夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『コカイン・ベア』

2023年10月05日 | 映画(か行)
『コカイン・ベア』(原題:Cocaine Bear)
監督:エリザベス・バンクス
出演:ケリー・ラッセル,オシェア・ジャクソン・Jr.,クリスチャン・コンヴェリー,マーゴ・マーティンデイル,
   レイ・リオッタ,オールデン・エアエンライク,ブルックリン・プリンス,イザイア・ウィットロック・Jr.他
 
 
世の中にはいろんな事件が存在するものですが、こんなことまであったとは。
1985年にアメリカ・ジョージア州で大量のコカインを投棄した売人がいて、
それを摂取したツキノワグマ過剰摂取で死亡したという嘘のような本当の事件がモチーフになっています。
 
そこの部分以外はフィクションなわけですが、エリザベス・バンクス監督、やりますねぇ。
もともとは女優である人が手を出すようなネタとは思えないけれど、B級が好きそうな気配はある。
 
まずはクマについての説明があります。
クマには黒いのと茶色いのがいて、茶色いのと遭遇したら死んだふりをすべし、
黒いのと遭遇したら戦うほうが助かる確率が高いのだそうです。あれ?合ってるかな。逆だったらすみません。
で、冒頭、ハイキングに来てクマと出会ってしまったカップルは、どっちのクマか見極めようとしますが、
遠目に見て黒いか茶色いかなんてわからない。迷っているうちに襲われる。(^^;
 
さて、そのカップルがどうなったかは最後まで放置され、場面は変わります。
 
シングルマザー看護師のサリは、ちょっと生意気な娘ディーディーと2人暮らし。
再婚したい相手がいるけれど、ディーディーに茶化されてばかり。
 
絵を描くのが趣味のディーディーは、親友の男子ヘンリーを誘って学校をサボり、
チャッタフーチー・オコニー国立森林公園の奥にあるらしいを描くため、その場所を探しに行く。
途中、怪しい包みが落ちているのを見つけ、開けてみるとコカイン。
ディーディーとヘンリーは少し味見してハイになる。
ところがそのとき、クマが出没。慌てて逃げるもふたりは離ればなれに。
 
ディーディーが登校していないと学校から連絡を受けたサリは、すぐさまヘンリーと出かけたのだと考える。
森林公園の事務所で子どもたちを見かけていないか尋ねると「知らない」と言われるが、
面倒そうな顔を見せるレンジャーの案内で公園内へと向かう。
 
声を枯らしてディーディーの名前を呼び続けていると、どこからともなくサリを呼ぶ声が。
ふと上を見ると、木の上によじ登っているヘンリーの姿があった。
ヘンリーが言うには、イカレたクマが徘徊している、なんとかしてくれと。
この辺りのクマは人を襲わないとレンジャーが笑っていると、凶暴化したクマが現れて……。
 
よくもこんなに面白く話を膨らませたものだと思います。
空からコカインの入ったダッフルバッグを投げ捨てた売人は、パラシュートの開閉に失敗して死亡。
一刻も早くコカインを回収したいギャングのボスから指令を受けた手下。同時に警察も動き出す。
一方、森の中にはハイキング客を脅して金を巻き上げるチンピラたちもいて、
ギャングの手下とは知らずに襲いかかったところ、すぐさまのされてしまいます。
 
ギャングのボス役に昨年亡くなったレイ・リオッタ
何よりもコカイン大事ゆえ必死になって、最期はクマ親子に内臓を引きずり出される始末。
これが遺作だなんてアンマリだと思ったけど、こういうのもありかと笑った。
 
なお、残りのダッフルバッグは今なお発見されていないそうです。
クマ以外にもトチ狂った動物がどこかにいるかもしれません。
気の毒すぎるよ、森のクマさん

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ミュータント・タートルズ... | トップ | 『沈黙の艦隊』 »

映画(か行)」カテゴリの最新記事