mimi-fuku通信

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「キャロル闘争宣言、~ロックン・ロール・テレビジョン論」 龍村仁著。

2008-07-20 22:48:50 | 文芸・思想・書物
 今日も熱い一日でした。
 今、テレビでは、一昨日の夜に録画したブライアン・ウィルソンのライブを見出した所です。
 リッキー・マーティンとポール・サイモンが終わって、ヒストリーの紹介場面で、記事を書き始めています。

 久しぶりにレンタルCDを借りて来ました。
 MISIAさん記事中のコメントに出ていた、「星空のライブ」。
 ノラ・ジョーンズの「ノット・トゥ・レイト」。
 サラ・ヴォーンの「with クリフォード・ブラウン」。
 期間が、一週間あるんで、おいおい聞きます。

 図書館で借りてる本で、ホント、珍本?が一冊。
 龍村仁さんの書いた、

 「キャロル闘争宣言、~ロックン・ロール・テレビジョン論」

 内容は、NHKのディレクターだった龍村さんが、ロック・バンド、キャロルを紹介するゴールデン・タイムのドキュメンタリー番組の放送が、上層部に不許可にされ、そのことに対する龍村さんの抵抗が、一般紙をも巻き込んで騒動になったことと、龍村さん自身の行動(職員でありながらの無許可の映画製作)に対し、NHKが解雇通告を出したことに対する裁判の経過報告。
 主張が、1970年代前半の労働運動に近いものと感じられますが、龍村さん自身が、なぜNHKの職員の立場に執着を覚えるかの解答が見受けられず、個人制作を主張する映画と、組織の中での個人製作の限界を感じながら、自らが制作会社を起業するといった(後にそうなっていくのですが、)前向きな意見が感じられず、現代感覚からは不思議でした。
 当時のキャロルの伝説を考える時に、たった一度、ゴールデン・タイム(1973年8月某日、金曜日午後7時30分の予定)での、当時は記録できない記憶としてのドキュメンタリー番組が放送されるよりも、週刊誌から朝刊紙までを巻き込んだ連日のスキャンダラスな記録報道の方が、一般大衆の記憶に強く残ったのではないかと思います。

 
 この本を突然読もうと考えた事情は、2~3週間前の土曜日に突然友人がKISSのライブ・ビデオ見せてと尋ねてきたことから、NHKアーカイブスで、放送されたヤング・ミュージック・ショーのビデオを引っ張り出し、見ながら当時の事を話していました。
 ストーンズのことや、パープル、果てはベイシティ・ローラーズのこと。
 で、
 「アーカイブスで、ヤング・ミュージック・ショーの「キャロル」を放送するって言ってたけど録画したの?」と聞かれ、すっかり忘れていたことを思い出しました。
 テレビの番組情報誌で、2年位前に、日曜日の夜のNHKアーカイブスに「キャロル」の文字を見つけ、「へ~っ、やるんだ。」って、驚いて、友人に録っとくからって言ってたっけ。
 実は、その放送の予定日に放送されず、この再放送もどうやらお蔵入りになったようです。
 で、
 1973年10月27日、午後4時、(1973年の10月20日、午後2時10分の説もあり)より放送された、「キャロル」の映像が、最近(2~3ヶ月前?)になって、偶然に立ち読みしていたある雑誌(題名が分からない)で特集記事として紹介されていて、気になって調べていたら上記の「キャロル闘争宣言、~ロックン・ロール・テレビジョン論」に辿り着いたわけで、早速検索。
 *1973年10月27日、午後4時。「キャロル闘争宣言:田畑書店」での既述。
   *1973年の10月20日、午後2時10分。「キャロル暴力青春:ワニ・ブックス」での既述。

 呆れたのが、この本。
 ヤフーのオークションで3万円を超える価格で落札。
 もう一冊は、7700円位だったかな?

 それで、図書館の蔵書検索を調べてみると、あっさりビンゴ。
 借りてきて、読んでるわけです。
 でも、お薦めじゃないです。
 時代の中の闘争は、現代的じゃないし、キャロルについての既述も極少。
 でも、272ページからのジョニー大倉さんの手紙は、失踪事件の核心が見えて興味深いものでした。

 著書中、矢沢永吉さんの年齢が誤ったものを記載していますが、
 矢沢永吉さんの著書「成り上がり」の中で、
 「自分の年齢をメンバーや仲間に疑われて、スタッフ、メンバーみんな集めて免許書を見せた。」との既述との共通点も垣間見えてきます。

 ひとつのアーティストに興味を持ったら、その人の情報を集たり、学生時代ならその情報を共有する仲間達と出会い情報交換したり、マニアの集いなら、他人から見ればどうでも良い些細な真実を求め数時間に渡って議論したり。

 私が思う、好きという事実は、好奇心と想像力。
 好きなことに対する集中力と記憶力は、人間の可能性をどこまでも高める原動力になります。
 興味を持った異性の誕生日は直に覚えられるでしょ?
 でも生活に関係がないと皆が言う計算式を覚えようとは中々しないものです。

 <鉄は、熱いうちに打て。>
 心に熱を持った瞬間を逃さぬよう、年齢を重ねたいものです。
 と同時に心に熱を持つ瞬間を何時までも感じていたいものです。

 と、今日はここまで。
 最初に予定していた記事の内容とは、まるきり変わってしまいタイトルも変えなければなりませんね。
 思いついたままに。
 それも、「心の熱。」と通じるものがあるのかも知れません。

 暑い日が続きそうですが、規則正しい生活で乗り切りましょう。

龍村仁さんのプロフィール(ホーム・ページ内) 
http://www.gaiasymphony.com/co_jin.html

 


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