夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈ら行〉

2014年12月30日 | 映画(ら行)
《ら》
『ラストミッション』(原題:3 Days to Kill)
原案と脚本を手がけたのはリュック・ベッソン、主演はケヴィン・コスナー
ベテランCIAエージェントのイーサンは、悪性の嚢胞に冒されて余命数カ月を宣告される。
仕事ゆえこれまで家族との時間を持つことができず、
妻のクリスティンと思春期の一人娘ゾーイから愛想を尽かされて長らく別居中。
せめて残された時間を家族と過ごしたいと、妻子のいるパリへ向かう。
ところが凄腕の女エージェントであるヴィヴィが彼の前に現れ、
イーサンの病に効き目があるとおぼしき試験薬をエサに、新たな仕事を持ちかけてくる。
それは、超大物テロリスト、ウルフを殺害せよというもの。
ウルフの居場所を見つけるため、まずはその側近アルビノを追うのだが……。
ずいぶんくたびれた感のあるケヴィン・コスナーですが、まだまだ大丈夫そう。
仕事に取りかかりながら娘の信頼を得るべく奮闘する様子がそれなりに楽しい。
ゾーイ役のヘイリー・スタインフェルドは『トゥルー・グリット』(2010)の子役。
どこか親しみを感じる容貌の彼女、大人になったものだなぁと感慨深く。

《り》
『リーガル・マインド 裏切りの法廷』(原題:The Trials of Cate McCall)
敏腕弁護士ながら、日々のストレスによってアルコール依存症となったケイト。
それゆえキャリアばかりか愛娘の養育権も失ってしまう。
老齢の先輩弁護士ブリッジスの支えで更生を目指すケイトに舞い込んだ依頼は、
友人の喉を切り裂いたとされる殺人犯の女性レイシーの弁護。
圧倒的に不利な状況だったが、必死に無実を訴えるレイシーと面会を重ねるうち、冤罪を確信。
ケイトは事件の真相究明に乗り出すのだが……。
無実を勝ち取ってみたら、実は証言はすべてレイシーの嘘、レイシーが犯人。
過去に無実の男性に濡れ衣を着せてしまった経験のあるケイトの葛藤は興味深く、
法廷劇はそれなりにスリリング。
主演は相変わらず綺麗なケイト・ベッキンセール、彼女がお好きな方はどうぞ。
が、私が何よりも気になったのはブリッジス役のニック・ノルティの赤ら顔。
これは酒焼けなんでしょうかね。血圧高そうで、倒れるんじゃないかと心配。

《る》
『ルノワール 陽だまりの裸婦』(原題:Renoir)
2012年のフランス作品。
印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワールの晩年を映画化。
1915年、フランス南部、風光明媚な保養地コート・ダジュール。
70代半ばに差しかかっていたルノワールは、病に冒されて絵筆を持つこともままならない。
そのうえ最愛の妻に先立たれて失意の内にいる。
そんな彼の目の前に突然現れた若い娘アンドレは、
生前の彼の妻から夫のモデルを引き受けるように言われていたと主張する。
弾けるような彼女の美しさに創作意欲をかき立てられたルノワールは、
筆を手に取ると裸婦像を描きはじめるのだが……。
アンドレと恋に落ちるルノワールの次男ジャンが有名な映画監督とはつゆ知らず。
ジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォー
ロバート・アルトマンなど錚々たる映画監督に影響を与えた人なのですね。
映画は美しいけれど退屈で、ジャンのほうに興味を惹かれました。

《れ》
『レイク・モンスター 超巨大UMA出現!』(原題:Legendary: Tomb of the Dragon)
イギリス/中国作品で、劇場未公開。
生物学者のトラヴィスは、カムチャッカ半島での調査中に巨大なクマに襲われ、
逃げきれなかった最年少クルーのスコットが死んでしまう。
訴訟を余儀なくされてヤケ気味のトラヴィスを訪ねたのが弁護士のダグ。
てっきり訴訟の件だと思いきや、意外にもダグが持ってきたのは仕事の話で、
中国で発見された未確認生物を調べてほしいとのことだった。
トラヴィスがかつての仲間であるケイティとブランドンに声をかけると、
ふたりは意気を取り戻したトラヴィスの姿に喜び、一緒に現地へ。
しかしそこには未確認生物ハンターのハーカーもいた。
どんな生物であろうと生かして研究に役立てたいトラヴィスたちに対し、
危険な生物はただちに殺したいハーカーとは相容れず……。
トラヴィス役にスコット・アドキンス、ハーカー役にドルフ・ラングレンという、
新旧アクションスターを配置。
徹底したB級作品で、こんなところでドルフは何をしとるねんという感じですが、
こんな作品で主役を張らされたスコットも本意ではないはず。(^^;

《ろ》
『ロボット・キッカーズ』(原題:Robokicks)
初体験です、マレーシアのアニメーション作品。
イワン、サボック、ズールの3人はサッカーが得意な仲良し小学生男子。
サボックはこのところ“キングダム・ヒル”というゲームにも夢中だが、
ゲームの中ではとんでもないことが起きていた。
メディカ王が治めるキングダム・ヒルで、乗っ取りを狙うヴァイラスが暴れ、
王と王妃は拉致されてしまったのだ。
なんとか逃げたアマンダ姫は、救世主“プウィラ・スリア(太陽の英雄)”を探すうちに、
ゲームの中から抜け出して、イワンたちのもとへたどり着く。
イワンたちはアマンダのことを幼い頃に会ったきりの従妹シティと勘違い。
やがてヴァイラスがアマンダを追ってこちらの世界へ。
事情を知ったイワンたちは、半信半疑ながらもキングダム・ヒルを救おうと立ち上がるのだが……。
絵はわりと好み、ストーリーもなかなかに洗練されていて楽しい。
何より面白いのはマレーシアならではの衣装や髪型。
少年たちはどこの国とも代わり映えしない格好ですが、女性や老人には民族衣装の人も。
それから、敵に浴びせるのがドリアン攻撃だったりして笑えます。
“アイス・エイジ”や“リロ&スティッチ”のパクリかと思われるキャラもご愛敬。
マレー語のアニメを観るのは初めてだったので、楽しかったです。

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