夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『それだけが、僕の世界』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の22本目@梅田)

2019年01月15日 | 映画(さ行)
『それだけが、僕の世界』(英題:Keys to the Heart)
監督:チェ・ソンヒョン
出演:イ・ビョンホン,パク・ジョンミン,ユン・ヨジョン,ハン・ジミン,
   チェ・リ,キム・ソンリョン,ムン・スク,ファン・ソクチョン他

テアトル梅田で『ピアソラ 永遠のリベルタンゴ』を観て、
TOHOシネマズ梅田で14回目(笑)の『ボヘミアン・ラプソディ』を観て、
もういっちょTOHOシネマズ梅田で本作を鑑賞。

これは2018年の「好きだった映画」に追加してもいいかなと思ったぐらいよかったのですが、
イ・ビョンホンへの贔屓目が入っているかもしれないと自重しました。(^^;
でも、贔屓目抜きにしてもすごく良かったはず。

プロボクサーのジョハは、かつて東洋チャンピオンに輝いたほどの腕前。
今は落ちぶれてネットカフェに寝泊まりする日々だが、プライドは捨てられない。
よろけた拍子に金持ちのお嬢らしき女性が運転する車に撥ねられ、
たかり呼ばわりされたため、金を辞退してその場を後にする。

くさくさした気分で友人と食堂に入ると、年老いた女性店員から声をかけられる。
それはジョハが幼い頃に別れた母親インスク。
彼女はDV亭主に耐えられず、ジョハを残して家を出たのだ。

罪の意識に駆られていたインスクは、ジョハに一緒に暮らすことを提案。
ジョハに断られてもおかしくはなかったが、
住む場所と食事を提供される話が嫌なわけはないとジョハは二つ返事。

インスクにはサヴァン症候群の息子ジンテがいた。
つまりジョハの弟に当たるジンテは自閉症ではあるが、すばらしいピアノの才能を持つ。
一旦聴いた曲はどんなに難易度が高くてもすべて覚えて演奏できるのだ。

あるときインスクは食堂の新店オープンのためにしばらく釜山へ行くと言う。
その間、ひとりでジンテの世話をすることになったジョハ。
また、インスクはピアノコンクールにジンテを出場させるべきか悩んでいると言い、
ジョハはその判断を任されるのだが……。

ネタバレすると、ジョハを撥ねた車の運転手が
ピアノを弾くことをあきらめてしまったピアニストで、
ジンテが憧れつづけていた演奏家でもあったという設定です。

もともと「音楽×映画」に甘い私です。
だから『ボ・ラプ』もこんなに何度も観に行っている。
しかも楽器の中ではピアノがいちばん好きで、
さらにショパンが好きならば、これはもうド真ん中。

冒頭、ジョハの髪型が変で、このイ・ビョンホンは無しやなと思ったら、
そのあとの彼のカッコイイのなんのって。
こんな小汚くてやさぐれた役でも魅せてくれます。これは贔屓目じゃないと思う(笑)。

去年DVDで観た作品の中ではいちばん好きだったのが『パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピン』(2016)。
そこでは知的障害のある天才ボウラー役を演じたイ・デヴィッドが光っていました。
本作ではジンテ役のパク・ジョンミンが素晴らしい。

笑って泣いて、年の終わりを良い1本で締めくくれた、
そう思っていたのですけれど、〆にもう1本観ちゃったんですよねぇ。
大晦日に、言わずと知れたアレを(笑)。

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