夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『終わった人』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の19本目@伊丹)

2018年06月19日 | 映画(あ行)
『終わった人』
監督:中田秀夫
出演:舘ひろし,黒木瞳,広末涼子,臼田あさ美,今井翼,野澤しおり,ベンガル,
   清水ミチコ,温水洋一,高畑淳子,岩崎加根子,渡辺哲,田口トモロヲ,笹野高史他

前述の『羊と鋼の森』の次に。
小学生男子2人を含む家族で観に来ている人がいて、なぜにそのようなチョイス?
定年って、生前葬だな」の台詞で始まるような作品を小学生が観てオモロイか?

東大卒、大手銀行に入社、将来は役員クラス間違いなしだったはずの田代壮介(舘ひろし)。
しかしライバルに敗れて出世コースから外れ、子会社に出向してそのまま定年に。
部下たちは「いつでも遊びに来てください」などと言うけれど、
本当に遊びに来たらきっと嫌がられるに決まっている。心にもないことを。ふん。

帰宅すると、妻の千草(黒木瞳)がお疲れさまでしたと労ってくれる。
娘の道子(臼田あさ美)と千草のいとこの俊彦(田口トモロヲ)も駆けつけて、皆で退職祝い。

美容師として働く千草は毎日忙しく、道子も自分の子どもの相手に忙しい。
人気イラストレーターの俊彦もかまってくれそうになく、
今まで仕事一筋だった壮介には趣味らしいものもないから、ヒマすぎる。
公園に行っても図書館に行っても、同類のジジババだけ。

ふと大学院へ行くことを思いついた壮介は、俊彦の勧めでカルチャースクールを覗く。
するとスクールの受付嬢・久里(広末涼子)が同郷の岩手出身であることが判明。
道子からは「ヒマなら恋でもしてみれば」と言われていた壮介は、
久里を待ち伏せして食事に誘ったり美術館へ行ったりするように。
向こうもまんざらではなさそうなのを見て、すっかり舞い上がってしまうのだが……。

『恋は雨上がりのように』は17歳の女子高生と45歳のオッサン。
本作は35歳の女性と定年を迎えたジイサン
大泉洋と舘ひろし、どちらも若い女性に言い寄られて鼻の下を伸ばすけれど、
大泉洋のほうがだいぶん理性的で「あり得ないこと」と自分に言い聞かせるイイ男(笑)。
一方、この舘ひろしは妄想するする。
娘は、父親がいまさら恋に走ったらどうするのと少しは心配しますが、
妻はもしも夫が本当に恋できたなら見直すわと余裕の構え。

待ち伏せして偶然を装ったりするところなど、かなり滑稽でイタイ。
まぁまぁ面白くできているとは思うものの、ちょっとスベリ気味なんだなぁ。
それが役者のせいなのか、中田秀夫監督のせいなのかはわかりません。
中田監督はやはりホラーを撮っているほうがいいのかも。

ジイサン相手に若い子が本気になるわけがない、ごちそうしてもらえると思っているだけ、
1回ぐらいヤラしてくれる女性もいるかもしれないけれど、それはメシ代よ。
とは娘の言葉。手厳しい(笑)。いや、1回ヤラしてももらえないのでは。(^^;

そもそも舘ひろしがタイプじゃないんですが、
どちらかといえば彼は白髪のままのほうがよくありません?

あ、車のナンバーネタもあった。
映った車のナンバーは「4989」でした。四苦八苦。

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