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『クワイエット・プレイス:DAY 1』

2024年07月13日 | 映画(か行)
『クワイエット・プレイス:DAY 1』(原題:A Quiet Place: Day One)
監督:マイケル・サルノスキ
出演:ルピタ・ニョンゴ,ジョセフ・クイン,アレックス・ウルフ,ジャイモン・フンスー他
 
109シネマズ箕面にて。
 
通常版でじゅうぶんなところ、この日もう1本観たかったがために、
通常版より早い時間から上映のIMAX版を鑑賞することに。
ブツ(野球のチケットと本)の引き渡しのためにIMAX版につきあわせた兄さん、すみません。
兄さんは通常版をご覧になる予定だったのに、それじゃ引き渡しがでけんからと、
鑑賞料金が400円高いIMAX版におつきあいさせてしまいました。(^^;
 
大ヒットを飛ばした“クワイエット・プレイス”シリーズの第3作。
第1作と第2作で監督と主演を務めたジョン・クラシンスキーはプロデュースに回り、
その妻役であり実生活でも妻であるエミリー・ブラントも今回は出演なし。
第1作より前の、謎の地球外生命体が襲来した1日目という設定になっています。
 
主演のルピタ・ニョンゴといえばすぐに思い出されるのは『アス』(2019)。
『アス』といえばジョーダン・ピール監督の『ゲット・アウト』(2017)。
ホラーにはさほど馴染みがなかったクラシンスキーは、シリーズ第1作を撮るに当たり、
その『ゲット・アウト』や『ドント・ブリーズ』(2016)を参考にしたと公言しています。
こうしてなんだか各作品が繋がっているように見えます。
 
末期癌ホスピスに入院中の女性サムは、人生に投げやりな態度を見せている。
ホスピスのスタッフで友人のルーベンからたまには出かけようと誘われ、
渋々ながらもほかの患者たちと共にグループ遠足に参加、マンハッタンに到着。
しかし気休めのマリオネットショーなど観たところで心は晴れずにいると、
ルーベンが慌てた様子で患者たちを集め、ただちにホスピスに帰るべくバスに乗り込ませる。
 
まもなくして隕石のようなものが空から落下してきたと思ったら、
恐ろしげな地球外生命体が次から次へとやってきて人々に襲いかかる。
 
地球外生命体は泳げないことがわかっているらしく、政府は船を出すことを決定。
皆が乗船しようと港に向かうなか、サムだけは猫のフロドと一緒に逆方向へと向かう。
 
その途中、エリックという男性と遭遇。
港へ向かうように教えても、怯えているエリックはついてくる。
致し方なくサムはエリックを実家へと連れてゆくのだが……。
 
シリーズでこの第3作を初めて観る方もすぐにおわかりになるかと思いますが、
地球外生命体は目が見えません。耳はめちゃくちゃ良くて物音に即座に反応します。
音を立てたらたちまち奴らがやってきて、見るも無惨に殺されてしまう。
 
毎度そうなんですが、ツッコミどころは満載。
ルーベンは気の毒にも序盤でお陀仏の憂き目に遭うけれど、
そんな必死に音を止めに行こうとせんでも、放っておいてその場から離れればよくないですか(笑)。
 
音を立てずにひたすら逃げるだけの映画です。
それでもそれなりにドキドキできるし、サムが最期にしたかったことは泣けてくる。
頼りないはずのエリックがサムのために命がけで薬を入手しに行くのもいいし、
フロドにいささか振り回されている感はあるけれど、この猫の名演技には惚れ惚れします。
 
エリック役のジョセフ・クイン、よかったです。
名前を聞いても私は知らない俳優でしたが、『オーヴァーロード』 (2018)などにも出演している様子。
ジャイモン・フンスーの役は、彼じゃなくてもいいんじゃないのというほどインパクト小。
もっと逃走劇に絡むかと思っていたから拍子抜け。別にええけど。
 
なんぼでも続編を作れそうなシリーズです。

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