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『21ブリッジ』

2021年04月12日 | 映画(た行)
『21ブリッジ』(原題:21 Bridges)
監督:ブライアン・カーク
出演:チャドウィック・ボーズマン,シエナ・ミラー,ステファン・ジェームズ,
   キース・デヴィッド,テイラー・キッチュ,J・K・シモンズ他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて2本ハシゴ。

昨年8月に43歳の若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマン主演作。
彼自身がプロデューサーも務めた作品。

ある店の倉庫に保管されているコカイン強奪を図った2人組。
1人は白人のレイ、1人は黒人のマイケル。
盗むはずのコカインは30kgだと聞いていたのに、
押し入ってみるとそこには1桁違う300kgのコカインがあった。

こんな大量のコカインが普通にあるものだろうか。
罠かもしれないから中止しようとマイケルは言うが、レイはやめる気なし。
2人で運べそうな50kgを頂戴して帰ろうとしたとき、
ニューヨーク市警の4人の警官が見回りに来る。

警官に向かってレイが発砲。
通報で駆けつけた警官もレイによって殺される。
その場から逃走するレイとマイケル。

事件を担当することになった殺人課の刑事デイビスは、
犯人を決して取り逃がすまいと、マンハッタン島の封鎖を指示。
21箇所ある橋をすべてを通行止めとし、島外に出る列車もストップ。
地下鉄も島内の折り返し運転に変更し、
朝5時までに犯人を逮捕するとFBIに約束するのだが……。

キース・デヴィッド演じるマイケルとテイラー・キッチュ演じるレイが
罠にはめられている感ありありなので、ちょっと応援してしまいます。
白人と黒人の2人組ということで『ブラインドスポッティング』(2018)を思い出す。
2人がずっと一緒にいるに至った話が少し泣かせるし、
テイラー・キッチュは結構イケメンですしね。(^O^)

ニューヨーク市警の署長役でJ・K・シモンズが出てきたら、そりゃもう怪しい。
これ、こいつら丸ごと汚職警官ちゃうかと思ったらその通り。
たぶん観る人みんな気づくと思うから、ネタバレじゃありません(笑)。

逃走劇はそれなりにスリリング。カーチェイスを含むアクションも派手。
分署ぐるみで汚職して、署員は仲良し家族同然だから、
密に連絡を取り合っていて、「家族」の身に何か起これば直ちに駆けつける。
「家族」以外は片っ端から殺しちゃいます。怖っ。

でも、偽造屋が死に際にマイケルに囁いた台詞で
分署ぐるみであることは誰でも気づくし(気づかない登場人物アホやろ)、
何もかもが読めてしまうため、後には何も残らないのが残念。

これが最後の主演作だというのならそれは寂しいことだなと思ったら、
チャドウィック・ボーズマンはこの後ちゃんと2本に出演していて、
それぞれ助演と主演で多くの賞を受賞したようです。そっちに期待。

でもこれ、観るなら劇場がいいと思います。
それなりにドキドキハラハラして、すっきり解決して終わり。
って、本来はこれでいいんでしょうかね(笑)。

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