『クイーンズ・オブ・フィールド』(原題:Une Belle Equipe)
監督:モハメド・ハミディ
出演:カド・メラッド,アルバン・イヴァノフ,セリーヌ・サレット,
サブリナ・ウアザニ,ロール・カラミー,ギヨーム・グイ他
イオンシネマ茨木で2本ハシゴする計画を変更して、
まずは109シネマズ箕面で『奥様は、取り扱い注意 劇場版』を鑑賞。
その後、イオンシネマ茨木に向かい、21:40からのレイトショーを。
フランス作品。
モハメド・ハミディ監督の作品はこれ1本しか検索にヒットしないから、
これがデビュー作なのでしょうかね。
北フランスの小さな町クルリエール。
全住民がサッカー大好きで、歴史ある地元のサッカーチームを支えている。
チームが強かったのは昔のこと、今は負けてばかりだが、
それでも皆サッカーを楽しめればそれでいい。
ところが、試合中にある選手が相手チームと審判に怒り、
それをきっかけに大乱闘となってしまう。
結果、この試合の出場選手全員が残りのリーグ戦の出場停止に。
いつもかつかつの人数でやってきたから、ほかに選手はいない。
このままではチームが消滅してしまうという危機に陥る。
そこで立ち上がったのが町の女性たち。私たちが出場しようと。
監督マルコの娘レアの発案を監督自身受け入れようとしないが、
町の女性陣は「女がサッカーをして何がいけないんだ」とキレ気味。
拒絶反応を示していた男性たちも、チームを救う道はそれしかないと、
渋々了承するのだが……。
あらすじを聞いたかぎりではもっと楽しめそうでしたが、
下ネタの多い(しかも面白くない)ジョークに興醒めだし、
テンポもイマイチよろしくない。
だいたい、みんなどの程度もともとサッカーできるんだよって話です。
サッカーをナメとったらあかんでしょ。
しかしそれ以上にあかんのが男性陣(笑)。
妻たちが夜間もサッカーの練習に出かけることになり、
家事や育児が一気に自分の身に押し寄せる。
子どもは父親の言うことをなかなか聞かず、
それを全部妻のせいにして、挙げ句やってられんと家出するのですから。
グラウンドを使えないように画策する夫もいたりして、
てめぇら、どんだけ器がちっちゃいねんと言いたくなる。
エンディングもイマイチです。
いい試合をしたけれど、女性チームとの対戦は試合として認めないって。
まぁ、認められて万々歳のエンディングとなれば、
一気にハリウッド的になりそうだから、これはこれでいいと思いますけれど。
女子サッカーを見るならば『ベッカムに恋して』(2002)のほうがいい。
本作は女性のサッカーを見るというよりは、
男性陣の駄目っぷりを見るという感じです。(^^;