6月24日(金)曇のち雨
週に一度開かれるカラオケ教室が、午後4時に終わり、小雨そぼ降る中を徒歩で帰宅した。
緩やかな坂を下る道すがら、我が家の前と思しきあたりを行きつ戻りつしておられる人影が見えた。
「ああ、広野さん、お久しぶりですぅ」
さくらの手を取らんばかりに腰をかがめたのは、旧知のIさん。
「どうされたんですか?」、「あの。 娘が乳がんと言われまして…」
はや、両の目にいっぱいの涙を溜めておられる。
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老女の闘病日記・日に新た日に日に新たなり
人はなぜ、病むのか?人はなぜ生きるのか?なぜ、死ぬのか?