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『野球どアホウ未亡人』

2024年10月12日 | 映画(や行)
『野球どアホウ未亡人』
監督:小野峻志
出演:森山みつき,藤田健彦,井筒しま,秋斗,工藤潤矢他
 
インディーズ作品でありながら口コミで面白いと評判になり、シネコンでも上映中の『侍タイムスリッパー』
本作もやはり自主製作映画で、東京の劇場では1年という異例のロングランを記録したそうな。
ホンマに面白いのか確かめたくなって、“DVD発売&1年上映記念”上映中のシアターセブンへ。
 
夏子(森山みつき)の夫・賢一(秋斗)は草野球に夢中。
以前は仕事から帰るとくたくたに疲れて暗かったところ、草野球を始めてから見違えるように元気に。
それはありがたいことではあるが、妻としては夫が明けても暮れても野球という状況が面白くない。
所属するチーム“多摩川メッツ”の監督・重野(藤田健彦)を神のように崇めているのもどうかと思う。
 
その日もグラウンドへ向かう賢一を努めて明るく送り出した夏子。
ところが、特訓を受けた賢一は、重野が放ったボールに頭部を直撃されて運悪く死んでしまう。
打ちひしがれる夏子の前に重野が現れ、夏子には類いまれな野球の才能があると言う。
断固拒否する夏子だったが、賢一に借金があることを明かされ、その形(かた)に野球をせざるを得なくなる。
 
最初は重野に反抗的な態度を見せるも、やがて野球の面白さに取りつかれ猛然と練習する夏子。
重野の厳しい特訓にも耐え、投手として才能を開花させるのだが……。
 
いわば昭和のスポ根。
「野球漫画とポルノ映画のエッセンスを掛け合わせた」とのことだけど、エロは無し。
お色気要素を期待して観に行くような作品じゃありませんが、そっちに行くのか!?と思うようなまぎらわしいシーンもあります。
野球をするように詰め寄る重野に押し倒されたときに「後生だから体だけは」と身をよじる夏子には笑った。
「後生だから」って。何もせぇへんっちゅうの(笑)。
 
応援上映なども企画されたことがあるようで、それはさぞかし楽しかろうと思います。
ただ、私は一度でじゅうぶんかなぁ。
ツッコミどころは満載ですから、ひとりで観に行くよりも何人かで観に行って「オイッ!」と言うのがいいかも。
 
なんにせよ、インディーズ映画界で頑張っている人たちを応援したいです。

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