9番札所法輪寺
法輪寺へは8番札所から約3kmで平坦な道を進みます。
少し来た道を戻り、高速の高架下をくぐり進むとポツンとさみしげな鳥居。
周辺は道路工事が進んでいたので取り壊されるのだろうか?しかし鳥居のある場所に道を通していいのだろうか??
この鳥居の神社はもう無いのだろうか??道で潰されたのかな??
などと想像を巡らせてしまいました。
後で分かったのはここから500mほど北に若一王子神社があり、その神社の鳥居だったようです。
ここも8番札所の様に参道が長いのですね。しかし、神社が全くその場所から見えなかったので不思議に思いました。
この辺りは菜の花畑が多くあり、その黄色い花も癒やしでした。
9番札所少し前辺りで、写真を取ろうと思うと農家さんがいらっしゃったので、
「菜の花ですか?写真を撮って良いですか?」と聞くと近づいて来てくれて、
花が咲いてしまっているのは採るのが遅かったもので、スーパーでは
このような形で売っているでしょ?と出荷用の菜の花芽をまとめて見せてくれました。
今採っているのは大手のQPさんに納品する分だとか。色々説明してくださいました。
食用の菜の花は鑑賞用?とは違って葉っぱがしっかり大きいのが印象的でした。
忙しいのに手を止めて親切に話してくださり嬉しかったです。
農家さんとこんなお話ができるとは思っていませんでした。
こんなこともお遍路の醍醐味なのかな?と始まったばかりのお遍路での出来事を嬉しく思いました。
9番札所の法輪寺はもうすぐそこです!
門をくぐるために角を曲がろうとするとその角でお経を唱えている人がいます。
お経はお寺に向かってするものだと思っていたので、お寺を背にして唱えている姿を不思議に思いました。
これも後でですが、このように托鉢?をしつつ廻るお遍路さんも居るのだとか。
しかし、お寺にはこのような行為を禁止した張り紙もありました。。。
お祈りを済ませ、仁王門を出ると目の前にお茶屋さんがあります。
お店のおばぁさんに声を掛けられました。
おばあさん「お餅はいかが?おうどんもあるよ」
私「あんまり時間がなくて。。11番札所まで行きたので。」
おばさん「ここまで来てれば大丈夫よ。少し休んで行きなさい。コーヒーもあるよ。」
私「そうしたら、コーヒーでも飲んでいこうかな。。」
時間は11時半、ここから10番、11番札所が遠いので足の遅い私は心配でした。
時間的にはお昼。うどんを食べるには時間が心配なので、腹持ちの良さそうな柏餅をつけてもらいました。
店内は衛生的とはいえない感じです。。
おばあさんがやっとやっている感じだから仕方ないか。
でも柏餅はめっちゃ美味しくて、おばあさんが作っているのか聞いてみると、
おばあさん「昔は作ってたけどね~いまは作ってもらってるんだよ」とのこと。
私がコーヒー運びますと言いたくなる感じで、おばあさんの動きもスローで、
埃っぽく感じる店内ですが、なぜが落ち着き居心地は悪くないのです。
しばらくすると女の子3人組がお店のに入ろうかと話しています。
おばあさんも早速営業をかけています。
おうどんを食べる事にしたみたい。
店も狭い感じなので、これをきっかけに出発しようとすると。
おばあさんが巡礼バックの掛け方をアドバイスしてくれました。
ずっと斜めがけで、片側の肩に負担があって痛いなぁと思ってました。
おばあさんのアドバイスはリュックをしょって、巡礼バックの掛け紐を頭から通して、両手も通してリュックの紐に引っ掛け、重さをリュックにかけるものでした。
この方法、本当に助かりました!
このあと宿泊する吉田旅館のおじさんにも褒めてもらいました(^^)v
色々なことがありすぎて2日目のお遍路とは思えない濃厚さです。
ぽつんと立っていた若一王子神社の鳥居
撮らせてもらった菜の花畑(もうちょっと素敵に撮れば良かった。。)
巡礼バックの掛け方のアドバイスをくれた門前のお茶屋さん
門前のお茶屋さんで頂いたコーヒーと柏餅
巡礼バックのかけかた
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