夜な夜なシネマ

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『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』

2014年05月19日 | 映画(は行)
『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』(原題:Pain & Gain)
監督:マイケル・ベイ
出演:マーク・ウォールバーグ,ドウェイン・ジョンソン,アンソニー・マッキー,
   トニー・シャルーブ,エド・ハリス,ロブ・コードリー,レベル・ウィルソン他

監督は『アルマゲドン』(1998)、『パール・ハーバー』(2001)のマイケル・ベイ、
日本でも知名度の高そうな豪華キャストにもかかわらず劇場未公開。
3月末にDVDレンタル開始となった作品です。

1990年代に実際に起きた誘拐事件だそうで。
バカっぽい計画を笑いたいけれど、実話が基となると微妙な気持ちに。
この中途半端さゆえに劇場公開は見送られたのかも。

筋トレマニアのダニエルは、ジムのトレーナーを務める。
肉体に自信を持ち、そこそこ賢いと自負している彼は、
金持ちの顧客から見下したような態度を取られると、内心は腹立たしさでいっぱい。
そこをグッと抑えてへらへらと笑顔をつくっている。

最近ジムへ通うようになった熟年男のヴィクターは、
ダニエルの名前をまともに覚えもせずに、自分の事業自慢。
相当の儲けがあり、バハマに隠し口座まで持っているらしい。

ここらで一発逆転したいと、ダニエルはヴィクター誘拐を思いつく。
拉致してさまざまな書類に無理やりサインさせ、
ヴィクターの資産をすべて頂戴しようという計画だ。

自分だけでは計画を実行するのは無理。
同じように筋トレマニアでくすぶった人生を送るポールとエイドリアンを誘う。
何度か見込み違いで頓挫したあと、なんとかヴィクター拉致に成功するのだが……。

書類にサインさせたあと、ヴィクターを殺してしまうことにしますが、
このヴィクターがなかなか死なない。
火をつけても車で轢いても起き上がる。アンタは不死身か。
このヴィクターには『シェフとギャルソン、リストランテの夜』(1996)でプリモ役だったトニー・シャルーブ。

『テッド』(2012)のマーク・ウォールバーグが主犯のダニエル役。
実在の人物そのままだとしたら、賢いんだかアホなんだかわかりません。
ジムの利益を上げるために彼が打ち出した案は大当たり、
それゆえジムのオーナーはダニエルに頭が上がらないところも。
ちなみにそのオーナー役にはロブ・コードリー、『ウォーム・ボディーズ』(2013)のM役です。

プロレスラーだったことも忘れてしまうほど、
役者として人気者になったドウェイン・ジョンソンがポール役で、
いつもはムキムキながら知的な印象があるのに、ただの筋肉バカかと思えるほど。
ま、基本的にはイイ奴らしく、そのおかげで唯一死刑を免れるのですけれど。

エイドリアン役のアンソニー・マッキーは、『セレブの種』(2004)で絶倫男を演じたのに、
本作では短小コンプレックスから肉体を鍛えていたと裁判で元妻から暴露され。

そのほか、エド・ハリスがヴィクターに雇われる探偵役、
ケン・チョンがダニエルの心酔するカリスマ実業家など、キャストはGood。
しかし、笑うに笑えず、どうしたらいいものか困ったのでした。

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