夜な夜なシネマ

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『クリード 炎の宿敵』

2019年01月24日 | 映画(か行)
『クリード 炎の宿敵』(原題:Creed II)
監督:スティーヴン・ケイプル・Jr.
出演:マイケル・B・ジョーダン,シルヴェスター・スタローン,テッサ・トンプソン,
   フロリアン・ムンテアヌ,フィリシア・ラシャド,ドルフ・ラングレン他

TOHOシネマズ西宮にて、『喜望峰の風に乗せて』の次に。

『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)の続編です。
原題は前作が“Creed”、本作が“Creed II”とシンプルなのに、
やけに仰々しい副題が付いている。
同様に音楽もときどき仰々しくて苦笑いしちゃったのですが、
この「ジャジャーン」という仰々しさはいかにも娯楽作という感じがして嫌いじゃない。
スティーヴン・ケイプル・Jr.監督はこれが初の長編って、
いったいどんな人がバックに付いているのと思うぐらい華々しいデビューだわ。

シルヴェスター・スタローンの“ロッキー”シリーズで、
ロッキー最大のライバルであり親友でもあったボクサー、アポロ・クリード。
そのアポロの息子アドニス・クリードを主人公にしたのがこの“クリード”シリーズ。

アドニス役のマイケル・B・ジョーダンの名前を初めて聴いたとき、
なにそのマイケル・ジョーダンもどき。そう思いませんでした?
彼の出世作『フルートベール駅で』(2013)がミニシアター系だったから、
ずっとその路線で行くのかと思っていたら、まさかの“クリード”。
去年は『ブラックパンサー』(2018)で観て驚きました。はい、好きです。

ロッキーの指導を受けて、世界チャンピオンの座に就いたアドニス。
聴覚障害を持つ歌姫ビアンカへのプロポーズもバッチリ。
これ以上ないぐらいの幸せに浸っている。

そんな折り、アドニスに挑戦状を叩きつける者が現れる。
相手はロシアの荒くれボクサー、ヴィクター。
それはかつてアポロの命を奪ったイワン・ドラゴの息子だった。

ロッキーに負けたせいで人生が狂ったと恨むイワンは、
自分の息子をロッキーの愛弟子と戦わせようと目論む。
挑発されて黙っていられなくなったアドニスはロッキーに会いに行くが、
ロッキーからはヴィクターと試合をすべきではないと止められる。

父親アポロの命を奪ったイワンの息子ヴィクターと戦わずにはいられない。
アドニスはロッキーと決裂、挑戦を受けて立つのだが……。

イワン役のドルフ・ラングレン、いささか歳は感じるものの、イカツイのはそのまま。
昔の彼以上に凄いのがヴィクター役のフロリアン・ムンテアヌ。
顔は優しくて、怖くない役もできそうなんですけど、なにしろこの体つき。
どう見てもアドニスが速攻でやられちゃいそう。そして初戦はそのとおりに。

お決まりのことしか起こらないし、上記のように音楽が仰々しい。
でもそれゆえ安心して観ていられます。
最後にはちゃんと“ロッキー”のテーマもかかって、続編もまだまだつくれそうで。

それにしてもイワンとヴィクター親子って、
まるで『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』のパラガスとブロリー。
復讐を果たすために育てられた息子って、不憫です(泣)。

鑑賞後に気づきましたが、あのいかついオバハン、
ブリジット・ニールセンか!
いや、いちばん怖いって。(^^;

面白かった~。

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