夜な夜なシネマ

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『クーパー家の晩餐会』

2016年02月24日 | 映画(か行)
『クーパー家の晩餐会』(原題:Love the Coopers)
監督:ジェシー・ネルソン
出演:ダイアン・キートン,ジョン・グッドマン,アラン・アーキン,エド・ヘルムズ,
   ジェイク・レイシー,アンソニー・マッキー,アマンダ・セイフライド,
   ジューン・スキッブ,マリサ・トメイ,オリヴィア・ワイルド他
声の出演:スティーヴ・マーティン

前述の『X-ミッション』をTOHOシネマズ梅田別館アネックスで観たあと、
そぼ降る雨を回避して、地下経由で大阪ステーションシティシネマへ。
毎度過密なスケジュールで映画のハシゴをしていると、
どこを通って劇場間を移動すればよいのか詳しくなります。(^o^)

今ごろクリスマスの話って、もう少し前倒しにできんかったんかいなと思いますが、
錚々たる顔ぶれに惹かれて観に行きました。ちょっと錚々すぎました。(^^;

クリスマス・イブの夜は、家族が一堂に会して晩餐会を開くのがクーパー家の習わし。
それぞれに問題を抱える家族たちが現地へと向かい、共に過ごすまでが描かれます。

まずはサム(ジョン・グッドマン)とシャーロット(ダイアン・キートン)。
40年連れ添った夫婦で、子どもと孫に恵まれたが、熟年離婚の危機に直面中。
サムの長年の夢だったアフリカ旅行にシャーロットがついていこうとしないから。
シャーロットはどうしても子離れできずにいるのだ。

シャーロットの妹エマ(マリサ・トメイ)は独り者。
幼いころから姉に劣等感を抱きつづけ、そんな姉に高価な贈り物をしたくなくて、
思わず百貨店で万引きしてしまう。
彼女を警察へ連行することになったウィリアムズ巡査(アンソニー・マッキー)は
ゲイであることを母親にカミングアウトできずに悩んでいる。

サムとシャーロットの長男ハンク(エド・ヘルムズ)は妻と別居、
多感な時期の息子2人を育てている途中だというのに、このたび失業。
金がないから息子に希望のクリスマスプレゼントも買ってやれない。

シャーロットの父バッキー(アラン・アーキン)は、とあるカフェの常連。
日に一度、多いときには二度そこへ寄ることもある。
というのもウェイトレスのルビー(アマンダ・セイフライド)と会うのが楽しみだから。
ルビーのほうもバッキーと会うのを楽しみにしているが、今日でこの店を辞める予定。
もっと早くバッキーに知らせるはずが当日になってしまい、
すねたバッキーと喧嘩別れになってしまいそう。

サムとシャーロットの長女エレノア(オリヴィア・ワイルド)は不倫中。
娘に幸せな結婚を望む母と会いたくないが、晩餐会に欠席するわけにはいかない。
早めについた空港で時間を潰しているときに、軍人ジョー(ジェイク・レイシー)と出会う。
どうか一晩だけ恋人のふりをして晩餐会に一緒に出席してほしいと頼む。

家族同士でも秘密や弱みに気づかれたくなくて、誰もがあたふた。
そんな様子を見つめる愛らしい犬のラグスの声をスティーヴ・マーティンが担当。

悪くはないのですが、あまりに出入りが多すぎて、ひとつずつが心に響きません。
女性陣がやかましすぎるのも難点。まぁ女ってこんなものでしょうけれど。

それでも時折しんみりして、いいなぁこんなカップルと思えたのはジョーとエレノア。
ジョー役のジェイク・レイシーに見覚えはなかったはずが、
調べてみたら『キャロル』のひとりよがりな兄ちゃんでした。
役柄が替わればこんなにも思いやりのある素敵な男性に見えるのですね。

バッキーとルビーも素敵です。
普段の私なら、こんな老齢で若いネエちゃんとどうにかなろうなんてと、
ジジイの妄想を非難するところですが、
アラン・アーキンが演じると、そうなるどころかむしろ微笑ましい。新発見。

会話をお楽しみください。そうとうかしましいけど。

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