版〉

2019年08月21日 | 映画(ら行)
『ライオン・キング』(原題:The Lion King)
監督:ジョン・ファヴロー
声の出演:ドナルド・グローヴァー,セス・ローゲン,キウェテル・イジョフォー,アルフレ・ウッダード,ビリー・アイクナー,
     ジョン・カニ,ジョン・オリヴァー,ビヨンセ・ノウルズ=カーター,ジェームズ・アール・ジョーンズ他
 
前週同様、全館停電(正確には節電)で休みだった水曜日、
109シネマズ箕面にてIMAX2Dの字幕版を鑑賞。
お盆休み中の映画館って凄いです。
いつもこれぐらい盛況なら、潰れないだろうかと心配しなくていいのに(笑)。
 
ジョン・ファヴロー、監督としても役者としても大好きです。
“アイアンマン”シリーズ最初の2本の監督で、
“アベンジャーズ”シリーズにもハッピー・ホーガン役で出演。
そのハッピーは今も公開中の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』では
「汗臭いおじさん」呼ばわりされていましたけれど(笑)、頼りになる。
私がなんと言っても好きだったのは、彼が監督・脚本・主演を務めた、
別にタイプじゃないですよ、でもいつも彼の作品は幸せいっぱい。
 
で、『ライオン・キング』です。
 
サバンナの王国プライドランド。
絶対的な王でありながら動物たちの尊敬を集めるライオン、ムファサ。
その息子として生を受けたシンバだったが、
ムファサの弟(=シンバの叔父)で王座を狙うスカーの謀略に陥り、
父ムファサを失ったうえに、それがシンバのせいだと思い込まされ、
母サラビや幼なじみのナラに別れも告げぬまま、プライドランドを後にする。
 
行き倒れになりかけたところを通りかかったのが
陽気なイボイノシシのプンバァとミーアキャットのティモン。
シンバを助けて自分たちの仲間に引き入れる。
こうして明るく平和に満ちた場所で成長するシンバ。
 
一方、プライドランドはハイエナと手を組んだスカーが牛耳っていた。
ハイエナが次々と動物を襲い、残らず食い尽くそうとする。
先行きを心配するサラビを見たナラは、助けを呼んでくると言って飛び出す。
そこでシンバと再会を果たすのだが……。
 
CGの進歩に目を見張るばかり。
ぎこちなさも一切なし、動物たちの表情や動きの凄いのなんのって。
特に産まれたばかりのシンバの可愛さには顔も緩む。
 
大人になったシンバの声だけはちょっとマヌケに聞こえましたが、そんなことない?
セス・ローゲンとビリー・アイクナー(知らんけど)がそれぞれ声を担当する、
プンバァとティモンがよかった。
キウェテル・イジョフォーの声のスカーも憎々しくてよいですね。
吹替版のシンバは賀来賢人で、スカーは江口洋介ですか。それも聴いてみたい。
 
声がなければネイチャー番組のドキュメンタリーのよう。
たいていこういうのは眠くなるのですが、大丈夫でした。ずっと観ていたいような気も。
やっぱりジョン・ファヴロー作品は温かい。

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『ペット2』〈吹替版〉

2019年08月20日 | 映画(は行)
『ペット2』(原題:The Secret Life of Pets 2)
監督:クリス・ルノー
声の出演:中尾隆聖,伊藤沙莉,内藤剛志,設楽統,日村勇紀,沢城みゆき,
     永作博美,宮野真守,銀河万丈,かぬか光明,梶裕貴他
 
前日観た3本と、この日観た『アルキメデスの大戦』と、
どれも全然寝なかったので、私、元気なのかしらと実感。
楽しみにしてた本作も寝ずにいられるやろと思ったら甘かった。
だいぶ寝ました。そういえば前作でも寝た気がする。
混み混みのTOHOシネマズ伊丹にて。
 
小型犬のマックスと大型犬のデュークの飼い主ケイティが結婚。
男の子リアムが誕生する。
 
赤ん坊のリアムにどう接すればよいか困るマックスだったが、
次第にマックスに親愛の情を示すようになったリアムのことが大好きに。
なんとかリアムを守らねばという気持ちが強くてついつい過保護に。
まるで育児ノイローゼのような症状が出てきてしまう。
 
元気のないマックスを心配するケイティは、田舎の農場への家族旅行を計画。
そこでマックスは優れた農場犬ルースターと知り合う。
 
一方、新たな飼い主と巡り会ったウサギのスノーボールは、
飼い主から毎度着せられる衣装のせいで自分をスーパーヒーローだと思い込む。
そんな折、サーカス団に囚われているホワイトタイガーのことを知り、救出のために出動し……。
 
なんとなくこんな感じ(笑)。
個人的には前作のほうが面白く、さらには本編前に併映されている、
ミニオンのキャンプで爆笑大バトル』のほうが面白かった。
 
やっぱり字幕版を観たかったのですよ、これ。
封切り後しばらくは梅田に行けば字幕版も上映していましたが、
上映回数は非常に少なく、しかも絶賛夏風邪中で観に行けず。
 
場内は子ども連れのお父さんお母さんだらけ、
もしくは子どものみという客層で、
子ども1人がトイレに行きたがると、その下の子も行きたがって、
お母さんが付き添うから3人ダダーッと移動。
しかも足もとのおぼつかないぐらいの小さい子は、
端っこ席の私の太ももを必ずガシッと支えにして通路へ出るという。
これを何度も繰り返された日にゃ、落ち着いて映画を観られません。
と言いつつ寝たんですけどね。(^^;
 
落ち着かない映画鑑賞でした。
でも、人間と動物のふれあい方、仲間の大切さを知るという意味では、
教育的に鉄板、親が子どもに見せたい作品でしょうね。
 
寝てしもたとこ、DVDで字幕版を観よっと。

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『アルキメデスの大戦』

2019年08月18日 | 映画(あ行)
『アルキメデスの大戦』
監督:山崎貴
出演:菅田将暉,舘ひろし,柄本佑,浜辺美波,笑福亭鶴瓶,小林克也,
   奥野瑛太,小日向文世,國村隼,橋爪功,田中泯,角替和枝他
 
夏風邪をひいて丸々1カ月経つというのにまだ完治せず。
それでも前日はシネ・リーブル梅田で3本観て平気だったし、
ムビチケを買ったまま観られずにいる2本をこの日観ることに。
TOHOシネマズ伊丹にて。
 
同じ監督の作品が2本同時期に公開されているって、どんな多作。
『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のほうは酷評されているようですが、
とにもかくにも話題になるというのはすごいこと。
こちらは評判いいようで、なんだかんだで売れてます、山崎貴監督。
 
原作は三田紀房の同名人気コミック。
2015年から『ヤングマガジン』で連載が開始され、今も継続中。
私はどうも戦艦自体にあまり興味が湧かなくて、うーむ。
 
1933(昭和8)年、欧米との対立を深め、世界で孤立しているというのに、
日露戦争での勝利を忘れられない日本は、独自の軍拡路線を進める。
海軍省は秘密裏に世界最大の戦艦の建造を計画。
 
一方、海軍少将・山本五十六(舘ひろし)は、今後の海戦は航空機が主流になると予測。
そんな大きな戦艦を建造するよりも、航空母艦を建造すべきと主張し、
造船少将・藤岡喜男(山崎一)が設計した空母案を提出する。
 
それに対し、造船中将・平山忠道(田中泯)が提出した戦艦案は、
巨大であるにもかかわらず、空母案よりも遥かに安い建造費であり、
山本はこれが虚偽の見積もりではないかとの疑念を抱く。
 
どちらの案を採用するかの決定会議が開かれるのは2週間後。
軍規であるからと戦艦の設計図等書類はいっさい見せてもらえない。
平山の見積もりの虚偽を証明するにはどうすればいいか。
 
ちょうど料亭でその相談を海軍大将・永野修身(國村隼)とおこなっていた山本は、
別室で芸者をはべらして巻尺を持ち出している青年・櫂直(菅田将暉)と出会う。
 
聞くところによれば、櫂は先日まで帝大の数学科に在籍していた天才数学者で、
尾崎造船の令嬢・鏡子(浜辺美波)の家庭教師も務めていたが、
海軍少将・嶋田繁太郎(橋爪功)の前で軍需産業を批判、
そのうえ鏡子とも密通していると噂を立てられ、帝大を辞めさせられたという。
 
山本は櫂に協力を求めるが、櫂は軍人は大嫌いだお断りするとバッサリ。
それでもあきらめきれない山本は、このままでは戦争が始まると櫂に言う。
 
アメリカへ留学するために乗船する直前、意志を翻した櫂は、
海軍少佐という立場で職に就き、2週間で平山の見積もりの虚偽を暴くことに。
櫂の世話を言いつけられた海軍少尉・田中正二郎(柄本佑)は、
櫂の軍人を軍人と思わない振る舞いに呆れ怒りイラつくのだが……。
 
文系アタマの私に数字のことはまったくわかりませんが、
数学で虚偽を暴いていくのはとても面白い。
ただ、なんだかんだで戦争のために数学が使われ、
戦争を止めることはできずに、どっちにしても戦争になる。
その構図がやっぱり納得できなくて、こういう作品を観たあとは空虚な気持ちに。
 
『空母いぶき』よりは戦争美化の雰囲気は少なかったから、
エンターテインメントとしてこういうのはありなんだろうと思います。
でも好きかどうか尋ねられたら、それほど好きじゃない。
みんな戦争好きでしょ、戦わずにいられないでしょと言われているようです。

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