Karfagen 「LOST SYMPHONY」(2011)
By Mr.Rapport
Karfagen――カルファゲンはウクライナのジャズ・ロック・バンド。
ジャズ・ロックというと、ナショナル・ヘルスやゴングなどにみられるように難解なイメージがつきものだが、このバンドにはそれがまったくない。
シンフォニック・ロック、民族音楽等のエッセンスが多分に含まれてはいるものの、ストレートに耳に入っていき、素直に純粋に明るい気持ちで聴けるのだ。
それは楽曲自体が素直で純粋で明るいからなのかもしれない。たとえが不的確かもしれないが、「松岡直也がプログレを演ったらこうなる」みたいな感じなのである。
そのジャズ・ロックだが、プレイヤー(アーティスト)からすれば、二通りのアプローチの仕方があるように思える。
一つは、ジャム・セッションから生み出されるフリー・インプロヴィゼーションを楽曲らしくなるように発展・構築していく方法。
もう一つは、緻密に計算された楽曲をベースにインプロヴィゼーションを生み出していき、最終的に双方を合体させる方法。
前者には「荒さ」「がさつさ」という欠点が、後者には「わざとらしさ」「いやらしさ」という欠点がある。
このバンドのこのアルバムは典型的な後者に該当するのだが、その「わざとらしさ」「いやらしさ」といったものがないのだ。実に自然体に、計算された楽曲&インプロヴィゼーションの溶けあった音が耳を刺激してくれる。
ウクライナにこんなバンドが存在したとは驚きである。これこそ「プログレ放浪聴(ほうろうき) 100選」にふさわしい21世紀の名盤である。
例によって、YOU-TUBEを貼り付けておきました。
興味のある方は試聴してください。
https://www.youtube.com/watch?v=23L8swsQPnA
https://www.youtube.com/watch?v=O2oPRcUTUuM
By Mr.Rapport
Karfagen――カルファゲンはウクライナのジャズ・ロック・バンド。
ジャズ・ロックというと、ナショナル・ヘルスやゴングなどにみられるように難解なイメージがつきものだが、このバンドにはそれがまったくない。
シンフォニック・ロック、民族音楽等のエッセンスが多分に含まれてはいるものの、ストレートに耳に入っていき、素直に純粋に明るい気持ちで聴けるのだ。
それは楽曲自体が素直で純粋で明るいからなのかもしれない。たとえが不的確かもしれないが、「松岡直也がプログレを演ったらこうなる」みたいな感じなのである。
そのジャズ・ロックだが、プレイヤー(アーティスト)からすれば、二通りのアプローチの仕方があるように思える。
一つは、ジャム・セッションから生み出されるフリー・インプロヴィゼーションを楽曲らしくなるように発展・構築していく方法。
もう一つは、緻密に計算された楽曲をベースにインプロヴィゼーションを生み出していき、最終的に双方を合体させる方法。
前者には「荒さ」「がさつさ」という欠点が、後者には「わざとらしさ」「いやらしさ」という欠点がある。
このバンドのこのアルバムは典型的な後者に該当するのだが、その「わざとらしさ」「いやらしさ」といったものがないのだ。実に自然体に、計算された楽曲&インプロヴィゼーションの溶けあった音が耳を刺激してくれる。
ウクライナにこんなバンドが存在したとは驚きである。これこそ「プログレ放浪聴(ほうろうき) 100選」にふさわしい21世紀の名盤である。
例によって、YOU-TUBEを貼り付けておきました。
興味のある方は試聴してください。
https://www.youtube.com/watch?v=23L8swsQPnA
https://www.youtube.com/watch?v=O2oPRcUTUuM
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