
午後2時前に福井氏が来られ、相次いで渡邊さんと真木夫婦が来てくれた。
これに先立ち午前中に真木から電話が入り、「三重県全域に大雨警報が出ているのに、選挙の候補者が有権者回りをしていてもいいのかなぁ? …止めたほうが良いのでは?」と。
さっそくゆきまつさんに連絡したら、「大丈夫です。 すでに避難所を見回り旧町内の安否確認は済ませています」とのことで、予定通りお話を伺うことになった。
もっとも。
ありていに言うと、さくらはこれまで市儀会議員選挙に無関心であった。
そもそも選挙そのものに、日ごろから関心がない。
…なので、ゆきまつさんから「ご挨拶に伺いたい」と連絡をいただいた折も、「改めて、ご挨拶なんて、どうぞご無用にしてくださいませ」とお断りしたのだった。
日ごろからゆきまつさんは、医療をテーマのひとつにしておられ、がん講演会などにも積極的に参加されるなど、誠実な方で熱意とフットワークの軽さを併せ持っておられることを存じ上げてもいるからだ。
◆
あれは、今年の4月のことであった。
市役所のロビーで偶然にお出会いし、立ち話で問題提起させていただいた市立図書館裏の歌人・稲森宗太郎の歌碑が汚れていることも、とくにお願いしたわけでもなかったのに、あっという間に所轄の担当室長さんと図書館長さんに話を通してくださり、図書館の職員さんが清掃をしてくださることになって一件落着した経緯もある。
そんなこんなでゆきまつさんをお迎えして、2期目への抱負を伺った。
『議会を変え、広範な市民の声を集め、将来的に10万人都市を目指す』という、スローガンに対し、福井氏が真摯な意見を述べられた。
「10万人都市? 全国的に過疎化が進み、このままいけば30年後には無くなる市町村も多いんですよね。 不可能ではありませんか?」
「名張・10万人都市は、近い将来への大きな目標です。 目標無くして発展はありません。 名張市の産業を活性化させ、教育・民生の施策を講じて若い人たちが定着する名張を、ご一緒に目指しましょう」
真木も、「名張市には若い人たちのデータ構築がされていないのでは? データから浮かび上がってくるニーズに対応する必要性を感じます」と。
ゆきまつさんも、「桔梗が丘を対象に、小・中一環教育の推進も動きかけています。 データ構築の必要性は、同感です」と。
その後、名張市立病院の話題に移り、渡邊さんが、「物忘れ外来の新設は望めないのでしょうか? 」と問題提起され、がんのほかに最近は認知症もテーマになってきたさくらも、「同感です!」
短い時間であったけれど、お互いに遠慮なく意見交換ができて、有意義であった。
真木が、「出たい人より出したい人って言うけど、あの人は出したい人、 …かな?」戸呟いた。

皆さんが帰って行かれた後、真木夫婦が残ってお盆を迎える準備をしてくれた。
毎年年末と春秋のお彼岸、お盆には、「必ずお掃除と飾り付けをしてね」と頼んである。
格別の家柄でもなく、資産が潤沢にあるわけでもない。
あるのは6代続いたご先祖さまの系譜と墓所だけである。
私が死ぬ前に、亡夫と建てたこの家は更地に戻して、すっきりしていこうと考えている。
その後に残るのは、ご先祖さまと墓所だけなのだ。
お盆は、わが家族がそのことを再確認する好機である、と思っている。

今日のハイライト!!
ゆきまつさんが熱弁をふるっておられるその時、みるくがやってきて渡邊さんのひざに上って座り込んだ。
真木と啓子夫婦が目を丸くしている。
気位が高く、なかなか人に気を許さない、気性の粗い猫である。
渡邊さんの深奥に潜む大きな優しさに、感応したのかもね。
「それにしても、ありえね~!」
真木が目で語る。
これに先立ち午前中に真木から電話が入り、「三重県全域に大雨警報が出ているのに、選挙の候補者が有権者回りをしていてもいいのかなぁ? …止めたほうが良いのでは?」と。
さっそくゆきまつさんに連絡したら、「大丈夫です。 すでに避難所を見回り旧町内の安否確認は済ませています」とのことで、予定通りお話を伺うことになった。
もっとも。
ありていに言うと、さくらはこれまで市儀会議員選挙に無関心であった。
そもそも選挙そのものに、日ごろから関心がない。
…なので、ゆきまつさんから「ご挨拶に伺いたい」と連絡をいただいた折も、「改めて、ご挨拶なんて、どうぞご無用にしてくださいませ」とお断りしたのだった。
日ごろからゆきまつさんは、医療をテーマのひとつにしておられ、がん講演会などにも積極的に参加されるなど、誠実な方で熱意とフットワークの軽さを併せ持っておられることを存じ上げてもいるからだ。
◆
あれは、今年の4月のことであった。
市役所のロビーで偶然にお出会いし、立ち話で問題提起させていただいた市立図書館裏の歌人・稲森宗太郎の歌碑が汚れていることも、とくにお願いしたわけでもなかったのに、あっという間に所轄の担当室長さんと図書館長さんに話を通してくださり、図書館の職員さんが清掃をしてくださることになって一件落着した経緯もある。
そんなこんなでゆきまつさんをお迎えして、2期目への抱負を伺った。
『議会を変え、広範な市民の声を集め、将来的に10万人都市を目指す』という、スローガンに対し、福井氏が真摯な意見を述べられた。
「10万人都市? 全国的に過疎化が進み、このままいけば30年後には無くなる市町村も多いんですよね。 不可能ではありませんか?」
「名張・10万人都市は、近い将来への大きな目標です。 目標無くして発展はありません。 名張市の産業を活性化させ、教育・民生の施策を講じて若い人たちが定着する名張を、ご一緒に目指しましょう」
真木も、「名張市には若い人たちのデータ構築がされていないのでは? データから浮かび上がってくるニーズに対応する必要性を感じます」と。
ゆきまつさんも、「桔梗が丘を対象に、小・中一環教育の推進も動きかけています。 データ構築の必要性は、同感です」と。
その後、名張市立病院の話題に移り、渡邊さんが、「物忘れ外来の新設は望めないのでしょうか? 」と問題提起され、がんのほかに最近は認知症もテーマになってきたさくらも、「同感です!」
短い時間であったけれど、お互いに遠慮なく意見交換ができて、有意義であった。
真木が、「出たい人より出したい人って言うけど、あの人は出したい人、 …かな?」戸呟いた。

皆さんが帰って行かれた後、真木夫婦が残ってお盆を迎える準備をしてくれた。
毎年年末と春秋のお彼岸、お盆には、「必ずお掃除と飾り付けをしてね」と頼んである。
格別の家柄でもなく、資産が潤沢にあるわけでもない。
あるのは6代続いたご先祖さまの系譜と墓所だけである。
私が死ぬ前に、亡夫と建てたこの家は更地に戻して、すっきりしていこうと考えている。
その後に残るのは、ご先祖さまと墓所だけなのだ。
お盆は、わが家族がそのことを再確認する好機である、と思っている。

今日のハイライト!!
ゆきまつさんが熱弁をふるっておられるその時、みるくがやってきて渡邊さんのひざに上って座り込んだ。
真木と啓子夫婦が目を丸くしている。
気位が高く、なかなか人に気を許さない、気性の粗い猫である。
渡邊さんの深奥に潜む大きな優しさに、感応したのかもね。
「それにしても、ありえね~!」
真木が目で語る。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます