ビール大瓶2本に焼酎のソーダ割りを2杯にお銚子1本。
さっきまで近所の料理屋さんで友人と食事をしてました。
かなり酔っ払っています。
酔っ払った時のmimi-fuku通信は面白い。
ってことで今夜は乱文。
只今手元にある本は、
*鈴木大拙著:『禅と日本文化』
*西田幾多郎著:『善の研究』
*別冊太陽:『妖怪絵巻(日本の心170)』
鈴木大拙さんと西田幾多郎さんは石川県出身(私と同郷)。
先日拝見した裏千家:千玄室さんの100年インタビューで、
アメリカ滞在中の話題の中で鈴木大拙さんの名が。
さらに茶道と禅との係わりについて興味を抱き拝読。
西田幾多郎さんは昔に読んだ事があるのだけど、
25年近くの年月を経て理解力が増したかな?と再読。
『妖怪絵巻』は単に美術愛好家としての興味から。
『禅と日本文化』は元々は英文を現代和訳。
読みやすくスーッと頭に入ってくる。
思うところがあるので別の機会にでも。
『善の研究』は20代に読んだ時よりも今読むと辛いものがある。
時代背景の違いや言葉の捉え方の違いは如何ともし難く、
西田哲学が、
現代社会~未来に於いて普遍性を保つのは難しいかと…。
ボクの理解力(読解力)のなさもあるけれど、
余りに多くのことが分かってしまった現代病(科学万能&情報通信)は、
『善の研究』と現代社会との距離を感じざる得ない。
~特に脳科学の進歩は過去の観念や哲学(疑問の答)に衝撃を与えた。
西田幾多郎さん自身が“思想はその時々に生きたもの”と捉えており、
純粋経験は時代の中で変化しうる事実を否定してはいない。
哲学の敗北。
哲学する事の意義は必要だが過去の哲学に答えを見出すことは難しい。
→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/c31479c1e725e46156aae3d1848770d3
先週は、
*マイケル・サンデル著『これからの正義の話をしよう』
*カーマイン・ガロ著『スティーブ・ジョブズ/驚異のプレゼン』
の2冊を読んでいた。
『これからの正義』はアメリカ的。
『驚異のプレゼン』はHow toモノ。
読んで損はなし。
でも強い感銘は得られない。
~『これからの正義』にみられる点の論説は机上の学問。
人の感受性はもっと複雑で個体の異なった経験に配慮が足りない。
『驚異のプレゼン』は言葉の技術を焦点に論じているが種明かしは、
言葉の技術が他者に見透かされてしまうことで新鮮さを失いかねない。
だからHow to本なのだけど…。
そう言えばマイケル・サンデル教授。
NHK教育テレビにご出演。
と言っても東京大学での生徒を交えての講義。
“3×1の命の比重”や“イチロー選手の年棒”の話。
~著作では鉄道の例えやマイケル・ジョーダンは納税。
まあね。
実(み)のない講義に感じた。
イチロー選手の年棒とオバマ大統領の年収の話は陳腐。
民間人と公人。
イチロー選手の入団時の年棒は430万円。
約20年の努力(功績)で1800万ドルの年棒を獲得。
→ http://www.sponichi.co.jp/baseball/mlb/2008/japanese/ichiro/profile.html
その年棒は球団との契約であり選択権は両者(甲乙)にある。
支払う者(球団)は得るものがあるから支払うのであって、
自らの価値を市場に委ねざる得ない民間人(選手)の権利。
オバマ大統領は公人。
税金により給与は支払われ給与を決定するのは法律。
公務員の収入は法の下の権利であり市場に価値を求めない。
ただし、
オバマ大統領が大統領の任務を離れ民間人になれば、
著名人としての扱いは数千万ドルの価値を持つかもしれない。
人気の高いままに大統領の任期をまっとうすれば、
CM1本に数億円(数百万ドル)支払う企業も目白押し。
土俵が違うものを同じ土俵に乗せて何が正義だ?
と酔払いの独り言。
そう言えば10日(日)の午後6時からはNHK教育テレビで後編。
文句を言いながらも録画予約はバッチリさ。
*ハーバード白熱教室@東京大学「戦争責任を議論する」
→ http://www.nhk.or.jp/harvard/
『妖怪絵巻』は興味深かった。
特に新発見とされる伝土佐吉光作:「百鬼の図」。
「百鬼夜行絵巻(重文)」は京都の国立博物館で鑑賞しているが、
確かにこの「百鬼の図」は見た記憶はない。
蛙(かえる)の描写が「鳥獣人物戯画(国宝)」に類似するが、
巻末の黒雲の段は不・思・議。
“文化の伝播”を感じざるえない西洋との融合。
好きな項目(課題)を考え出したら夜も眠れない。
と振った上で9日の夜11時からBS2で、
*BSアーカイブス名作選:「鳥獣人物戯画の不思議ワールド」
→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20071111
NHKホームページの番組紹介では、
平安時代の末期。
12世紀後半に描かれたとされる国宝「鳥獣人物戯画」。
ウサギやカエルが相撲を取ったり水浴びをしたりして戯れる姿を描いた絵巻物で、
世界を席巻する日本アニメのルーツともいわれている。
講談師・神田山陽による作品世界の解説、
アニメーション監督・高畑勲のアニメにも通じる驚くべき技法の検証、
各地に残された模本などからの謎の解明。
鳥獣人物戯画の魅力を、さまざまな角度から味わっていく。
って、
この時間はBShi:『バーンスタイン没後20年SP』とかぶるじゃん。
どうすんの?
って、
『アニメのルーツ:鳥獣人物戯画不思議ワールド』は、
以前の放送を録画してあるし、
『バーンスタイン没後20年SP』はBS2で再放送があるし。
“あわてない、あわてない”は一休さん?
バーンスタインと言えばNHK教育(水曜夜)で放送された、
こだわり人物伝:『バーンスタイン・愛弟子が語る』の第1回。
指揮者:佐渡裕さんの回想を興味深く聞いた。
→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/e5f759889148e5b1335b577471b28ecd
<日本文化再考>
R・シュトラウスの『ドン・ファン』の最初の棒(タクト)の一振り。
フリッツ・ライナーの逸話を織り込みながら緊張感についての講義。
佐渡さんの手とバーンスタインの手に数十センチの距離を保ち、
ゆっくりと握手をしようとバーンスタインが提案。
数十センチの距離に数分間の時間をかけ少しずつ少しずつ接近。
“あわてるな”とバーンスタインの指示。
2人の手の動きを固唾を呑んで見つめるギャラリー(=緊張感)。
男性ならプラモデル(模型)の微細部品をピンセットで嵌め込む時に経験?
~年齢によりバラツキがありそうな例えだけど…。
微妙な微妙な手の動きに全神経を集中。
この動きこそが、
日本文化の精髄である“能(のう)”の動きと符合。
バーンスタインが佐渡さんに教えたのが日本文化の質の高さ。
先日も茶の湯の話題でよく似た話を記述した。
~1杯のお茶も“心がけひとつ=観察力”で多くの事を知る。
→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/ae94225b1e71ff5c902f2cd2edb73397
日本人ですら多くの方々が気付かない能楽の真髄(精神統一)を知る、
西洋の知識階層の絶え間ない向上心や向学心。
失われつつある日本文化の精神。
“まっ、いいか”の精神が蔓延ったのは何時からだろう?
バーンスタインは天上から、
<日本人がそんなことではダメだよ>
と言っているように聞こえた。
<日本文化再考>
緊張感を持った毎日を否定した平成の価値観。
日本文化ってなんだろう?
でも私の好きな言葉“粋(いき)”は許す事(=諦め)?
→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/5fcc2e1fe15aef11caf2928e01154f03
日本文化って何だろう?
私達が“昭和”に忘れてきたものは何だろう?
菅総理大臣が言った言葉
「有言実行内閣のスタートだ。
経済低迷が20年続き、
社会の閉塞感が深まっている。」
菅総理は、
“言葉の意味”を理解しているのだろうか?
経済だけが問題ではない。
・日本人の思想観。
・日本人の生活形態。
・否定された日本的な情緒(文化)。
“失われた20年”とは何か?
そんなことも考えて行きたい。
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