
5月16日(金) 晴
1週間前から気になっていた、肩のぽつりと赤い瘢痕。虫刺され?
だんだんかゆみが増し、脇の下まで猛烈な掻痒感が広がった。
2日前には、脇の下に1㌢ほどの赤いふくらみが盛り上がり、「ん? 乳がんの転移? 血液の、リンパのがん?」と、よからぬ妄想が頭をもたげて気が気でない。
昨日の午後、たまりかねてかかりつけの乳腺外科、ヨシダクリニックに予約の電話を入れた。
いつもお若い患者さんがあふれて、すぐに予約のとれる病院ではないと承知の上で「明日、 ずっと待たせて頂きますから何とか診ていただけないでしょうか? 乳がんの転移かも知れません」とすがる思い。
しばらく待って、「では、何時になるかわかりませんが、午後4時45分においでください」と言っていただき、命の綱が切れずにつながった。(ような気がした)
余命半年の多重がんを病んだにもかかわらず、不思議に30年を生き延び84歳を迎えたこの身である。 もはや永らえた命に感謝こそすれ惜しみも無いけれど、今年は会創設30周年とあって、大きな事業が控えていてまだまだ逝くわけにはいかないのだ。
午前中はかんプロでパワーリハビリに励み、午後の電車で大阪に向かう。
JR桃谷駅の北口を出るとすぐ前方に、乳腺外科の大きな看板が見えてくる。
旧NTT西日本大阪病院で乳腺外科部長を務めておられた吉田哲也Drが、2016(平成28)年夏に乳腺外科ヨシダクリニックをこの場所に開院なされ、今では金つなぎの病友も多く定期検診を受けておられる。
ホームページの院長先生のごあいさつに「優しく・親切・ていねいな医療の提供」をうたっておられ、おっしゃる通りの和顔愛語で患者は安心感をいただける。
「これは、悪いものではありません。 虫に噛まれたんでしょう。 このことも含めて甲状腺などもしっかり診ておきましょう」。 Drの力強いお言葉に体じゅうの力が、心地よく抜けていった。

安心とともに空腹を覚え、鶴橋で途中下車し、久しぶりに駅前の玉五郎で煮干しラーメンを注文した。
豚骨と煮干しの出汁に、中太麺。メンマ、チャーシュー、なるとに焼きのりで1050円。 値上がりしているのね。
トッピングに刻みネギを一皿。 @100
マスターが厨房で、煮干しのふりかけを作っておられる。 以前に、腕を骨折された友人への手土産に所望したけれど、「非売品です」と断られてしまった。
今日もたっぷり振りかけて、「ん~、 これぞ煮干しラーメン!」
って、嬉しさ余って、味覚がヘンになっている私メでありました。
この度は、がんの転移や再発の恐れで受診なされましたこと、驚きながらも先生の力強いお言葉に、ほっといたしました。
あなた様は天から守られておられます。 どうぞこののちもお元気で私たちを導いてくださいませ。