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『劇場版 奥様は、取り扱い注意』

2021年03月29日 | 映画(あ行)
『劇場版 奥様は、取り扱い注意』
監督:佐藤東弥
出演:綾瀬はるか,西島秀俊,鈴木浩介,岡田健史,前田敦子,
   鶴見辰吾,六平直政,佐野史郎,檀れい,小日向文世他
 
ダンナ入院中で翌日退院という日。
朝1本映画を観に行き、日中はおとなしく家で待機していたのですが、
晩が来てじっとしていられなくなりました。
いくらなんでも今から容態が急変することはないやろと、
比較的近場のイオンシネマ茨木で2本ハシゴすることを企図。
 
思い立ってすぐに車で出発したら、新御の南行きが大渋滞。
こりゃ茨木までたどり着くのは無理だわと、計画変更。
こういうこともあろうかと他劇場の上映スケジュールも調べておいてよかった。
109シネマズ箕面で上映の本作にギリギリ間に合いました。
 
これもTVドラマ版を観たことがないのです。
夫婦共に凄腕のエージェントで、敵対する関係にある、
ブラピアンジーの『Mr.&Ms.スミス』(2005)みたいな話を想像。
 
特殊工作員の専業主婦・菜美(綾瀬はるか)は、ある事件がきっかけで記憶喪失に。
夫の勇輝(西島秀俊)は、実は菜美の監視を続ける公安警察の一員。
もしも菜美が記憶を取り戻したときに公安への協力を拒むようなことあがれば、
必ず彼女を殺すようにと上司の池辺(小日向文世)から言われる。
 
池辺が用意した勇輝の新しい名前は裕司、菜美は久実ということに。
勇輝の今回の任務は、小さな地方都市・珠海市に赴き、
新エネルギーとして注目される資源メタンハイドレートを巡る陰謀を暴くこと。
珠海市の学校に教師として着任した勇輝は、
記憶が戻らないことを気に病みながらも町に溶け込む菜美と
一見穏やかな生活を送っていたのだが……。
 
海にお宝資源が眠っているとわかり、それを掘るだけならまだしも、
嘘をついて金を儲けようとしているオッサンたち。
みんな顔つきが悪くてワラけます。その筆頭に佐野史郎
 
現市長役は檀れい。彼女は研究所の招致の賛成派ですが、
そこに陰謀が存在していることは知らない。清廉潔白。
一方、反対派で市長選に出馬することにしたのは六平直政
彼を含む反対派の人間が何者かに次々と襲われます。
絶対海を守るんだと息巻いていても、命の危険を感じたらそら怖いですよねぇ。
 
町でバーを経営する青年・珠里(岡田健史)がカワイイ。
彼を見ると、いつも仮面ライダー出身者だと思ってしまうのですが、
全然そうじゃないんですね。爽やかさがそっちっぽくないですか。
 
TVドラマ版から観ている方の感想は知らないけれど、
どんでん返しもあったりして、まったく未見の人も楽しめます。
原案と脚本が金城一紀ですもの、当然か。
彼にはまた『映画篇』のような小説も書いてほしいのに、
この頃はテレビがらみの作品ばかりなのがちょっと寂しいです。

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